あらすじ
【君はもう、オレのそばにいちゃいけないんだ。】
リーオ、そしてバスカヴィルの民によって占拠されたパンドラにて、オズ=ベザリウスという存在が暴きだされる。残酷なまでに歪な悲劇の中で、全てを失った彼が垣間見るのは、一人の男によって仕組まれた滑稽なお伽噺。あたかも禁断の箱が、今ひらかれたかのように――――…。
(C)2012 Jun Mochizuki
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Posted by ブクログ
前巻から引き続き伏線回収の嵐だった
「この躯がオズ=ベザリウスのものなんて」「そんなのは嘘だ」
その言葉の真意や、バラバラになっていたアリスの記憶の中に明らかに記憶ではないジャックが出てきていた訳が明らかに‼
オズとジャックの関係が
明るみになって、作品のトーンがどん詰まり。先生のミスディレクションは素晴らしいです。あとへたれわかめがようやく立ち上がった最後に感動!
Posted by ブクログ
真相がどんどん見えてくる。前巻から勢い衰えず、皆の思惑とその意味が見えてきましたね。
それにしても、ギルバート…。自分が何もきちんと知らないのをいいことに呆けてきたギルが遂に……。
でも個人的にはオズを助けられず後までずっと苦悩して後悔し続けるギルも見たかった。
で、多くの人の思惑と感情が見えてきた所で、
オズがちょっと辛いかな。
もともとの空白の10年間と生きてる時間の短さが経験の少なさにつながって彼自身という存在があまりコチラに響きにくいように感じる。
もともと少し人と違うような思考回路を持って、それでも人らしく振る舞う図が板についていたのに少し残念。
ジャックと身体を共有してるからどちらかが大きく出ている時どちらかが出れず描写として描けないのはしかたがないのだと思うけど、複雑。