あらすじ
人類は衰退しました、のその後とそれ以前。
むかしむかしあるところ(地球)に、人類が繁栄しました。そして衰退しました。
えーこ☆せーすい♪
人類のかわりに地球を支配しているのは、キュートな妖精さんたちです。わたしは、そんな妖精と人間との間をとりもつ仕事をしている者です。
人間のために「はたらく」ことが大好きな妖精さんは、魔法のようなひみつ道具で事件を起こしたり、お菓子を得るためにビジネスを立ち上げたり……。
「すてきなぶらっくきぎょー、いずこ-?」今日もクスノキの里は平常運転です。
クスノキの里の「その後」、そして妖精さんのひみつ道具、さらにわたしの旅行記など、「人退」ワールド満喫の特別編。
大反響のうちにシリーズ完結を迎えた「人類は衰退しました」。アニメのBD&DVD初回特典や店舗特典のために書き下ろされた文庫本未収録短編&イラスト、さらに初出書き下ろしも大量収録したファンマストアイテムの短編集。
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
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Posted by ブクログ
私ちゃんと助手さんの話だけでもニヤニヤできますけれど、最終話(多分特典のやつ)もそれなりに好きですね。
助手さんからの好意はチラ見せしてましたけど、私ちゃんからの好意はそっと見せすぎてほんわりします。
最初から最後まで私ちゃんは私ちゃんか。
かわいいので良いです。
でも、年の差があるはずなので、ときめく部分とかをもっとほのめかしてほしかったかも。
最終巻はもうすっかり面倒見のよい大人の女性ですね。人見知りとかだんだんなくなってはきましたけど、子供の行く末を心配して、物事を教え、導くなんてもう立派な大人の女性です。
たくましさにここまで母性愛がついたら完璧ですー
とっても面白かったな。
時々知らない単語にでくわすのもまた一興でした。
Posted by ブクログ
数多のブラックユーモアを盛り込んだSFライトノベルの短編集。特に労働関係のネタが多い……。人類が衰退した世界観だというのに、尚日本のブラックな労働環境を風刺して行くのか……。日本の闇が垣間見える一冊でもある。
作中でも数多登場した妖精の道具や、社会情勢をモチーフにした独特の内容が多い。また時事ネタも多く、特に労働関係に関しては露骨なくらいな風刺ネタが多い。妖精が可哀想になるほどに……(本人たちは喜んでいるという設定ではあるものの)。
また挿絵が豪華で多い。可愛らしい絵を堪能できる。
ブラックジョークで笑いつつ日本の現状に薄ら寒い思いのできる一冊。いつか読んだ際に心から笑える日がくれば良いな。無理だろうな。
Posted by ブクログ
BDの特典の描き下ろしだっやつがようやく文庫化。
それとは別に書き下ろし新作も入っていて良い感じ。
BDの特典も早くもなく遅くもなくで良い感じのタイミングだと思います。
某、作品にも見習ってほしい……。
まあ、それはそれとして、内容の方はいつもの妖精さんとのお話に加えて、ラストでちょっとだけ匂わせていた、私と助手さんとのお話もあったりして、これぞロミオの真骨頂ではなかろうかと勝手に思ったりしてる訳ですが。
どれもとても面白く良い作品群でありました。
そして、次はファンタジーを書くとな。そして、もしかしたら人退も書くとな。両方とも実現を期待しています。