あらすじ
本作品は、2013年5月21日~2014年12月24日まで配信していた『【単行本版】心霊探偵八雲9 救いの魂』と同じ内容を収録しています。ご購入の際はご注意ください。
刑事を辞め、心霊専門の探偵を始めた後藤に持ち込まれたある相談。そのころ、樹海では大学生のカップルが腐敗した遺体を発見し――!? 八雲に迫る最大の危機、物語はシリーズ最高潮のクライマックスへ!
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Posted by ブクログ
今回は話が入り組んでいるから整理を。檜山を殺した犯人は教団の教祖。檜山は優花の実の父親であり父子ともに幽霊が見える能力があった。檜山を教団入りさせたかった教祖は優花の部屋で口論になり優花を突飛ばし檜山を殺して逃亡する。後に部屋に入った秀明は優花が殺したものと思い込み檜山の死体を遺棄し、優花は強盗にあったことにした。しかし、檜山の死体が見つかったため、自室志願者の井口を唆して自殺させ、井口を優花を襲った強盗犯にしたてあげた。檜山は優花が殺人犯ではないことを伝えるために霊となっていた。
八雲の家系以外にも幽霊が見える家系が登場。果たして凛と関わりがあるのか。その答えはもしかすると次回に。
Posted by ブクログ
八雲を闇から引っ張りあげたのはやっぱり晴香だった。八雲が誘拐され、樹海に放置されたとき樹海には未練や怨みを持った沢山の幽霊がいた。幽霊がみえる体質のせいで、精神的に不安定になった八雲だったが、晴香の必死の呼びかけによって、戻ってきてくれてよかった。七瀬美雪との場面では、八雲の赤い左目が傷つけられてしまった。この先どうなるのか楽しみ。八雲の赤い目を失って欲しくない。
2018/04/25 22:56
定価:本体680円(税別)
Posted by ブクログ
今回も楽しかったー!
だんだんページ数が多くなって本が分厚くなってる気が笑
なんだかあとちょっとで終わりそうな雰囲気。
今回は八雲の高校の同級生が出てきた。
中学生の時にある事件がきっかけで、後藤と絡みだしたようなので次回くらいでその話が出てくるのか?
続きが楽しみでもあり、終わってほしくないなーとも思う!
Posted by ブクログ
目を傷つけられるというのは、成長を促す大きな試練ということなんだろうなぁ。このまま見えなくなったとしても、逆に見えるようになったとしても、今までと同じということにはならないだろう。
このあたり、大げさではあるけれどシェイクスピア的な価値観とでもいうんだろうか。人間の葛藤が持つ役割をがっつり散りばめた感じ。義理の兄妹もそうだし、雲海と七瀬と八雲もそうだし。このあとどうなるか、だなぁ。
Posted by ブクログ
それぞれが自分の想いをちゃんと伝えていれば、起こらなかった哀しい事件。今回、八雲は散々な目に遭う。拉致され、報われない自殺者の魂が蠢く樹海に放置されたり、赤い左眼を斬りつけられたり……。だけど、晴香のおかげで正気を取り戻せて良かった。また、要所要所で石井の、晴香や真琴に対する気持ちの変化が感じられて微笑ましい。それにしても、八雲の左眼は大丈夫だろうか。
Posted by ブクログ
目、目がぁあああああああ
話が入り組みすぎててわけわからなくなったので読み進めるのはちょっと遅かったけど、今までで一番予測できなかった結末かも。
でもそら幽霊見えない人が見えるとか周りに言いふらしてたら嫌いになるよね。それを羨ましいと思ってたとかよくわからないことを八雲がいうから騙された。
Posted by ブクログ
2015年の8冊目です。
このシリーズもついに9作目か。50過ぎのオジサンが楽しみに読んでいるのは、ちょっとどうかと思いますね。主人公:斎藤八雲の赤い左目は、死者の魂が見えるという設定が、気持ちを惹きつけます。彼が、「魂は見えるが救うことはできない」という絶望感が、周りの人の愛情に抱かれながら変質していきます。毎回楽しみにしているのは、八雲に恋心を抱く晴香の心の揺らぎと決意です。ただ泣いてばかりだった女の子が、彼を守りたいと思うことで少しずつ変わって行きます。「希望を抱くことは、叶うことを奪われた人間に絶望を与える」と、暗闇から囁く声に耳を貸さないことだ。耳を塞いでいないと、その言葉は、心地よい諦念と聞き違えてしまいそうです。