あらすじ
赤ん坊のときに竹林に埋められていたのを発見されたという謎の過去を持つ少女・晶は、突然2人組の少年に連れ去られ、妖しき天女伝説が残る南海の孤島・神淵島へと連れて来られるが…!?壮大なスケールで贈る、愛と陰謀と復讐のSF巨編!
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Posted by ブクログ
清水玲子さんの本は「月の子」「秘密」と読んでとても面白かったので、
この「輝夜姫」もすごく気になっていました。
でもいざ、読もうと思うと巻数の多さに踏み込むことが出来ず・・・
文庫版で出ていたのを見つけて購入しました。
相変わらず、ものすごく絵が美しく、
ストーリーもファンタジーがベースのサスペンス?(なんて表現したらいいんだろう?)で、先が気になって気になって・・・
どんどん買い進めてしまっています。
いまのところ12巻まで読んでます。
かなりクライマックスな感じですが。
先がどうなるか気になる。
Posted by ブクログ
命って何だろうと言う事について竹取物語をベースに世界、宇宙へ飛び出すSF。
この人の漫画は恋愛ものの要素がふんだんに入っていても好き嫌いだけでこちゃこちゃしない。
どの登場人物にもそれぞれに生活があって、それぞれの事情や思惑があって、みんな必死に生きていることを、絵の繊細さと少女誌では重ための科学的なテーマのコントラストで力強く感じさせます。
いのちと宇宙を扱うこの人の漫画は、つくづく母性が強いなあと想う。優しくて、胸が痛い。
それぞれに自ら欲する物を決めて、望みを果たし、それぞれのやりかたで命を「還す」という愛しくて、すこし寂しいラストシーンは素晴らしかったです。こんな風に強くなれたらいいのに。
何作か読んでみたなかではこの人の漫画は誰かが必ず遺されていて、ドラマの中から現実に戻してくれるやさしい突き放し感が好きです。