あらすじ
「頼むから動いてくれ!」昭和40年代。中央から左右に橋が開く可動橋・勝鬨橋―その開く姿を見たことがないという白鳥純。転校する彼のため、両さんら悪ガキトリオは、閉鎖された橋をもう一度開こうとする…。「勝鬨橋ひらけ!の巻」他9編を収録。
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1976年から2016年まで、40年ものあいだ週刊少年ジャンプで連載されていた「こち亀」。
なんとこの間1度も休載していないというのだから驚きです。
時事ネタや雑学、生きていくうえで大切なノリと勢いは、両さんに教えてもらったような気がします。
スカイツリーの建設についてのエピソード(174巻1話)など、今となっては歴史的に価値のある話を読むことができるのもこち亀の魅力です。
東武伊勢崎線のホームから、少しずつ高くなっていくスカイツリーを眺めていたことを思い出します。生活や思い出の中に両さんを感じるポイントがあると嬉しい。
全200巻と膨大なボリュームを誇る本作ですが、どこから読んでも面白いのがいいところ。自分だけのお気に入りの1冊を探してみるのも良いのではないでしょうか。
私のお勧めは「光の球場!の巻」を収録した82巻。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「勝鬨橋ひらけ!の巻」のために買って十数年ぶりに読み返してすごく懐かしかったけど、今このままジャンプに載ったら、炎上しそうな話ばっかりで、この十数年で、両さんも生きづらい世の中になってしまったなあと。
因みに、実際、勝鬨橋をもう一度上げようという話は、東京オリンピックに合わせてあったみたいだけど、機械の劣化で断念されたらしいです(新美の巨人たち情報)。昭和は遠くなりにけり。
Posted by ブクログ
10冊毎で71巻から80巻の感想です。
こち亀の特徴として、葛飾区や墨田区近郊の下町が描かれていることがあります。
扉絵や、両さんのパトロールする風景で情緒ある下町が描かれます。
墨田川に掛かる橋特集の扉絵も描かれるのですが、下町に両さんがいると実に街並みが生きて見えます。
また、作者が機械マニアなのか、作中にもいろんな発明機械が出てきたり、巻頭の作者の言葉で「こんな機械が出ればいのに」と言っていますが…いくつかの機械は今現在すでに発売され、年代の移り変わりを感じます。
そして80巻末には藤子・F・不二雄が登場!
長期連載への敬意、そして「長期連載になると、登場人物が作者の手を離れて独自の顔を持つ」といい、両さんがそうなっていると言っています。