【感想・ネタバレ】異妖新篇 岡本綺堂読物集六のレビュー

あらすじ

鷲を親だという娘「鷲」、河獺に嫉妬された漁師「深川の老漁夫」、そして美しい白い肌の少女に懸想した「くろん坊」という山の妖怪と安易な口約束が招いた悲劇――。近代化がすすむ日本の暗闇にとりのこされた生き物や道具を媒介に、異界と交わるものたちを描いた「近代異妖篇」の続篇。〈解説〉千葉俊二

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Posted by ブクログ

 原著1933(昭和8)年刊行。
『近代異妖編』(1932)の続編で、この前作がどうも平凡な昔話の類のように思えてつまらなかったのだが、続編の本作はぐっと面白かった。まあ、古い怪奇小説として楽しめるレベルだった。
 岡本綺堂はまあまあ、楽しめる作家だ。

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2024年12月01日

Posted by ブクログ

岡本綺堂読物集・第六弾となる、“妖異譚”

不思議な話の数々を、お馴染みのレトロな文体で楽しませて頂きました。
この読物集は、謎を謎のままで終わらすところにある意味趣きがあるのですが、今回も「白髪鬼」「鰻に呪はれた男」等のように、もうちょい突き詰めれば真相が垣間見えそうな話も、結局“わからん”まま終話しています。
ところで、このシリーズの魅力の一つが、山本タカトさんの素敵な表紙&口絵なのですが、本書の口絵はかなり怖かったので、あまり見ないようにして開いていました(苦笑)。

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2018年07月15日

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