あらすじ
同盟を降した帝国軍は矛先をイゼルローン回廊に向ける。難攻不落の要塞に迫る大軍。ラインハルトとヤンの最後の対決が、刻一刻と近づいていた。大人気スペースオペラの第八巻。
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物語登場人物も読者も茫然自失
巧緻玄妙の用兵術を操る楠木正成の如きヤン・ウェンリーは、寡兵をもって、ラインハルト・フォン・ローエングラムの大軍に対し、宇宙の「地の理」を生かして徹底抗戦を試みる✨このイゼルローン要塞宙域の激戦は、優れた作戦指揮による必然の結果のみならず、様々な偶然の事象を巧みに織り交ぜながら、混乱と喧騒の渦巻く戦場の雰囲気を見事に活写している✨そして激戦後、本シリーズ最大最凶のテロが勃発する。衝撃的に過ぎる展開に、物語登場人物も読者も、呆然自失に陥るしかない✨
イゼルローンへ帰りましょう
権力者のおこぼれに預かろうとしたり、自分の権力を固辞したりするために、故人を崇めたり持ち上げたりすることの、昨今なんと多いことか。
ユリアンとフレデリカを通して、故人の遺志を継承していくことの純粋さと苦悩を見せつけられる。
人気のあるキャラクターほど、あっさりと殺してしまう、田中先生の筆力にも脱帽です。