【感想・ネタバレ】NHK 100分 de 名著 ブラム・ストーカー『ドラキュラ』 2025年10月のレビュー

あらすじ

そういえば、あの本のこと、なんにも知らずに生きてきた。

一度は読みたいと思いながらも手に取らなかったり、途中で挫折してしまったりした古今東西の「名著」を25分間×4回=100分で読み解きます。各界の第一線で活躍する講師がわかりやすく解説。年譜や図版、脚注なども掲載し、奥深くて深遠な「名著の世界」をひもときます。

■ご注意ください■
※NHKテキスト電子版では権利処理の都合上、一部コンテンツやコーナーを掲載していない場合があります。ご了承ください。

■「吸血鬼もの」の原点として世界中で知られる怪奇小説『ドラキュラ』は、19世紀末の人々が直面していた社会問題や文化現象を、ブラム・ストーカーが批評的に見つめることで創り上げた作品だった。スリル満点のエンタメ作品に込められた作者の意図を、「ケア」の視点を通して丁寧にほどく。

■講師:小川公代

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

吸血鬼の性質
・オオカミやコウモリに変身できる
・霧や塵になって移動できる
・家に侵入するには、最初にその家の者に招き入れてもらう必要がある
・陽が昇ると力を失う
・自分の領土を離れると、姿を変えられるのは正午、日の入り、日の出の時間のみ
・ニンニク、十字架、野薔薇の枝が苦手
・胸に杭を打ち込まれたり首を切られたりすると真の死に至る

意外と縛り多め
ネガティヴケイパビリティ、ケアの問題については他の本も読みたい

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

最後のページの以下のフレーズが一番心に残った。

私たちは、自分の認識を自分でコントロールすることはできません。社会の認識をコントロールすることもできない。「男らしさ」「女らしさ」という価値観は勝手に染み込んできてしまいます。それを揺るがせるには、違う認識を自分に注入しなければなりません。そのためには小説を読むことです。小説を読むと、人間は本当に変わることができます。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

●2025年10月23日、NHK・Eテレ「100分de名著」の録画をみた。ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」の第2回放送。

女性の描き方について興味深いらしい。現代に通じるジェンダーへの視点。

ルーシーが3人のいい男からプロポーズされるという…モテ女!

ゲストの専門家女性「映画「エイリアン」みたいなのは、こういうゴシック小説が元になってるのでは?」→伊集院光「絶対そう!」へえー。

その時代は「新しい女」はディジェネレーション(退化)といわれていた。→いや、私は合ってると思うけどね。

ゲストの女性専門家「当時は新しい女といえばタイプライターだった。コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズの「バスカヴィル家の犬」には女性タイピストが登場するんですね」へえ!うちの母親もタイプライターの専門学校いってたなぁ。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

弱者性と暴力性の曖昧さがこの本のテーマか。
二項対立で語ることのできない、人間の曖昧さ、すなわち”あわい”と表現されている。

善悪も同じく、一人の人間の上で共存している概念であろう。

ひとりの人間を、善悪や弱者強者、など分けることなどできず、さまざまな価値観がひとりの中で共存していることを教えてもらった。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

実はこのお話、男女格差、民族問題まで、提起されていた事がわかりました。私が幼少の頃はただ怖いだけのホラーという認識でした。怪物くんが懐かしい!

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2025年11月10日

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