あらすじ
鷲を親だという娘「鷲」、河獺に嫉妬された漁師「深川の老漁夫」、そして美しい白い肌の少女に懸想した「くろん坊」という山の妖怪と安易な口約束が招いた悲劇――。近代化がすすむ日本の暗闇にとりのこされた生き物や道具を媒介に、異界と交わるものたちを描いた「近代異妖篇」の続篇。〈解説〉千葉俊二
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Posted by ブクログ
原著1933(昭和8)年刊行。
『近代異妖編』(1932)の続編で、この前作がどうも平凡な昔話の類のように思えてつまらなかったのだが、続編の本作はぐっと面白かった。まあ、古い怪奇小説として楽しめるレベルだった。
岡本綺堂はまあまあ、楽しめる作家だ。