あらすじ
ネカフェ暮らしの清掃員・一希の唯一の趣味は絵を描くこと。ある日、妙な青年に絵を買わせてほしいと頼まれ……!? 窓越しの遭逢が、人生を描き変える――!!
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清掃の仕事をしながらネカフェ暮らしをしている霧生一希の趣味は、絵を描くこと。ある日、美術が好きなお金持ちの嵐山透に描いた絵を見られ、絵を買わせてほしいと頼まれる。絵描きとパトロンというタッグを組み、一希の絵を世界へと売り出していく!!
「アート」×「お金」の関係に切り込む、という背表紙の一文に惹かれて手に取りました。
その日を生きることに精一杯な一希と、お金や人脈などあらゆるものを持っている透は真逆の2人です。
境遇や価値観の違いによって衝突することもありますが、お互いの持っていないものを補いあっていて、とても良いタッグなんです!
また、一希と透は窓越しの出会いがきっかけで出会うのですが、一希が一人で考えるシーンや心理描写などのシーンでも窓が登場します。ぜひカフェの窓際に座って行き交う人を眺めながら読みたいなと思いました。
2人の力で一希の絵はいくらになるのか…今後の展開が気になる一作です!
感情タグBEST3
リアリティが…
若者の生活苦と、高額な絵が売買される世界の対比。
その双方の世界に身を置く主人公。
この作品は、サクセスストーリーなのか?それとも転落モノなのか…
掴みどころがないのに、リアリティが高くて…そして斬新!
こういう作風の作品は今まで読んだことがないので、凄く新鮮でした。
絵
絵を描く少年と絵を売る少年のお話。
芸術は誰にでも開かれていると聞いて、芸術に対して厳格で見づらいイメージが少し払拭された気がします。
読み切りの『あざにおしろい』も面白かったです!
これすごくいい
芸術面でも読めるし、ハングリーからの成功物語、ヒューマンドラマとしても充実していて満足度が高いです。
閉店した食堂前に佇むシーンは涙でした。
芸術とお金の物語
不遇な環境で育った男性とその男性の描く画に惹かれた男の芸術とお金の話。
登場人物の個性が尖っていて、それでいて不器用で、
少しずつ人間関係を作っていく感じがとても面白いと思った。
画家や画商の話も分かりやすく面白い。
巻末の読み切り漫画も癒される物語で良かった。
絵を「売る」話
絵を描く主人公と、絵を売ることを生業としているパートナー。ギャラリーや画商、美術を評価して売る場を描いた珍しい作品。
値段とは
いいね~。考えさせられる。アートは、それこそ誰が付けてる値段なの? って不思議の多い世界だけど、突き詰めれば、ほかの何事にもそれは当てはまる。お金ではかっていること、お金ではかれないこと、お金ではかってはいけないこと… いろんな切り口で思いめぐらすことができる。
その絵が好きだから、金を出す
絵は財産で、お金で。
そう考えると、財産になってしまった絵には日の目を浴びてほしい。
描くことを止められない、一季。
絵を自分のものにしたい、透。
お金が絡んでいても、純粋な気持ちが見える。
Posted by ブクログ
マネーゲーム✕シンデレラストーリー!
一清掃員の青年が趣味で描いていた絵が、富豪で美術愛好家の青年に見初められて、巨額の動く美術市場に2人で挑む、というお話。
描き方によってはとんでもなく生臭い展開になりそうなのに、芸術で食うと決めた人たちのひたむきさを応援したくなる。
巻を追うごとにブーストかかってる!
匿名
主人公はこれからどうのし上がって行くんだろう。
お金持ちに突然見出されて、パトロンの申し出を受けて。いろいろ考えたりもするけれど、絵を描きたいという気持ちだけは持ち続けている。
2人が組むことで何を生み出し、美術の世界でどんな影響を及ぼすのか、この先の未来を見てみたい。
匿名
絵
期間限定の無料版を購入し、よみました。好みの設定なので、たのしくよめました。絵を描くことに対する執念のようなものが、つたわってきました。
現代資本主義の寓話
アートを「資産クラス」として扱う現代資本主義の寓話ですね。
例えば、九曜の「絵を買う=人生を買う」発想は、ベンチャー投資のピッチに通じる。
マネタイズ観点で読むと、クリエイターが「趣味をビジネスに転換する」ハードルを具体的に描いています。
一方で、芸術の「魂」が金で汚されるジレンマもチクリと刺し、単純な成功物語に終わらない深みがあります。
芸術家と商売人と
この巻だけ期間限定版で読みました。
身寄りもなく、児童養護施設にいた一希はビル清掃業をしていて、仕事の合間に絵を描いています。
その絵に価値を見出して売ろうとするお金持ちのバイヤーが彼を自宅に居候させます。家政婦の輝さんも良いです。
作品の冒頭ではかなりの高額で売れています。
バイヤーの狂気も気になりますが、今のところ順調です。
モーニングに掲載された短編の前後編、ほっこりする良作でした。
別途あざを隠しつつ、結局そのままにする作品も読了しておりますよ。
メイクを頑張らないといけない生徒との対比がお見事でした。
匿名
壁の向こう側
仕事の合間に描く絵をラクガキ程度にしか思っていない男性と作品として見出して価値を創る男性のお話。
人よりも手を延ばす範囲が狭い環境に住んでいた前者。外から見れば、それは不遇な環境と言うのかもしれませんが、実際、バイト?が主軸で寝床の確保にも困っている状態。そんな彼だからこそ描く絵のチョイスに魅力があります。
それは自分の手が届かない世界か、自分自身を映したものかを描いているような気がして、さらに表情が変わりにくいのもあって心情が絵を通して少し読み取れるのが面白いです。
そして、後者との偶然の出会いがお話を加速する面白さに繋がっているように感じます。
知らない世界だ
絵を描くのも観るのも好きだけど、価値を測ることに関しては全くわからない...ので、この話が何処へ向かっていくのか、確信が持てません。
主人公は、ネカフェ生活から脱却できるんでしょうか。そういう次元の話じゃないか?
匿名
小説っぽい構成
イラストは少しクセがあるかもしれませんが
とても丁寧です。
キャラクターの書き分けがわかりやすく
人物を覚えられない私にとって読みやすいです
いまのところ物語がとても面白く、
Twitterで作者さん自身が載せていた試し読みから
購入にきてしまいました。
文章作るのが上手な人かな?という印象で
引き込まれていきます
好みの問題
個人的には、美術品としての絵の良さがわからないので、千円だって出すのが惜しい。億単位なんて冗談の類かと思う。
ただ、マンガには、ハッとする、息を呑むような表現がされていることがあり、そちらにはお金を出したいと思うので、結局は個人の好みの問題なんでしょうね。
匿名
青年漫画かと思って読み始めたから、キャラがちょっとキツかったりするのかなと思った。
でも、表紙から野心とかありそうで気になった。
個人的には、主人公の見た目か、性格か苦手な感じはした。少女漫画なのだとわかり、こういう作品もあるのは面白いなと思った。
引き込まれました。
試しに一話読んでみたら、主人公から見える世界に感情移入してしまい、凄く引き込まれてそのまま購入していました。
パトロンとして名乗り出た透の存在感が強く、主人公とは正反対な境遇と性格で、いいバディになりそうだなー!なんて読んでいたら……。ネチャァってなりながら、追い掛けて来てくれた透はとても可愛かったです。
続きが物凄く気になります。早く二巻を買いたい。