あらすじ
「深夜ひとり、ベッドの上、キミの声だけが救いだった。もう一度キミと話したい。言いたいことがあるんだ」。
高校2年生の山吹有栖は、「アポロ」という名の、顔も本名も知らないラジオ配信者の少女を探していた。だがある日、有栖は進学先の高校の放送部にアポロの手がかりを得る。そこにいたのは「声に関わる仕事に就く」夢を描く美少女が…4人!!
待ち焦がれた夏祭りの夜、花火を山吹と二人きりで見るために会場アナウンスの休憩時間をローテーションで取る4人だったが、急遽山吹が運営スタッフに駆り出されてしまう!? 山吹を捜し出し、花火を一緒に見ることができたのは…? さらに、残りの夏休みを満喫すべく、それぞれが山吹とのデートを決行! そして、夏休みはまだまだ終わらない! 夢にまつわるイベントに山吹と二人きりで出かけた4人の想いは一大決心に変わる…!?
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Posted by ブクログ
それぞれが少しずつ山吹を特別に思い始めていると理解しつつある放送部員達。だから皆で花火を見るより山吹と見るなら、当然問題となってくる『見る順番』
それがまさか山吹が誘拐(?)される事で、最も山吹に執着している者が一番乗りできる構図になるなんてね
それぞれ奔走して山吹を探す、その際に自分なりの遣り方を試す
だとしたら、彼女だけが試せる方法によって山吹を見事に見つけてみせた寧々は彼に対して最も強い執着を持っていると評せるのかもしれない
おまけにその方法が相手と同じ匂いを身に付けるだなんて…。彼女が自らの意思でキスをした行為と合わせて考えると、前巻の「……さぁ」の答えは彼女の中で出ているように思えるよ
寧々は山吹への想いはきっと確信できただろうけど、それをマスク越しに誤魔化した辺りから判別できるように彼女はまだ進展させる気は無いのかな
そんな状態だから訪う山吹邸でも彼女と認識されないように逃げる必要がある
けど、寧々が逃げているもう一つの問題が父から夢を認めて貰えない問題
どちらの解決策もリンクさせた寧々の証明法は目を見張るものだったね。あそこまで見せられちゃ寧々が生半可な気持ちで山吹と一緒に居るわけではないと判るし、寧々自身にも証明が必要な相手が他に居ると改めて理解させるものとなるね
しのぶは山吹とオープンキャンパスですか。てか、初手東大って凄いな…
山吹にとって東大に行く自分というのは当たり前に想定できていても、しのぶはとてもじゃないが違う。だからこそ彼女は彼と並ぶ為に無謀とも言える一歩を踏み出すわけか
ただ、そこで山吹と並べたとしてもその頃には寧々達はもっと先に行っているかもしれない。特に高校の間に夢が叶う可能性が低いしのぶにとっては焦る局面
だからって寧々と同じ養成所に通いたいと言うなんてかなり驚かされたけど
もしかしたら身の丈に合って無いかもしれない大きな野望。ワガママになり始めたしのぶのこれからに期待ですよ
敵情視察という名のライブ鑑賞。イコは完全にファンの顔してますな…
現時点のイコはVTuberをしていても大勢には認識されない、むしろあおのファンに過ぎない。それだけにあお本人がイコというより山吹に接触してきたのはかなり驚きかも。以前の配信で「後ろの人」に注目していたようだけど、本当に来るとは…
けれど、それはあおからイコが軽視されているとも言えるわけで
それだけに、あお相手に「皇イコン」こそ推しだと宣言した山吹は必要且つ挑発的なアピールをしてみせたと感じられたよ
歌詞を考えて街を彷徨う六花とそれに付き合う山吹
これが記念すべき50話であった点、六花が「アポロ」を喩えに出した点、そして別々のロケットが再び出会うという話
そういった諸々からも、このエピソードはこれまで以上に何かが起きそうな予感がびしびしとして来ますよ