あらすじ
人妻になったサエコを今でも想い、彼女の好きなチョコレートを作るショコラティエの爽太。えれなの失恋を目の当たりにし、自分の恋にもケジメをつけようと決意する。サエコにフラれ7年が過ぎた今、ついに行動を起こすときが訪れた。爽太の思いがけない告白に、彼女は意外な反応を見せて―!?
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甘いけど、ほろ苦い。まさにチョコレートのような恋愛模様を堪能できる作品です。
オンナの可愛さの裏にあるしたたかさ。それが分かっていても落とされるオトコの性。水城せとな先生は、ヒリヒリするような恋愛を描くのが本当に上手い!
人妻になったサエコを諦めきれずに、押したり引いたりして彼女の気を惹こうとする主人公・爽太に呆れることがありつつも、常識や理屈ではどうしようもないのが恋愛か…としみじみ(´-`) 一見幸せそうなサエコの満ち足りなさや、陰ながら爽太を想う薫子の踏み出せない気持ち、セレブ王子なオリヴィエでさえままならない恋…。その人が幸せか不幸かなんて、他人からは本当のところは分からないものですね。
片想いだらけのこのお話も、巻を追うごとにそれぞれの心境に変化が。最終巻まで一気読み間違いなしです。(書店員・鮭)
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Posted by ブクログ
とうとうバレンタインデー。爽太が決着をつける日ですが、思いだけぶちまけて自己完結でした。でもサエコが涙を流しキス。まさかの展開です。
旦那がDVぎみでバツイチということも分かり、これは何か起こるなと思っていたら、運命のホワイトデー窓の外に明らかに家出してきたサエコが・・・。
やばい気になる。でもえれなとくっついて欲しかったよ。
Posted by ブクログ
一瞬ほんとにもう終りにしちゃおかと思った
そんなつもりなかったのに急にいらっとして投げ出しちゃいたくなる時ってあるよね
根気強く頑張れば幸せになれるはずの恋愛を悪魔が時々隙をついて捨てさせようとするんだよね
というオリヴィエの台詞にとても共感。
「タイケツしてくるよ」という時の表情がぐっとくる。
オリヴィエは本当にまつりちゃんが好きで
大切で、王子と言われてもただのひとりの男なんだなと
改めて思える。
言っておくけどまつりちゃんがあなたと別れて僕と付き合うことにしたのは僕がお金持ちの王子だからじゃないよ
あなたよりはマシだからだよ
自滅って最悪だね
すっごいレベル高い誰かに負けたほうが楽だったよね
でもあなたは自滅したので
僕のせいにしないでね
まつりちゃんのせいにもしないでね
という言葉が、容赦なく気持ちをぶつけている感じがするし、
それに対して本当に日本語が上手だと返すところが
はっきり物を言わない感じで良い。
まさに対決という感じだ。
だから不倫をして良いという訳ではないけれど
旦那さんのモラハラパワハラさ加減と
周りに相談しても本気にしてもらえない程度の描写が
非常にリアルだ。
どこまで計算なのかわからないが、サエコにも同情してしまう。
薫子さんが夢を見た時に「もう安心だ」と思ってしまうのもこれまたリアルで。
深層心理でそう思っているのに
現実では動かないし動けない。
爽太と同じ職場で働いているのに爽太に本心がぶつけられない薫子さん
結婚していて幸せに見えて自分にできることが何もなくて苦しむサエコさん
ショコラティエとして注目されて一定の成功を収めているのに叶わない恋に苛まれる爽太
オリヴィエに思われても幸せになりきれないまつりちゃんに、
まつりちゃんと両思いになれたかと思いきや手に入れられず独り相撲が続くオリヴィエと
みんなとても切なくて苦しい。
えれなは爽太とお似合いだと思うので、最後には結ばれるのではと思いたい。
Posted by ブクログ
わー爽太順番間違えたなー。えれなもすごくいい子だからそこは気を付けて欲しかったー。思わせぶりにならないといいな。オリヴィエとまつりもちょこちょこ元カレ問題出てくるけど、まつりがどう考えてるのかイマイチわからない。オリヴィエの事好きだって言ってても本音なのかなーとか疑っちゃう。爽太の告白良かった。けどサエコの気持ちがすごくわかる。涙のわけもわかる。これは結婚したからわかる気持ちなんだろうな。サエコの旦那さんがどんどん嫌な奴になっていく。次巻すごく楽しみ。
Posted by ブクログ
想い人であったサエコさんを想い、今もチョコレートを作り続ける爽太。
けれど、そんな爽太もえれなの失恋を目の当たりにして、自分の恋もとっくに終わっていたことを自覚して、新たな一歩を踏み出すために、サエコさんに最後の告白をすることを決意する。
サエコさんの好きなチョコレートを心を込めて作った世界で唯一の手作りチョコを渡すことにした爽太。
その後に、できればえれなと真面目に付き合おうと、そんなことを考えていた。
とことが、バレンタイン当日、サエコにチョコレートを渡すと、なぜかキス……
いさぎよくふられるはずが、思わぬ結果になる。
バレンタインのお返しは、ホワイトデーだよ、と皆に励まされ、来ない結果を待ち続ける爽太だったけれど、ホワイトデーの日に、サエコは爽太を尋ねてきて……
というところで、物語は終わっていて、修羅場⁉修羅場⁉と僕、大パニック。
爽太が考えていたのは、あくまでもサエコへの告白がダメになるパターンで、まさかそれを受け入れてもらえるなんて思ってもいない。
そんな爽太の元に、妖精さんが荷物を全部持って押しかけてきたら……
爽太は結局、どういう選択をするのか、とっても楽しみなので早く続きが出て欲しい、と待ち遠しい話です。