あらすじ
四月一日のW大講堂前を皮切りに開始された連続爆破事件。ハンドル・ネーム≪火刑法廷≫の犯行予告はなにを語る。故郷を捨ててさまよう少年、過去を引きずる男女、我が子を亡くした父。魂の置き場を喪失したものたちが、巨大都市・東京で交錯する時、その救済は何処(いずこ)に。建築探偵シリーズ第二部、堂々の完結。 (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
同潤会アパートは、写真集をちらりと見た記憶があるけれど、レトロで素敵な建物という印象。その末路の書かれ方はちょっと切ない。コミュニティとして機能していたアパートもある、というのはなかなか面白かった。
冒頭に朔太郎の詩が引用されているのだけど、なんとなくイメージと違う殺伐とした詩だった。やはり朔太郎の詩も読まねばだなあと思った。
今回、京介が情報を小出しにしていても腹が立たないのは、やはり相手がかんじ悪いからかな笑 あと、京介が何を大切にしているのかが明確だから。「生きている人間が幸せになるための真相じゃなかったら意味がない」という京介の気持ちがよく分かるラストが良かった。
Posted by ブクログ
今までの建築はお金持ちの別荘とかが多かったが
今回下町の古い共同体という事で珍しい。
教授視点。
木造は残すのが難しい。。。
以前文豪の住んでいたアパートに行こうと思ったら取り壊されていたし。。。
爆弾テロが題材だったのだが
京介のセリフ
戦争で沢山の人が死ぬのと、身近な人が一人死ぬの
どちらがより悲しいか、
確かに明言は避けるけれど、人ってそういうものだと思う。。
今回は色々新しくて、展開が読めず。
二部はこれで終わりらしいが、まだまだ未読があって嬉しい。