あらすじ
卜部大造が急死した。すぐに後任の教授選が始まり実川も名乗りを上げる。折しも、実川のもとに脳死肝移植の依頼が飛び込んだ。成功すれば間違いなく教授の座を射止められるが、失敗すれば万事休すだ。一方、当麻の身辺も慌ただしくなる。翔子の父大川町長は肝硬変が進んで危篤に陥った。当麻は肝臓移植が救命し得る最後の手段だと告げるが…。
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Posted by ブクログ
高校生の脳死・・・その肝臓を肝不全となり瀕死の町長へ移植。
執刀の医師はその町長の娘と婚約し・・・等々出来すぎなドラマである。
町長の娘だけが幸せの独り占め?じゃないかと幸せを素直に喜べない第5巻であった。
脳死の高校生を一人で育ててきたお母さんは?好きなだけ酒を飲んで自業自得な町長を救う必要があるのか?
などなど文句が出てしまう程話にドップリはまってしまった。
あくまでもこのシリーズでは恋愛話はおやつ程度。生体肝移植が日本に受け入れられるまでの医師達の困難がメインなのである。しかし、当麻先生完璧でかっこいい~。
Posted by ブクログ
この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。
クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。
最後は本当に感動でした。
信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。
この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。
脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。
この作品はずっと手元においておきたい作品でした。