【感想・ネタバレ】氷の城壁 単行本版【フルカラー】 5のレビュー

人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川 小雪(ひかわ こゆき)。
中学時代のトラウマのせいで高校では誰ともつるまずに1人でいることを貫き、無表情さと目つきの悪さから周りからはクールなちょっと怖い人と思われています。
彼女の唯一の友達は幼馴染でクラスでは女神のようなアイドル的存在の安曇 美姫(あずみ みき)。
それ以外の人間に対しては壁を作って関わらないようにしてきましたが、グイグイ距離を詰めてくる雨宮 湊(あまみや ミナト)や、のんびり優しい雰囲気の日野 陽太(ひの ヨータ)と次第に仲を深めてゆきますが…。

メインで登場する4人は、タイプは異なりますがそれぞれ心に複雑な思いを抱えています。

周りの人のちょっとした行動や発言に対する不快感が積み重なって心の奥底に溜まっていくことありませんか?
小雪はその積み重ねに耐えられなくなり人との間に壁を作ってしまっています。

ミナトは誰とでも仲良くなれ1人でいる人に積極的に関わるタイプですが、ある日美姫から「可哀そうだからと話しかけるのは傲慢だ」と指摘されハッとします。

美姫も本来の自分とクラスメイトが抱いている自分とのギャップに悩んでいます。
更に大切な友達の小雪が辛い時に力になってあげられなかったという思いも…。

一番人当りの良いヨータも、親の再婚により家庭に自分の居場所のなさを感じています。

高校生の青春ストーリーかと思いきや、それぞれの心の機微が丁寧に描かれており、どの登場人物にも「わかる…」と思うシーンがあります。
あの時のあの感情はこういいうことだったのか!!と気づきを得る方も多いのではないでしょうか。
どの年齢の方が読んでも共感すること間違いなしです!

元々タテヨミマンガとして描かれた作品ですが、単行本版として再構成されております。
描くのは『正反対な君と僕』の阿賀沢紅茶先生。
“今らしさ”と“普遍的”を描くバランスが秀逸です。

恋愛部分も展開が気になるところ。
気付きと共感の物語をお楽しみください。

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感情タグBEST3

購入済み

面白い

共感してしまうことの多い学園もの。
あーこんな事あったなと思いながら読んでしまいます。
新しいクラスの新展開も期待してます!

#胸キュン #エモい

0
2023年12月25日

購入済み

周りが自分に抱いたイメージ、その殻を破るって大変なことですよね。彼ら彼女らの行動には共感するだけでなく、勇気づけられるお話です。

#胸キュン #エモい #深い

0
2023年11月22日

匿名

購入済み

好きすぎる

別の媒体で読んでて、BookLive!さんで読めるのが嬉しすぎてたまりません。ほんっっとこの作品のときめき止まりません。好きーーー!!!

#胸キュン #ほのぼの #癒やされる

0
2023年10月04日

Posted by ブクログ

4人が少しずつ生きやすく生き抜くところが
いいと思った。
考えることや行動することが
今やこれからを変えていく力になるんだろうな。

0
2023年10月23日

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