あらすじ
緑峰山(りょくほうざん)の天狗の娘、秋姫(あきひめ)は、下界で母親と暮らしながら中学校に通っている。お山で修行にはげむ幼なじみの瞬(しゅん)ちゃんから、天狗になるための修行をするようにいわれるが、断り続ける毎日だ。そんな秋姫の心の中は、同級生の“タケル君”のことでいっぱいなのだが…。ヘンテコ青春ファンタジー!!
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Posted by ブクログ
『天狗祓の三兄弟』(晴川シンタ)読んでいて、
「天狗の話って他にどんなものがあるんだろう?」と気になって読んだ『町でうわさの天狗の子』(岩本ナオ)。
『地獄先生ぬ〜べ〜』(真倉翔 岡野剛)のようにバトったりするのだろうかと思っていたら、
雰囲気的には『神様はじめました』(鈴木ジュリエッタ)に近いほのぼのとしたお話。
そして私にとって新しかった事が結構あって、
❶主人公が半神であり、そのパワーを使うにしても、【好きな男の子にくっつく妖を取り除く】【溝にハマった軽トラ持ち上げる】という、
日常生活での困り事にしか使わないっていうくらいである事。
❷天狗の名前の由来は「流れ星を見た人が【天を駆ける狐】と例えた」であり、
翼を持って空を飛んでるものが天狗と認識されるのは後の話である事。
❸天狗が住む山の麓にある町では半妖が住んでても全然おかしい事はなく、普通に「町内会長の娘さん」的な扱いを受けている事。
など、「へぇ」「ほぅ」「フッ」と、
いろんな息を吐いて読んだ一冊でありました。
1巻目読んで面白くなかったら後はやめておこうと思っていたけど、
これはアタリだ!
天狗
天狗と人間のハーフである秋姫は、少し特徴があるだけの普通の女の子。岩本ナオ先生の描く世界がとっても大好きになりました。
天狗と人の娘・秋姫さん
秋姫さんのお母さん、天狗の男性と結婚したものの、離婚?してしまったようです。ただ、天狗側と没交渉になっているわけではなく、瞬君ともども、天狗の修行等はしています。
天狗の由来等も作中に解説が出てきます。
ただ、実際は秋姫さん、人のタケル君が以前から気になっていて、ここはちょっとだけ三角関係っぽいです。
高校入学時のオリエンテーションで行方不明になるミドリさんも良いですし、秋姫さんの恋、どうやら割とあっさりOKが出て……
天狗と人の子のハーフなのに、町の人たちに受け入れられているヒロイン。
それなりに苦労したり、人と距離感を感じたりしても、ヒロインは単純で前向きな子なので見ていて安心。
Posted by ブクログ
とにかく可愛い。癒される。田舎の町で、ほんわかした雰囲気を楽しむ作品だと思います。電車なんて、ウチの田舎で走ってるのと同じタイプだし!ストーリーがどう、というよりは、雰囲気に癒される作品だと思います。