あらすじ
「銃と魔法」の時代。
オーク族を筆頭に多数の魔種族を擁する連合国家オルクセンと、美しいエルフたちの国エルフィンド。
歴史的対立を深める両国家の国境で、オークの王グスタフと、故国を追われたダークエルフ氏族長ディネルースは、運命の邂逅を遂げた……。
平和なエルフの国を、野蛮なオークが焼き尽くす――そんな「異世界ファンタジーあるある」の常識を覆した異世界戦記がここに誕生!
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兵站と持続可能性が戦場を支配
本作品を読んでいて、ロバート・H・バロウ米海兵隊総司令官が1979年11月11日付 The San Diego Union 紙のインタビューが思い浮かんだ
Amateurs talk about strategy and tactics. Professionals talk about logistics and sustainability in warfare.
素人は戦略や戦術について語る。プロは戦場での兵站と持続可能性について語る。
https://www.google.co.jp/books/edition/Armed_Forces_Journal_International/hEBVAAAAYAAJ?hl=ja&gbpv=1&bsq=%22Amateurs+talk+about+strategy%22&dq=%22Amateurs+talk+about+strategy%22&printsec=frontcover
戦うにあたって、何よりも重視しなければならないものを多くの日本人は学ばずに社会に出る
兵站とそれによってもたらされる持続可能性を知らない そして知らないから軽視する
それによってどれだけの悲劇が生まれている事か
国家の根幹を担うと自他ともに認める財務官僚がその典型で、持続可能性を忌憚して「財政規律」という破滅の呪文を唱え続けている
彼等は勤勉な無能となり、日本を磨り潰す為に勤勉に働いている
この作品を通じて、国家からスタートアップまであらゆる組織が生き残り勝ち進むための根幹に気が付く日本人が増えて欲しいと願うばかりである
Posted by ブクログ
●硝煙にまみれるオークとエルフの戦争に至るまで●
―読む前と読んだ後の印象が変わる部分では最近の中でも何本かに入る作品でした。似たような印象では「幼女戦記」があると思いましたが,あれよりもファンタジー要素(魔術的要素)を減らして種族を増やした世界観が近いかな。
読む前の印象がオークとエルフが並んでいる…つまりは性描写が強くそういった意味合いで戦争する話?と予想していたが,見事に裏切ってくれました。どっちかと言うとオーク達が牡らしいよりも紳士的振る舞いが多いので嫌悪感なく読むことができた。ラノベらしい要素も読んでいくとちゃんとあり所謂転生ものなんですが,戦術がどうのこうのよりも治世に転生知識を活かしてるような気がした。
―戦記モノとしても面白く,オークらしい戦術が土台としてあるのが良かった。まずは「兵站の確保」これに尽きるわけで…そこが完成すると腕力でゴリ押しする!訳ではなく銃の統制射撃で一掃するので相手国からしたら怖いしか抱かないです。筋肉マッチョが横並びで逸し乱れぬ動きで高性能は銃乱射してくる+タフネスが高いため継戦能力すら高い。
―オークだけでも成り立ちそうな話ですが,ちゃんと他種族が活躍できる要素が多いのも好印象だった。コボルトは商業・物流担当,大鷲は哨戒担当など。あの種族使えないみたいに置いていかれる種族がいない。そこに加わるダークエルフ達の活躍はこれからなので機動力を活かした戦術を魅してくれそうなのが楽しみ。
Posted by ブクログ
漫画のほうを先に読んで面白かったので原作に戻りました。異世界魔法モノで軍隊ものいいですね。
本当に私の好みです。
2巻以降が楽しみでなりません。
幼女のいない幼女戦記
と思えば、イメージが大体あうと思います。
幼女の代わりに豚さんが出てきますが、ぼやく幼女に比べると真面目で優しく、オーク的な話ではありません。
説明が中心の場面が多く、ちょっと面白みに欠けるところが端々にありますが、好きな人は好きなのかも。
紙面が説明に割かれるため、ストーリー展開が不足気味に感じましたが、とりあえず2巻に期待です。
Posted by ブクログ
著者初読。KU。とにかく物凄く作り込まれた世界観を一冊まるごと使って懇切丁寧に説明されたような感じ。きっと考証も半端なくされたんだろうなっておもったら、巻末に参考文献がズラーっと記載されていた。ラノベなのに!白エルフの人類浄化により迫害を受けた黒エルフたちはオークの手引により辛くも生き延びる。だいたいオークといえば悪、エルフといえば善という(個人的な)印象だがそこから違う。難読漢字が多用されておりその分読み手を選んでしまいそうだけど私はこういうの好きです。次巻よりどのように物語が動き出すのか大変楽しみ。
Posted by ブクログ
戦争の下準備みたいな話が続いたので物語は次巻以降に期待。
兵器の見た目がピンとこなくて読むのが大変だったから漫画版を読んだ方がよかったのかもしれない。
実は異世界転生モノだったことは早々と明かしてくれてよかった。
急におねショタなノリのラストにドキドキ。
オーク、他種族のの特性やら兵器や服の細かな描写、演習やらの説明など、戦記物やらを読む人には面白いと思えるような作品……なのかも?
魔法でドンパチとか、一人の英雄がすごい力を〜とかは(戦う力としては)無く、人の行う戦争の種族を変えたらこうなるという話を細かく細かく描写したらこの作品が生まれたという感じ
私個人の感想としては話が中々進まないし人や色んなものの名前が頭に入らない(ロシア語か何かを参照してる?)
面白い雰囲気は感じるので、私に合わないだけだと思うが。