あらすじ
不義の子として伯爵家に生まれたアメリアは、幼い頃より家族から虐げられて育ってきた。
まともな食事を与えられず、奴隷のような扱いで……。いつしか、その貧相な見た目から社交界でつけられた名が“醜穢令嬢”。そんなアメリアが十七歳になったある日、縁談の話が舞い込む。相手は公爵家の当主であるローガン・ヘルンベルク。多くの令嬢が婚約を辞退し、暴虐無慈悲と噂される公爵だった。だが家の汚点が消えるという理由でアメリアは嫁ぐことになり……!?
不自由な生活から離れられると、公爵家を訪れたアメリアだったが、一方的に契約結婚であるということをローガンから告げられ!?しかしアメリアはローガンと過ごしていくうちに、彼が噂とは違い、不器用ながらも優しい一面があることを知る。多忙な中でもアメリアとの時間を作ろうとする姿に少しずつ信頼を寄せていき――。
これは家族から愛されなかった少女が、誰よりも幸せになる物語。
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Posted by ブクログ
この本で特に好きだったのは、
「第六章 メリサとの戦い」のところ。理由は、
ここでメリサ(ハグル家の侍女。アメリアのなかで自分に危害を加えてくる逆らうことの出来ない侍女だった。小さい頃のアメリアを虐げていた。)は、ハグル家当主からの命令で、「ヘルンベルク家にアメリアから支度金を貰ってこい」と言われ、ヘルンベルク家へ行ったメリサがアメリアと会ってしまいメリサが最悪すぎる話。
ヘルンベルク家の門番に足止めを食らっている所へ、タイミングよくアメリアがやって来た。
彼女の姿をしっかりと視界に収めて、メリサは
愕然とした。(本当に、アメリア、、、、?)
目を疑った。、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
彼女の近くまで来て、メリサは気づく。
(なんでコイツがあの宝石を、、、、、、?)アメリアの首にかかるペンダントを見て、メリサは目を剥いだ。先程、王都でごねにごねても手に入らなかった、メリサにとって喉から手が出るほど欲しかった1品。しかもそのペンダントの宝石は、宝石店で見たよりもずっと大きくて美しい輝きを放っていた。ペンダントの宝石が、メリサが欲しがっていたそれよりもずっと格の高い1品である事をメリサが知る由もない。「ところで、それ、私にくれない?」「、、、、、、、、、、や、、、、、、、、です、、、、、、、、」「なんですって?」「いや、、、、、、です!」
「はあああぁぁぁ!?」「アンタ、自分が何を言ったかわかってんの?」「わかってます!このペンダントは、、、、、、絶対に渡しません!」「いいから渡せって言ってんのよ!」「いやっ、、、、、、やめてください!!やめて、、、、、、!!」などの言い争いを続け、、、、、、、、。ついにペンダントの宝石クラウン・ブラッドの一部かほんの少しだけ気づついてしまった。それをメリサは、アメリアがその辺で拾ってきた安物と勘違いしている。そこでアメリアが反抗。そこへローガン様(アメリアの婚約者)が「何をしている!?」と駆け寄ってきて、そこへキャロルという、アメリアと親しみのある女性が来て、真実を暴露。それに怒り狂ったメリサは、キャロルをぶん殴ろうと拳を振り上げるが、、、、、、?
というところが、メリサが最悪すぎて、でもアメリアは、昔みたいに言いなりにならなくて自分が
思ったことをちゃんと言えているから。
私がすごいと思ったところ
♥️アメリアの薬のおかげで、ある者は腰を痛めていたが治り、また、ある者も肩を痛めていたがアメリアの薬のおかげで治った。
ローガン様でさえ、アメリアの作った疲労回復
の紅茶で仕事がはかどった。
私がえらいと思ったところ
♥️メリサに昔虐められていたアメリアだけど、最後の方はちゃんと自分の意見を言えていたところ。
噂
酷い噂の2人が噂とは違う様子に戸惑いつつも自分の目に映る相手の姿に惹かれていくお話でした。ヒーローの祖母がカッコ良くて好きです。
虐げられたヒロインは大きくなってとても素直で純粋な女性になりました。そりゃあヒーローも惹きつけられますよね。文章が軽快でとても読みやすくあっという間に1冊が終わりました。
話は面白いのですが
文章がやや稚拙で同じ言葉を何度も使い回しているため、場面は違うのに何回かデジャブした。
勿体ない。語彙力を高めてくれたらもっと面白くなるのに。
ヒロインもヒーローも使用人達も、人間そんな短時間で見た目も性格も変わらないと
ツッコミいれたくなる程変わります。
都合上仕方がないのでしょうけどね。
実家で虐待されていたアメリアは、心に深い傷を負っていて、実家のお金の為に嫁いだ先でそれに気付いてもらえて、吐き出させてくれて、心の支えになってくれて、怒ってくれて、自分も変わりたいと思えて...っていうお話。
好きな植物への探究心はスゴくて、庭探索がとても楽しそう。食べ物をとても美味しそうに食べる(口から食材生やすのはどうかと思うけど)とか、嬉しいと体で表現しちゃう感じが無邪気でかわいかった。
シンデレラストーリー
父親の不貞によって侍女とのあいだにできた子として実家では虐げられていたヒロイン。支度金目的で嫁に出され、その相手からは契約結婚を持ちかけられるも虐げられていたヒロインにとっては喜ばしい環境でした。ヒーローも次第にヒロインの生家での扱いを知りヒロインを知りヒロインに惹かれていきます。お互いに両想いになるのですが、実家では大変なことになっていて、というところで終わります。まだまだ本当の幸せには遠そうなので早く幸せになってほしいです。
シリーズ作品レビュー
- 誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで 1 ~嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、気がつくと溺愛されていました~
- 誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで 2 ~嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、気がつくと溺愛されていました~
- 誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで 3 ~嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、気がつくと溺愛されていました~
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