あらすじ
頼朝に利用された挙げ句、切り捨てられた義経。走者(逃亡者)となり、ひたすら北へと逃げていた義経たちは、文治三年(一一八七年)の春に平泉に到着した。病にたおれ、抜け殻となって夜具に横たわる義経。頼朝の奥羽攻め寄せに覚悟して“その日”の準備を進める藤原秀衡。やがて正気をとり戻し、自分を取り巻く全ての状況を理解した義経は腹を切る。義経の想いを知り、義経の首を切り落とした沙棗は、自分は義経として生きることを決意するのだった。
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Posted by ブクログ
藤原秀衡が死に正気を取り戻した義経は腹を切る。沙棗は義経の想いを知り、義経として生きることを決意する。
『平泉藤原氏は、自ら滅びることによって、奥州を護る。』
奥州武者の潔さと私利私欲に塗れた鎌倉方が対象的。