あらすじ
藤和(とうわ)ホール・ガラコンサートに招待された宮園(みやぞの)かをりと有馬公生(ありま・こうせい)。しかし、ガラコンサート当日かをりは姿を現さなかった。出番を遅らせてもらおうと交渉にいった場で語られた、かをりへの批判。公生は彼女の凄さを示すため、一人で舞台に上がる。怒りにまかせ弾き始められた「愛の悲しみ」。だが音の消えた世界に没入した公生は次第に思い出してゆく。母の好きだった曲を……そして演奏は様変わりを見せる!
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四月は君の嘘。
タイトルから既に詩的。既にドラマティック!そしてその期待を裏切らない作品です。
自分のピアノの音が聞こえなくなってしまった元天才ピアニスト・公生が、奔放に音楽を愛するヴァイオリニスト・かをりに出会い、それまでモノクロに見えていた世界がカラフルに色づいていきます。
数ある音楽マンガの見どころは、作者が恐らく一番入魂する「演奏シーン」だと思いますが、本作はコマ割りが巧みでダイナミック!コンクールの静まり返ったホールに響く一音目、その瞬間の緊張感が心地よいです。ヴァイオリンとピアノの協奏曲なのに、作中で「殴り合い」と表現されている2人の演奏シーンは、荒々しいのに純粋で、読んでいてゾクゾクします。
2014年のアニメ化に続き、2016年には広瀬すずさんと山崎賢人さん主演で実写映画化も。『のだめカンタービレ』や『ピアノの森』に続き、クラシックを題材とした音楽マンガの新しいヒット作となった『四月は君の嘘』。お読みの際はぜひ、ハンカチのご用意を。(書店員・鮭)
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
藤和(とうわ)ホール・ガラコンサートに招待された宮園(みやぞの)かをりと有馬公生(ありま・こうせい)。しかし、ガラコンサート当日かをりは姿を現さなかった。出番を遅らせてもらおうと交渉にいった場で語られた、かをりへの批判。公生は彼女の凄さを示すため、一人で舞台に上がる。怒りにまかせ弾き始められた「愛の悲しみ」。だが音の消えた世界に没入した公生は次第に思い出してゆく。母の好きだった曲を……そして演奏は様変わりを見せる!
【感想】
Posted by ブクログ
4巻~7巻をまとめ読み。
公生にピアノを指導した母親の想いや、それに反発した過去も含めて自分の中の母の存在を受け容れ、独り立ちしようすする主人公の成長が頼もしい。
椿の想い、そしてかをりの健康、この先も気になる。
16-187
Posted by ブクログ
母の呪縛から解き放たれた主人公にうるる。。。。
ヴァイオリンの彼女、やっぱり重い病気なんだね。死亡フラグがちらつく。
これ、もしかして、最後は泣くやつ?
Posted by ブクログ
公生がステージで渾身の演奏を披露して、母の亡霊と訣別した場面は切なくて涙が出てしまった。やはり、かをりは「愛の悲しみ」が公生と母の思い出の曲と知って選曲した模様。公生のお母さんと病院で知り合ったのか?
Posted by ブクログ
今まで公生が見てきた母親の影から、もう公生の母親=恐怖でしかなかったんだけど、今回の公生の母親に向けた演奏と、紘子さんが思い出す早希、母親が抱えていた不安と愛情が見れて涙が出た。こーゆうところはやっぱり親目線で見ちゃう。有馬公生は音で人を高める事ができる演奏家なのね。小池くんもまた高められたその1人。絵見と武士も。ガラコンに来なかったかをりは入院していた。かをりが母親のように突然いなくなるんじゃないかと不安になる公生。最後は公生への気持ちを自覚する椿。みーんな一方通行の片思いなのかな。
Posted by ブクログ
ピアノとの、
母との対話をしながら弾き続ける有馬公生。
厳しかった母。
その母の厳しかったわけを知る瀬戸紘子。
厳しく仕込まれたゆえ、
有馬公生のピアノはそこに在る。
母はいつも自分の中に在り、
人とのつながりが自分のピアノを変化させることを知り、
母とのつながりがあるからこそのピアノを弾く有馬公生。
呪縛から解き放たれ、
最高のレクイエムを弾き終え、
母と思い出を昇華し、
ものとした有馬公生の渾身のピアノは観衆の胸になにかを残した。
そして、
なぜにコンクールに宮園かをりが来なかったのかを知る。
入院。
やっぱり男の子は女性経験から成長するの!
間違いないわ!
澤部椿が気づいちゃった。。。
有馬公生への気持ちをね。。。
8巻へ続く。
Posted by ブクログ
ヒロインの女の子の魅力がイマイチ伝わらないのはわたしだけ・・・?
怒る、殴る、強引。かと思いきや、自分が悪い言っては泣く、助けてと言っては泣く・・・。一貫性が感じられず、ただ物語を引っ張るキーマン的存在にしか感じられない。
主人公は、地味ながらも落ち着いていて、器の大きさを感じさせる会話の返しや表情の作りがとても魅力的なんだけど。それもヒロインが絡むと一貫性のないがちゃがちゃした性格にされてしまったり。
わたしとしては、不器用ながらも側でずっと見守り続けてきた、それこそ一貫性のある同級生で幼馴染の女の子も方が好感度大。嫉妬の感情も人間らしくて◎。
ヒロインは命に係わる病気のような描写も多いから、もし亡くなることがあれば、そういう可能性も考えての伏線なのかなあ。