【感想・ネタバレ】天冥の標 VIII ジァイアント・アークPART1のレビュー

あらすじ

「起きて、イサリ。奴らは撃ってきた。静かにさせましょう」いつとも、どことも知れぬ閉鎖空間でイサリは意識を取り戻した。ようやく対面を果たしたミヒルは敵との戦いが最終段階を迎えていることを告げ、イサリに侮蔑の視線を向けるばかりだった。絶望に打ちひしがれるイサリに、監視者のひとりがささやきかける――「人間の生き残りが、まだいるかもしれないのです」。壮大なる因果がめぐるシリーズ第8巻前篇。/掲出の書影は底本のものです

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

時系列が1巻を追い抜く瞬間「うおお…」って声が出たし同じストーリーを別の人間の語りで進めて(そして伏線を回収して)いくのめちゃくちゃ鮮やかで面白い。そして広義のセアキと広義のイサリカップル推しの私大勝利の巻でした。

0
2022年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Ⅷ巻にしてようやくメニー・メニー・シープの世界へ話が戻ってきた。今度はイサリの視点からⅠ巻を再度読み返すようなアナザーストーリーが展開する。Ⅰ巻では言葉の通じない(通じにくい)謎の怪物として描かれていたイサリが、どういった理由でセナーセーに現れ、カドムらと出会い、新たな運命に巻き込まれていったかが答え合わせのように語られる。しかし、イサリはやっぱりあのイサリだった。そうかコールドスリープだったのね。300年前の想いをも凍らせたまま、再び目覚め、アイネイアの子孫と出会い孤独な闘いを始めたイサリ。ここから改めて物語が進むわけだが、え、カヨはミスチフの手先だったの?

0
2019年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

300年の時を経て、ミヒルによって冬眠から目覚めさせられたイサリ。
全宇宙を相手に戦争をしていたプラクティスは圧倒的勝利を手にしてなお、生き残りのジャームレスを探している。

そんななか目覚めさせられたイサリはブラックチェンバーで生き残っている人類が存在することを知り、同時に彼らにプラクティスの脅威が迫っていることも合わせて知る。

彼らにプラクティスが迫っていることを伝えるため、様々なものを犠牲にしてミヒルの手から離れ、ブラックチェンバーに潜り込むことに成功したイサリが目にしたものは、過去の歴史を忘れ、内乱の芽が育ち始めているメニーメニーシープだった。

何も知らないが故に、自らの生活のために反乱を企てるセアキらをどうすることも出来ずに見ているイサリ。
あらゆる意味でイサリの知る全てを話したところで信じてもらえないので、反乱はなすがまま。
反乱に成功するも、その先にあるプラクティスの襲撃になす術もなくやられるメニーメニーシープ。

襲撃を受け、ラバーズやカルミアンたちの意識も変わっていく。ラバーズのラゴスは徐々に過去を思い出していき、カルミアンはカンミアとなる。互いのために同盟を結ぶカンミアとエランカ・キドゥルー。
イサリはついに自身の知る全てを話す時がきたようで…?

というお話。

シリーズ8作目にしてついにシリーズ1作目の「メニーメニーシープ」の歴史に追いついた今作は、1作目の内容をイサリの視点からなぞる物語となっている。

フェオドールの視点があったり、カヨには隠された謎がありそうだったり、カンミアは新たな目的が出来たようで、今回も楽しめた。

起承転結の転に当たる部分なような気がしていて、これから全人類はどうなるのかがとても楽しみ!

0
2020年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっと戻ってきた
だいぶ前なので記憶も曖昧だが、読み進むに連れてよい感じで思い出されてきて、その行動の真意に気付かされる
1巻の時は世界が不明やし政府は非道いけど何か事情ありそうやしで懐疑的なワクワクした読み進めだったが、大体を知った今となっては、やりきれなさがあるね
でもまぁ逆に言うと、もう何もかもが絶望的故にこの先が楽しみだ

0
2015年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

CL 2025.2.14-2025.2.16
1巻の裏側をイサリ視点で描く。ここで1巻と完全に繋がって物語はその先へ。

イサリは眠っているうちに300年経っていて、6巻でアインを逃した次は1巻でカドムに会うのか。
ベンクトはキリアン。
クルメーロは地球で冥王斑が発生した時の回復者メキシコ代表の名前だった。コスタリカの島で千茅と出会う。

0
2025年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1巻に時系列が追い付いた8巻上巻は、1巻の物語がイサリ側から描かれてて、イサリが何なのかわかった今は胸にきます。
特にカドムへの想いにぐっとくる……太陽系冥王斑パンデミック後に300年眠っていたので、かつての記憶はあるけど心は17歳のままのイサリの慈愛。切ない。
えっ《恋人たち》のベンクトってキリアンだったの!?や、メイスンたちがカルミアン→カンミアになってエランカと同盟したりと8巻も激動です。
アクリラ、生きてたんだ、良かった……カヨちゃんも生きてる。頑丈だな。。

フェオドールの皮(羽織?)のお話があるのが面白かったです。ノルルスカインほどの思考はできない人工知能とはいえ、ドロテア・ワットで乗り込んできたのがノルルスカインっぽく振る舞ってるけど全く異質のやつ、とか「カヨちゃんは自分とは違う。誰かに言わなきゃ…」みたいに思ってるの、これ重要では??

0
2024年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ついにⅠにつながった。前巻辺りから徐々に明らかになってきてはいたけど、イサリが本人とは思わなかった…
イサリは結局言わなかった。言えなかったのかなぁ。
さて、ここからは新展開。どうなるのか楽しみ。

0
2015年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっと物語の輪が閉じる兆しが見えてきた。ここにきて、最初に語られた各主要人物たちの所属する団体の謂れと、メイスンとかフェロシアンとか何故同じものたちが違う名前だ呼ばれているのかという物語の肝となる部分も見えてきて、医よと終わりが近いのかと思うと感慨が深い。それにしても長すぎる。伏線のすべてを理解することは至難。一気に読み返さない限り、とても追えない。

0
2014年09月10日

「SF・ファンタジー」ランキング