【感想・ネタバレ】ココロコネクト7 ユメランダムのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

デレばんな自分の危うさにちゃんと気付いて立て直そうとする稲葉んまじ健気!
とか軽いノリで言っていられないくらい著者の攻めに容赦がなさすぎて、すごいとは思っていたけどそれでもラノベだと侮っていたところを軽々と越えられて、太一がひどすぎて稲葉ん目線はないのに稲葉んがずたぼろすぎて本当に苦しかった。
正しい間違いの二極論になっているのは若さかなあと思うし、でも、あなたが決めたことだから的に相手の考え方をただ受け入れて尊重することを良しとしないところは潤滑な大人の理論に染まっていない感じで共感に近い気持ちになった(わたし大人だけど)。

あんまり擦れ違うものだから本当に不安で、
そもそも言下に却下し強要する初期のやり方はとても良いとは言えないものだったと思うし
(でもそれが稲葉んの精一杯で、完璧ではない一高校生で)、
対立してしまってからの信念に基づく頑張りや想いの強さも、ただの高校生な太一には逆効果で背中を向けられてしまいそうで
(元々の脱デレばん(完全ではないが)も振り回されて訳わかんねえ的にならないかという不安があった。見くびっている……のかなあ、稲葉んに都合の良い太一ではいてくれないだろうというか……)、
終いには稲葉んが別れたいと思っていないことは絶対的ですごく伝わってわかるのに、稲葉んに入り込んだ上でそれしか道がないような気までして来る始末。

止まってくれとめちゃめちゃ一生懸命で必死な稲葉んが、言動も行動も愛が駄々漏れで、自分を投げ出していて保身なんか欠片もなくて、でも全然通用しなくて、本当につらかった……。
まさかこのまま……と半ば本気で絶望し掛けたけれど、終盤はさすがに期待が出来たから、なのに物凄く焦らされたから、もう、稲葉んは!稲葉んは!早く安心させなさい太一!とうるさかった(わたしが)。

ああもう、泣きたい。なんてシリーズだ。すごすぎる。
ようやく辿り着くラストまでずっとあまりにあんまりだったから、こんなの耐え切れないと思って、ずたぼろ稲葉んがページの隙間で伊織の胸で思い切りすきなだけ泣かせて貰えていたら良いと過ったりした。
甘いかも、ずれているかも、しれないけど。

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2020年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

山星高校の生徒たちの夢、望みが、文研部の5人にアトランダムでユメのように見ることができる。
ふうせんかずら曰く、これで最後の現象で、ボーナスステージ。
(自分たちには何の被害もない。)
しかし、この力を使用するか否かで、文研部の5人が仲間割れしてしまう。
太一、唯が使用する派、稲葉、青木が使用しない派、永瀬が中立。
今回は、太一のお話。
太一自身の根本的な問題。
自分の目標、望みと向かいあう。
途中、意固地になっているのを見ているのは、個人的にちょっとイライラ。
前巻で暴れた千尋の態度が軟化しており、紫乃の毒舌が冴えわたる感じの雰囲気はとってもよい。

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2016年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高二の二学期。

1年に仕掛けた ふうせんかずら のあと、何事も起こらず平和な部室にて。

進路希望を決める用紙で太一だけが未だ白紙状態。
そんな中で出てきた ふうせんかずら 。
彼曰く『これで最後です』と。
学校全体の人の夢を見る事が出来る『ボーナスステージ』と言うが。
姫子と青木は何もしない派。
太一と唯は行動する派。
伊織は中立を保っている。
1年は現状を知っているが、今回はペンタゴンのみで。
手助けをしてしまっている太一&唯のコンビは『恋愛の神様』等と呼ばれ、自分達はグダグダになっている事に気付くが。
青木の父親がここへきて『冤罪』で家庭内ごちゃごちゃで。
そんな中、修学旅行が始まった。

そして太一と唯は自分の行動を理解する。
青木一家は冤罪を免れたが、違う人の人生を犠牲にした。
太一と唯も『やった事への責任』を決定的に突きつけられる。
伊織にぶっ壊されて、唯に見本を見せられて、背を押される。
藤島に本当の事をいい、姫子にキチンと説明をする。
姫子に時間を取ってもらい、待ち合わせ場所は教会。
『大好きだ』とお互い確認して、キス。
ペアの勾玉型のネックレス。姫子はどれだけ安心したか。
そして二人だけで歩いている。
ふうせんかずら 出現。『これで終わりです』と告げて去る。
太一の出した答えは…『地球を助ける!』だ…
スケールすげぇ。

lastのlastに。
 まだ終わってないよね? と。
 最後、みんなの記憶を消して、終わりだよね?

これがlastの話しへの伏線。


すったもんだの ふうせんかずら によるあれやこれや。
対立する太一&唯vs姫子&青木。中立伊織。
何が正しくて、何が正しくないか。
自分がしたい事は何か。何を望んでいるのか?
あー The青春!
lastに何を潜ませて終わるのか?!

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2013年09月05日

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ネタバレ

ココロコネクトシリーズ7作目。

今回の現象は他人の夢を見る『夢中透視』。
これまでの現象と異なり文研部に直接被害は無く、解決策は「何もしない」こと。現象による物語を始めないこと。だからこそのボーナスステージ。

「誰かのため」というのを免罪符に、自分の行動指針を他人を理由にして思考放棄は駄目だよね、というお話。
「自分が無い」というのは結構クリティカルな問題で、私自身もそうじゃないかと思ったりするけれど。
子どもと大人の境界線にいる彼らだからこそ、こうした青臭いながらも重要な問題に正面からぶつかれるのだろう。

唯の、太一の告白はそれこそ今回の現象を乗り越えて自分を曝け出すことが出来たものだったんだろうね。

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2013年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「皆のため」にすることは誰のためにもならない。自分は自分のためにやるべきことをする。
太一が中途半端な自己犠牲主義から変わっていった。読みながら、自分と太一を重ねて、似ているなあと感じイライラした。同族嫌悪のような感じで。
稲葉んの言葉がかなり耳に……心に痛かった。

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2012年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎度の事ながら、序盤の会話劇が浮いているよう感じるのは、私だけでしょうか、、、しかし中盤以降はぐいぐい持っていかれて最後まで楽しませていただきました。
今回は久方ぶりにヒロインと主人公がちゃんと中心となった話でした。
双方に不憫な展開ではあったんですが、終わり良ければというか、教会で再告白なんて、出来すぎですな。
懸案の別の二人も収まるところに収まったし。

さて、次は。と思ったら、短編集挟んで次回で本編最終巻になるそうな!!
メディア展開含め、盛り上がってきた作品にしては、巻数的に少ないような気もしますが、引き伸ばす為にだらだら続けられても良くないですからね。
そういう意味では、今巻は物語の終わりに向けた良い話だったと思います。

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2012年03月08日

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