「ファンタジスタ不要論」。1990年代にその言葉が聞かれるようになってから、ロベルト・バッジョを始めとする数多のファンタジスタたちはその存在意義を問われた。
しかし!現代の日本に、とびきりのファンタジスタが現れた。
その名も関くんである。もちろんサッカーマンガ、ではない。
関くんが教室で織り成すトリッキーな「遊び(暇つぶし?)」の数々に、我々は魅了され、時に鋭いツッコミを入れたくなるだろう。関くんにツッコミを入れたくなったら、ぜひ彼の横の席の横井さんとツッコミ対決をしてほしい。彼女が心の中で繰り広げるツッコミのスピードと着眼点は、関くんのトリッキーな動きに負けず劣らず、珠玉の輝きを放っている。
サッカー好きのあなたにも、お笑い好きのあなたにも、もちろんマンガ好きのあなたにも、自信を持ってオススメできる作品である。
テレビアニメ化、ドラマ化もされているので、そちらも要チェック!(書店員・アンコウ)
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Posted by ブクログ 2017年03月29日
今回から増量版(20P程度の大ネタ)が多く収録されている10巻である。
大ネタが多く収録された形の10巻は、これまで以上にアグレッシブなネタが含まれており、もうだいぶ前から感じているように「いや、先生絶対気づくやろ……」感は否めないだろう。
その辺はもうお約束の世界と思うべきなのだろうと一読者...続きを読むとしては思う。突っ込む方が野暮なのだと。
今回からの(というか雑誌掲載上での)こうした変更は出オチ前提の小ネタでは限界があるがための措置とのことだが、これは致し方ないところだろう。
作者ご本人も仰っておいでの「こんなに長く続くと思わなかったし」という感想は、正直読者も思っている部分ではある。同時に出された不定期更新の宣言などは、むしろよくぞ129時間目(今回収録最終分)まで出なかったものだと感嘆するぐらいだ。
今回も星四つ相当と評価しているが、不定期刊行となっても(書店で気づければ)買っていこうと思う。年一くらいで出たらちょうどいいかもしれない。