あらすじ
義経の遺志を守り、自らの耳を切り落とした沙棗。義経の死を確認できずに、奥州追討を進める頼朝。やがて文治五年(一一八九年)七月、頼朝は鎌倉出陣した。一方、平泉藤原氏が滅びることが、陸奥国、出羽国両国の平和を引き延ばせると考える基治の決意を聞いた沙棗。己れもまた、義経として頼朝に追ってもらうために、北へむかうことを決めた。激しい闘いの仲、国衡が、泰衡が散っていく。沙棗が最後に見るものとは果たして……?
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Posted by ブクログ
義経の影武者の話だけど、影武者の方が、生まれや育ちの関係(底辺の人間だから)で、当然強い。義経の貴種ならではの弱さとの対比が、人間の悲しみを浮き彫りにしているように思う。
Posted by ブクログ
民を守る為に散ってゆく奥州の男達。藤原泰衡・国衡や下須房太郎秀方だけでなく、馬である高盾黒や信夫鴾も潔く漢である。それに対してどこまでも私利私欲な鎌倉方。これぞ判官贔屓といった感じです。
Posted by ブクログ
読み終えました
悲しい滅びの理屈が理解できなくて
最後まで進むのに時間がかかりました
ラストはジンギスカンになるんだと
勝手に思ってた(笑)
頼朝を始め、人物が矮小に描かれすぎ
・・・そんななか、哲人のような奥州
平泉の面々
違和感ある作品です
Posted by ブクログ
今まで見た中で一番の判官贔屓。文章との相性が悪くてわりと読むのに苦労したけど、最終巻はもう作者の夢いっぱい突き抜けてたので、なんかもう難しいことがどうでもいい感じに。