あらすじ
憧れの女性・サエコとの恋が終わった爽太は、失意の中で新たな一歩を踏み出す。そして、えれな、薫子、オリヴィエ、まつりなど、爽太の周りにも新しい日々が始まって・・・!?
2014年に松本潤さん主演で連続TVドラマ化もされた大ヒットラブストーリー、堂々の完結!
甘いけど、ほろ苦い。まさにチョコレートのような恋愛模様を堪能できる作品です。
オンナの可愛さの裏にあるしたたかさ。それが分かっていても落とされるオトコの性。水城せとな先生は、ヒリヒリするような恋愛を描くのが本当に上手い!
人妻になったサエコを諦めきれずに、押したり引いたりして彼女の気を惹こうとする主人公・爽太に呆れることがありつつも、常識や理屈ではどうしようもないのが恋愛か…としみじみ(´-`) 一見幸せそうなサエコの満ち足りなさや、陰ながら爽太を想う薫子の踏み出せない気持ち、セレブ王子なオリヴィエでさえままならない恋…。その人が幸せか不幸かなんて、他人からは本当のところは分からないものですね。
片想いだらけのこのお話も、巻を追うごとにそれぞれの心境に変化が。最終巻まで一気読み間違いなしです。(書店員・鮭)
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Posted by ブクログ
まさかこんなに早く最終回が来るなんて思わなくて、今、ちょっと茫然としています。
とはいえ、発売日からかなりの月日が経って、今、ようやくピリオドを打つことができたんですが。
いや本当、気に入ってる本って、なかなか読み終わりたくなくて。
「最終回」って言われると、ちょっと遠ざけてしまう傾向があるのでよくないなあ……と思いながら、こればっかりは性質なのでどうしようもないですよね。
って、そんな前置きはさておき。
ついに爽太くんの長い長い片想いに終止符が打たれる時が来ました。
紗絵子さんは去って行っちゃうし、えれなとも連絡はとってないし……。
それでも爽太くんはチョコレート作りをやめないし、ますますチョコレートはおいしくなっちゃうし……。
本当、人のエネルギーってこういうことなんだなって思いました。
やっぱり、価値観っていろいろで、どれが正しいとか間違ってるとかは存在しないけど、爽太くんのやったことって、私はやっぱり歓迎できないし、紗絵子さんのことも一生好きになれないと思うけど(笑)、許せないっていうのは違うんだなって思いました。
人はいろいろな経験をして前に進んでいくけれど、その経験があってこそのその人なんだなって思います。
皆が幸せになれればいいなー。
素敵な物語をどうもありがとうございました!
これを読んでも、恋愛はしたくならないけど、チョコレートは食べたくなりました(笑)
本当に怖いのは
サエコでは全くなかったのが分かった。優柔不断男を振り回す小悪魔かと思ったら、彼女はあくまで「ミューズ」以外の役割を爽太から求められていなかった。オリヴィエはサエコを追い払ったけど、あれは爽太のためだけではなく、結果的にはサエコのためでもある。日常世界にいる「ミューズ」などあり得ず、一緒にいれば爽太にとって失望しかもたらさない。爽太にとって特別であり続けるには、彼との現実での幸せな生活はあり得ない。これは自分の創作のために手前勝手な「ミューズ」を求める男の話だった。そこがたまらなく面白かった。
Posted by ブクログ
やっぱりドラマより、せとなさんの描くラストの方が断然いい!
ドラマでは、サエコさんを失って「ショコラのアイデア」も枯れ果てた情けない男で終わってしまった。
でも、マンガでは逆に「アイデアが湧き出る」男になる。
うん、絶対にこっちの方がいい!
そして、訪れるそれぞれの「終り」。
「終り」があって、そこから新しい関係が「始まる」。
失恋ショコラティエ、ずっと読んできて胸がいっぱいです。
それにしても、サエコってひどいことしたのに、幸せ道をうまくチョイスして生きていくんだろうなぁ。
せとなさん、次回作も楽しみにしてます。
Posted by ブクログ
最終巻。面白かったこれ。大人になって、結婚したからわかる感想だと思うけど。サエコは爽太の子供できたって事かなと思ったけど、さすがに違うか。旦那の子供ができたのわかったから意を決して帰るけど、タイミングが違ったら爽太のところに行きたかったって事だったのかな。薫子さんの終わり方はやっぱり納得いかなかった。なんだあの人毎回こんな偉そうなの。爽太とえれなのやり取りはどこかリアルだった。ごめんて何?なんて答えてもらうつもりのごめんなの?ってまんま言ったことあるなぁと思った。まつりちゃん事件はまさかだったけど、オリヴィエとうまくいって良かった。リクドーさんの勘違いちゃんと解決したみたい。混乱するリクドーさん、かわいかったー。最後の爽太のサエコさんに向けた言葉が切なくて、でもホントにサエコが全てだったんだなーと思ってちょっとウルっとした。
Posted by ブクログ
とうとう最終巻です。
ドラマとは違う終りになるとは思っていたけど、これは物語が終わってしまう寂しさからなのか、少し物足りなさを感じてしまいました。
爽太にはえれなとくっついて欲しいなと思っていたから良かったんですが、結局全てはサエコのおかげという終りに、確かにそうなんだけど納得できない気分にもなりました。
Posted by ブクログ
決して主人公の恋が成就する話にしないところが大人のどうしようもない恋を最後まで上手く描いていたと思う。
サエコさんには幸せになってもらいたいけど、あのダンナじゃ完全に幸せにはなれないたろうなぁ。薫子さんもまたしかり。
個人的にオリヴィエが幸せになってくれた(というかもぎ取った)からいいや。最初から最後まで人間のいいとこもダメなところもさらけ出してくれた素敵な作品でした。
Posted by ブクログ
おいおい!
前田敦子さんのというか、
乾くるみさんの「イニシエーションラブ」かよって終わり方でしたな!
違うのは「まつり」ちゃんの存在か?!
わかってるよ!
おいらも「あなたに失恋していたいんだ」