あらすじ
ミナトの気持ちを聞いてしまった小雪。ミナトは小雪との距離を縮めようとするけど、小雪は自分の気持ちを抑えようとしてしまい…? 一方、美姫とヨータは少しずつ元の関係に戻っていくが、文化祭の準備が進む中、思わぬ出来事が…。 小雪、ミナト、桃香の三角関係に激震…!? 青春混線ストーリー、第9巻!
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人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川 小雪(ひかわ こゆき)。
中学時代のトラウマのせいで高校では誰ともつるまずに1人でいることを貫き、無表情さと目つきの悪さから周りからはクールなちょっと怖い人と思われています。
彼女の唯一の友達は幼馴染でクラスでは女神のようなアイドル的存在の安曇 美姫(あずみ みき)。
それ以外の人間に対しては壁を作って関わらないようにしてきましたが、グイグイ距離を詰めてくる雨宮 湊(あまみや ミナト)や、のんびり優しい雰囲気の日野 陽太(ひの ヨータ)と次第に仲を深めてゆきますが…。
メインで登場する4人は、タイプは異なりますがそれぞれ心に複雑な思いを抱えています。
周りの人のちょっとした行動や発言に対する不快感が積み重なって心の奥底に溜まっていくことありませんか?
小雪はその積み重ねに耐えられなくなり人との間に壁を作ってしまっています。
ミナトは誰とでも仲良くなれ1人でいる人に積極的に関わるタイプですが、ある日美姫から「可哀そうだからと話しかけるのは傲慢だ」と指摘されハッとします。
美姫も本来の自分とクラスメイトが抱いている自分とのギャップに悩んでいます。
更に大切な友達の小雪が辛い時に力になってあげられなかったという思いも…。
一番人当りの良いヨータも、親の再婚により家庭に自分の居場所のなさを感じています。
高校生の青春ストーリーかと思いきや、それぞれの心の機微が丁寧に描かれており、どの登場人物にも「わかる…」と思うシーンがあります。
あの時のあの感情はこういいうことだったのか!!と気づきを得る方も多いのではないでしょうか。
どの年齢の方が読んでも共感すること間違いなしです!
元々タテヨミマンガとして描かれた作品ですが、単行本版として再構成されております。
描くのは『正反対な君と僕』の阿賀沢紅茶先生。
“今らしさ”と“普遍的”を描くバランスが秀逸です。
恋愛部分も展開が気になるところ。
気付きと共感の物語をお楽しみください。
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このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
うーん 切ない。
あんな会話を聞いた後に、そういう決断をするのは
本当に理解できる。
悲しい思いをするより、近すぎず遠すぎず、居心地
の良い距離感で今まで通り楽しく…って思っちゃう
よね。
ミナトが初めて女の子を好きになって臆病になって
しまったのもわかる。でも、押し切られて今までと
同じことしちゃうかな。
二人とも楽な方を選んじゃったわけね。
桃香ちゃんも必死だね。 あと意地?
美姫がミナト握って怒ってたとこウケた。
優希がこゆんを攫っていったのは?
面白い姉弟。
つづきはよ
単話購入すれば良かったと後悔するくらい続きが気になってつらいです。
ミナト……オマエ……
心の機微の表現が秀逸な作家さん。
他作品も大好きです。