あらすじ
紆余曲折の末、詩羽とともにシナリオを完成させた倫也。あとは原画を残すのみ! だが、シナリオ追加の影響で英梨々のスケジュールが大ピンチ!! しかも、恵に告白する男子が現れ……ゲーム、本当に完成するの!?
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「ラブコメが好き! でも、よくある展開じゃ物足りない…」とお悩みの皆様に読んでほしい一冊です。
本作は、名手・丸戸史明が手がける“ヒロイン育成”ラブコメ。
王道を踏襲しつつも、その枠に収まらない新しさが詰まっています。
物語の始まりは、まさにラブコメの定番。桜の舞い散る通学路で運命の出会い——のはずが、相手は全く印象に残らない“冴えない”クラスメート。 しかし、主人公は決意します。「ならば、俺がお前をメインヒロインにしてやる!」と。ここから始まるのは、単なる恋愛物語ではなく、“ヒロインをプロデュースする”という斬新な視点のラブコメです。
特におすすめしたいのは、丸戸節とも称される、女性キャラクターの心理描写の巧みさ。ツンデレ、幼なじみ、クール系…個性豊かなヒロインたちが、それぞれの魅力を存分に発揮しながらも、どこかリアルな感情を持ち合わせているのが本作の魅力。会話のテンポも心地よく、時に軽妙、時に切なく、読者を引き込んで離しません。
また、文章が柔らかくて読みやすいため、読書初心者にもぴったり。
ラブコメの新境地を開拓した本作、ぜひ手に取ってみてください!
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Posted by ブクログ
なかなか不穏な巻でした。
1人で突っ走って行く倫也は何度も見てきたけど、恵のあの反応にすごく驚きました。
これからどうなっちゃうのか続きが楽しみ。季節は出会いと別れの春に差し掛かるわけで。
Posted by ブクログ
評価:☆4
今巻では髪をロングにまで伸ばし、遂に(モブにだが)告白されるというイベントまでこなす加藤は着実にヒロイン力を上げてきているねw
原画が遅れ、別荘に泊まりがけで仕上げるから信じてという英梨々。
無理はしないだろうと送り出す倫也と、それに対して「彼女を馬鹿にしてるの?」と言い放つ詩羽先輩が印象的だった。
同じクリエイター同士、普段は毒舌ばかりでも高く評価してるんだろうね。
英梨々が欲しかった言葉は「無理すんなよ」じゃなくて「お前ならできる」という励ましだった。
倫也の方だけが過去を引きずってるんだよね。強くなった英梨々は輝いてたけど切なかった。
倫也が英梨々を特別に思っていることは伝わってきたけど、それはあくまで幼馴染として。
うーんやはり加藤が大勝利するのか・・・?w
そんな加藤がラストに初めて(?)見せた叛逆にはゾクっときた。
フラット系ヒロインとしての地位を確立してきた彼女ですが、その関係性もこれから大きく変わっていきそうで続巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
アニメ視聴済みの自分としては,改めて原作を読み直すに際してこのパートは特に入念に読み返すつもりだった.
なぜ倫也はマスターアップを諦めたのか.
アニメだけでは描ききれていない部分に,自分が納得するためのヒントがあるんじゃないかと期待を込めて読み進めた.
自分がアニメで拾いきれていなかった部分.「倫也は英梨々にすごくなんてなって欲しくなく,普通のやつでいてほしかった」「詩羽先輩のシナリオや美智留の劇伴のように,本気で英梨々に向き合っていない」
身勝手で都合がいいことを他のメンバーに任せられない,病気なんだから仕方がない,マスターアップそっちのけで那須高原に向かう倫也の口から出る言い訳がましい文句の数々は,原作を読んでもやはり理解に苦しむものに変わりなかった.なぜ言い訳がましくなる,なぜ他のメンバーに頼らない,相談しない.
恵や他のメンバーに任せられない理由もしどろもどろで,とても筋は通ってなかった.
恵が本気で怒るのに,この出来事,倫也の間違いは必要だった.
けど,倫也がこの間違いに突き進んだことにまだ納得できていない.