あらすじ
陰陽寮の想定通り、花火大会に姿を現した武井。捕縛のために待機していた隊長二人、沙羅と一成との交戦がスタートする。
夜行は菜々緒を守るため、彼女を抱えて武井から距離を取るが、その道中で、ありえない気配――“大妖怪の気配”を感じて立ち止まる。その気配の先で夜行が見たのは、信じられない“モノ”だった―――。
ついに始まった大江戸花火大会。夜行が相対するもの、負傷した鷹夜の行方、それら「紅椿家の傷」が招く結末とは。
そして舞台は皇都の外、五行結界の外へと移っていく―――。
※本商品は【通常版】です。
※同日発売の【特装版】には、大ボリューム32pの描き下ろし小冊子が付きます。
大和皇國の陰陽五家のひとつ白蓮寺家 次期頭首である白蓮寺 麗人(びゃくれんじ れいと)の許嫁であった菜々緒(ななお)。
ある日、猩猩という猿の姿をしたあやかしに攫われ妖印を刻まれてしまいます。
傷モノとされてしまった菜々緒は婚約を解消され、里の人全員から虐げられることに。
猿の面をかぶり粗末な身なりで飼い殺しにされる日々でしたが、嫁探しに訪れていた紅椿家 新当主頭首に見初められ、紅椿家に嫁ぐことに。
しかし“皇國の鬼神人”と呼ばれる紅椿家の当主 夜行は呪われた体質で…。
加熱する令嬢ブーム。中でも“虐げられ令嬢”は鉄板の人気ジャンルです。
今までは西洋風の虐げられ令嬢に注目されがちでしたが、ここのところ“和風虐げられ令嬢”への人気が高まってきています。
そこにきて登場した今作!注目しない手はありません!!
注目していただきたいのが、キャラクターの表情です。
菜々緒の可憐でありながら悲壮感が漂う儚げな表情、夜行の自信に溢れながらもどこか切なげな表情…!!
ふたりの目線にドキっとしてしまいます。
さらに美麗な絵で描かれる怪しげな世界にうっとりすること間違いなし!
虐げられ令嬢系のだいご味と言えば、不遇な境遇からどう幸せになっていくのか…!?というところですが、夜行は割と最初からトップスピードで菜々緒を溺愛します。
ただこの物語は恋愛要素に加え異能ファンタジー要素があるので予想外の障害が発生し「菜々緒はどうなってしまうの!?」と先が読めません。
菜々緒と夜行 ふたりがどう支えあうのか、これからの溺愛展開に注目です!!
感情タグBEST3
めっちゃ可哀想
悪人だと思ってた武井にも事情があって、菜々緒を攫ったのがわかった。大切な妹さんがもう居ないのを知った時は本当に可哀想だった。切ない巻でした。
あと菜々緒のサバイバル能力が凄かった。
どこまでも苦しい
残虐さと絶望の中でも、希望を捨てない強さがある。一番苦しい時だが、何とか主人公たちには乗り越えてほしい。
😭
今回はつらい一冊だった。
天狗との戦いや、その天狗の長のために武井に攫われたヒロイン。
最強夜行でも隙を突かれて連れ去られてしまったが、攫った武井にも哀しい過去があって…。
ヒロインと武井の生い立ちが似てて泣きそうだった。
武井と妹の、離れでの貧しい生活ぶりにも泣ける。
でもそんな苦労の中でも兄妹二人でなら楽しく暮らしていけたのに、武井の父親が手を出したがために武井の母親までも悲惨な末路だったなんて。
深い、深すぎるな…。
匿名
良い……
今回もめちゃくちゃよかったです。
天狗?こわいですねw人殺しなのにケロッとしとるこわw菜々緒ちゃんが無事に助かったところまで来て終わりました続きが早く読みたいです!
手に汗握る
緊張感のあるシーンの連続でした。甘いシーンやほのぼのシーン不足(流れ的にしょうがない)なので、目次のカッパちゃんとおまけの1コマが癒し。
武井(武流)の生い立ちと一連の行動理由が明かされるけど、報われなかった...非情な天狗。
しっかし、必ず来てほしいタイミングで来てくれる夜行様。かっっっっこいいww
切ない
巻が進むにつれ、夜行の顎ゴツくなってるのが凄く気になるな。
武井、そんな過去があったんやな…。
天狗に頼らずに、妹の蛍流の言葉通りに最期を見届けてあげれば、永らえてしまった妹も苦しまず、死後肉体を天狗に食べられずに済んだのに…。
妹の理不尽な死が許せず認められず、総ては妹の為に、妹の幸せの為にが凶行になったんやな…。
だからといって、人攫いは許されんけどね