【君はもう、オレのそばにいちゃいけないんだ。】
リーオ、そしてバスカヴィルの民によって占拠されたパンドラにて、オズ=ベザリウスという存在が暴きだされる。残酷なまでに歪な悲劇の中で、全てを失った彼が垣間見るのは、一人の男によって仕組まれた滑稽なお伽噺。あたかも禁断の箱が、今ひらかれたかのように――――…。
(C)2012 Jun Mochizuki
【これは…お前に贈る“呪いの言葉”】
己(おの)が心の欲するまま、ただひたすらに繰り広げられる哀れな喜劇は、サブリエの悲劇を引き起こした男が紡ぐ滑稽なお伽話。さまざまな想いを秘めて、各自が自由に踊りだす。あたかも、演じ手に操られるマリオネットのように――――…。
(C)2012-2013 Jun Mochizuki
【与えられたのは、生き延びるための“可能性”。】
「“幸せ”になってくれ」。追い詰められたオズ達を救うべく、自らを犠牲にした者がいる。その最期の想いが、深遠の彼方に囚われていた、オズの心を呼び覚ます。あたかも与えられた言葉が、全ての鎖を打ち砕く楔であったかのように――――…。
(C)2013 Jun Mochizuki
【思い出して…貴女の本当の想いを――――!】
ドルダムとドルディ、二つの心がせめぎ合う。それは代用の反響音、しかして、ただの反響音にあらず。永遠とも思われた願いのはてに、覆すことのできない終わりの刻が迫る。あたかも、それが終わりの始まりであったかのように――――…。
(C)2015 Jun Mochizuki
【そこは全てを飲み込む闇だと誰かが言った。でも…決して光がなかったわけじゃない――――。】
幾星霜を超え、世界を救うためにたどり着いた答え。それは残酷で優しい、ただの方程式。今、運命の歯車に導かれし、一つの物語が終わりを告げる。あたかも、それが滑稽なお伽噺であったかのように――――…。
(C)2015 Jun Mochizuki