あらすじ
大人気シリーズ、ついに感動の最終巻!
横浜の居留地で虫歯の治療に行くという妹のお房の話を聞き、桂助と鋼次も同行していった。そこでウエストレーキの治療を目の当たりにする。エーテル麻酔を使って痛みのないようにし、機械で穴の深い虫歯を取り除いていった。歯を抜かずに残す最新の技術を初めて目にした桂助は、感無量だった。
宿泊先のキングドン商会ではキングドンが殺害され、彼が阿片の密売をしていることが判明した。ウエストレーキからは、日本の木匠義歯の優秀さと医療用以外で阿片が日本に広がらないようにと訴えられた。
「もっと前に出て、やりたいことをやりたい。」と感じる桂助。染井の四季楽亭には志保らしき女性を見つけられず、心中を装って同心の友田達之助と亡くなっていた女性も、志保ではなかった。
友田が阿片の密売の大本に迫っていたことを知り、桂助はその真相に迫っていく。元御側用人の岸田正二郎や父の長右衛門とともに真相が明かされたとき、藤屋が幕府の重大な役割を果たしていたことも判明した。そして、志保とも無事再会した。
桂助は志保や鋼次一家とともに、新たな世界へ旅立つのだった――。
人気時代小説シリーズ、堂々の完結!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
桂助と鋼次は、虫歯の治療に行くという妹のお房に横浜の居留地まで同行した。そこで、エーテル麻酔で痛みを感じさせずに、機械で虫歯を取り除くという最新治療を目の当たりにする。歯科医のウエストレーキから、日本の木床義歯の優秀さと、医療用以外で阿片の使用が広まる懸念を告げられた桂助は、謎の死を遂げた同心の友田が阿片密輸の大本に迫っていたことを知って、その真相に迫っていく。そして遂に、探し求めていた志保と再会を果たした桂助は、できるだけ抜歯をしない歯科治療を目指して、新たな世界に旅立つのだった。大人気シリーズ、感動の最終巻!
令和元年11月23日~26日
Posted by ブクログ
時代小説のシリーズものの、それも最終巻からいきなり読んでもいいのだろうか……なんて読む前は少し不安でした。でも大丈夫! この巻から読んでも十分楽しめました(もちろん1巻から順に読んだ方がより楽しめるとは思います)。何より文章が堅苦しくなく、とても読みやすいです。
公式のあらすじが盛大にネタバレしちゃってますが(笑)
江戸の口中医・桂助と鋼次の男の友情に胸が熱くなったり。金五と友田の関係に思わず涙したり。
物騒な事件の黒幕は果たして誰なのか?
そして桂助は志保と再会できるのか――。
ハラハラしつつ、物語は大団円を迎えます。死人は結構出るものの、読後感は非常に爽やかです。
小説丸さんのTwitterキャンペーンで当選して頂きました。ありがとうございました!
Posted by ブクログ
シリーズ最終巻。
横浜の居留地で虫歯の最新治療を目の当たりにした桂助達は、その後阿片の密売が絡む犯罪に関わる事になります。
阿片密売ルートの真相とは、そして志保さんとの再会はどうなるのか・・。
最終回というだけあって、なかなかの読み応えでした。
そして希望あふれるラストに、爽やかな気持ちで本を閉じました。
Posted by ブクログ
横浜の居留地で、欧米の最新治療を目のあたりにした圭助。医療用以外で阿片の乱用が懸念される中、阿片密輸の大本に迫っていった同心の友田が謎の死を遂げ、圭助はその解明を果たした。志保と再会した圭助は新たな世界に旅立つ。