【感想・ネタバレ】暗闇神事 猿神の舞 探偵・朱雀十五の事件簿6のレビュー

あらすじ

昭和13年、浅草。人気の歌舞伎一座・猿田屋には、物の怪が憑いているという噂があった。
襲名式の取材で猿田屋を訪れた新聞記者の柏木は、一座の内儀の凄惨な遺体を発見する。
遺体の状況は、巷を騒がせる連続通り魔事件の犠牲者と酷似していた。
襲名式でのみ披露される幻の演目『猿神』と猿田屋が祀る御柱様という神木の謎。
柏木は吉原を守る盲目の青年・朱雀十五とともに、御柱様の正体に迫っていく――大人気シリーズ第6弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

怪奇と猟奇の色濃い探偵・朱雀十五シリーズの中でもこの巻は特に血生臭さとグロさに彩られた印象が強いのだが、反面華やかでドラマチックな歌舞伎の表舞台も細やかに描写され陰陽がくっきり。
臓器が抜かれるという連続通り魔事件と歌舞伎一座の暗闇神事で起こった殺人事件の犯人を追いながら、一座が隠す不気味な秘密に迫っていく過程はミステリーの醍醐味たっぷり。
猿田屋一族が背負った深い深い業が明らかになった時の悲しみはやり場がなかったなぁ。自らが辿る運命がわかってしまう残酷さ…。
相変わらず藤木作品の狂女は美しさと儚さが魅力的。

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2025年03月27日

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