【感想・ネタバレ】玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿のレビュー

あらすじ

旅先のインドで、橋場亜希人が不可解な「密室」死を遂げた。10年後、橋場の恋人だった狩野都は群馬山中に「恒河館」を建て、当時の旅行仲間たち、そして桜井京介を招く。ミステリアスな「館」で展開される真相解明劇。そこへ、さらなる悲劇が……。過去と現在が複雑に絡み合う謎を、京介はどう解き明かすか? (講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

“建築探偵・桜井京介”第二弾。
今回は深春は冒頭の方に少し出てくるだけ。
10年前に起こった、とある事件からスタートする、今回の物語。

深春や青が心配になってしまうくらいにいつもと違う様子の京介。
都への想いがかたちはどんなものであれ、特別なものであると、うかがわせる。

当の都も含めて、10年ぶりに揃うメンバーはそれぞれ腹に一物抱えている風であり、その影を落としているのは橋場亜希人の事件に他ならないようだ。
都の養子だという、片方の手首がないインド人ナンディの存在も気になる。
神秘的な雰囲気が漂う作品。
インドの神話にふれるところもすごく興味をひかれた。
インド、気になる!ってむくむくと。

シリーズもの、ということもあって、1巻目を読んで、2巻もせっかくだから読んでみよう、と若干お試し気分なところもあったが…2巻でかなりハートをつかまれてしまった。
読み終わってすぐに3、4巻も購入してしまいました!

トリックも、予想がつかないことはないっちゃないけれど、色んなひとの想いが交錯し、物語が進んでいくその過程が面白く、雰囲気も素敵だったので、お気に入り。
京介の内側も感じられた巻。
ラストは少し哀しく、胸がぎゅっとしてしまった。

0
2013年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一作目みたいな役どころでいくのかと思ったら、あとがきにもあったけどいきなり定型じゃない展開。建築のはなしもそれほど出てこない。謎解きは地味だけど、嫌いじゃないです。
ただ、私はカリにあまり魅力を感じられなくて、それが残念。

インドがやたらと好きで、インドの写真集ばかり眺めてた時期があった。すごくインドに行きたかった。ちょうど、この本が出たころじゃないかなあ。
作中のインドの描写も、あとがきの描写も、インドの熱が伝わってきて、いいなあと思う。
そこで溶けてしまいたいような熱。

京介は積極的に謎を解きたい人ではない。なかなか説明してくれなくて、むうう…となる。
もっと早く動いてたら違ったのでは、とも思ったり…難しいなあ。

0
2019年09月02日

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