あらすじ
「あしや超常現象調査」の芦屋晴子と越野草太は、古い一軒家でポルターガイストに悩まされる人物の依頼を受ける。世界で起こったポルターガイスト現象から法則性を導き出し、独自の対策を編み出して超常現象に立ち向かう二人。やがて現象は収束した……と思った矢先に、依頼人が失踪してしまう。さらに晴子と越野の周囲までもが奇怪な現象に蝕まれ始め──。「ベストホラー2024」(国内部門)、『このホラーがすごい! 2025年版』(国内編)で1位に輝いた『深淵のテレパス』に続く、〈あしや超常現象調査〉シリーズ第2弾!
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Posted by ブクログ
前作が面白かったため読み終わってすぐこの本を購入しました。
作中でこれはこうだからこう対策しよう、など起きた出来事や考えをまとめてくれるため、主人公達と一緒に謎解きができるため置いてきぼりになることがなく楽しめました。
少しどんでん返しというか叙述トリックもあり、好みでした。
Posted by ブクログ
面白かったけど、4.2かな。
前作より良かったのは、キャラがスムーズに動いて、作中の過去の事件と絡んだこと。
前作と比べて好きじゃないのは話が壮大になったこと。
ミステリーとしての伏線は良かった。
なんでドローンで空撮しようとしたら出来なかったのか?
京子の頭蓋骨が屋根にあったから妨害電波が出ていた。
なんで夜、東城の手が汚れていたのか?
庭にある京子の骨を掘り出したから。
作中では、東城が稽古場にある京子の乳歯の影響で庭の京子の骨を掘り出したとある。
時系列としては
東城両親が自宅の庭に京子の骨を埋める。
東城誕生、18まで住む。
父親が脳卒中になったので21年振りに戻る。
倉庫での稽古が始まる。
その夜、庭の骨を掘り出す。
個人的には、不動産屋の藤井がちょっと怪しい。
そもそもの怪奇現象は藤井が2階に女の人がいる、からで始まっているのに、晴子達には何も無かったと言っている。
本人が気のせいだったからそのまま忘れてしまった可能性もあるが、東城は藤井の発言で家に誰かがいる感覚を思い出し、稽古場の乳歯の影響を受けて、庭の骨を掘り出した。
藤井がトリガーとなっている。
また、東城が京子からの催眠状態中に空き家に訪れてテープを入手している。
この準備をしたのも藤井では?
藤井が京子の支配下にあったのか、藤井の意図がは絡んでいるのかはわからない。
Posted by ブクログ
〈あしや超常現象調査〉シリーズ2作目。面白かった。今回はポルターガイストやサイコキネシス(念力)がテーマ。東城目線と越野目線の章が交互に続いて、第2部から東城のとこが父親になっているという、よくある展開に全然気付かなかったー。犬井が事故った時に車を動かしたというのにはくーっとなった。ほんと天才だよ犬井ちゃん!しかしこんな人を操れるほどの力をもつ人間がいたら。電磁波の話も興味深かった。ヒツジとヤギの話も。私はヒツジだろうなぁ。マネージャーの半田の飛び降りのとこも怖かったわ。ラスト、晴子の過去も明かされる。親子心中の生き残りか。しかし、帯に『次作で完結』と書くのは早過ぎではないか。寂しいじゃないか。出るのはまだ先だろうし。忘れちゃうよ。
Posted by ブクログ
怪異じゃなくて物理的に怖くなっちゃって震え
1作目で出た桐山さんが仲間になってて良かった
スカイツリーの大立ち回りは劇場版コナンみたいだった
次回作も楽しみ
Posted by ブクログ
前回に引き続き、めっちゃ面白かった!
ただ…前半がすごく良過ぎて期待値が上がり過ぎたのもあるけど、後半が割と荒唐無稽というか突破というか…。前回めちゃくちゃ良かったのよ、古びた日本家屋、自分以外いないはずなのにする何かの気配、動くこけし、鏡に映る何か、そしてうわ言のように発せられた「鏡に映る、包丁を持った女」。ロケーションも現象も意味深な発言も、これ以上ないくらい完璧で不気味。
ただなあ…超能力を持った者でなおかつ身体から電磁波が出ててそれを用いて人を操る、しかもそれが死してもなお骨から電磁波がで続けており……っていうのは、やっぱりどう考えても出来すぎてると思うし、物語を進展させるためのご都合パターンに思っちゃったんだよね…。
本当に前半がかなり良質な、これぞジャパニーズホラーって感じだったから、その上がり過ぎた期待値で読み進めると後半は失速気味かな…と感じたのが正直なところ。
でもやはり前回と同様、登場人物は魅力的で、時にシリアスな 時にユーモアな表情を見せてくれるので、エンタメ作品としては最後まで惹きつけられたし、早く続きが読みたいと感じさせられた。
次回で完結するらしいけど一体どうなるんだろう。
そして、完結後はどのような作品を今度は読めるのだろう。上條さんの作品はこれからも追っていきたいと思う。
Posted by ブクログ
超常現象は存在するけどしょぼい、の設定が好きだったのだけど、今回は人格を乗っ取るような結構すごい力だったのでうーんとなった。(一応東城の二重人格説もあったけど、ちょっと無理があるような)
運動エネルギーを利用してしょぼい力を増幅させるのは面白かったです。
Posted by ブクログ
前作に続き、よく出来てるお話でありそうで無いような不思議な話。
途中の拐われた描写の東城が、父の方だったと分かって大興奮しました。母親と父親の馴れ初めが、思わぬ殺人だったとは
また、超常現象メインの話でポルターガイストを起こせる女の子が犯人だったのは全然分からんかった。
色々な事が繋がって面白く読めた
前作のが好きだったけど、ホラーというよりミステリーで結構楽しめたので次回にも期待しています。