あらすじ
無職のキョウコは都内のふるい安アパート「れんげ荘」で、相変わらずのひとり暮らし。六十歳すぎのおしゃれでしっかり者のクマガイさん、「旅人」をしていたが三十歳を過ぎて、人生模索中のコナツさんや、近所のネコ・ぶっちゃんなど、個性豊かな人々&猫に囲まれて、のんびり楽しく過ごしていた。だが、突然倒れて病院に運ばれていたキョウコの母親の入院は長引きそうで……。心豊かに生きるとは!?三十五万部突破の大ロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ第四弾。
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Posted by ブクログ
れんげ荘シリーズまとめて再読です。
4作品目では、確執のあった母が倒れた事から母娘の関係は大きく変わり、それをきっかけに主人公も自分の先行きに不安を感じたり、兄夫婦に比べて何もできない自分を恥じたり、というのが今作の悩み。
アパートのコナツさんのわがままにビシッと言ったのには拍手でした。主人公は働かず自由気ままな暮らしでも、自分の生き方に責任を取る覚悟がある。
責任も取らず、あれもイヤ、これも気に入らないではどうしようもないです。勉強になりました。
Posted by ブクログ
なんていうことのない生活が淡々と描かれている。
なにか力を抜くことができ、リラックスできる。
無職のキョウコがあれやこれやと考えてしまうのは、すごく良く分かるな。
人ってやっぱり、どんなときでも、あれやこれやと考えてしまうんだろうな。。。
Posted by ブクログ
れんげ荘物語第4弾。
もし私だったら、仕事を辞めて月10万円で暮らすと決めていても、予算オーバーしたり物価高に直面したら不安が大きくなって、(貯金額にもよるけど)やっぱり働けるうちは少しだけでも働かなきゃ!って思っちゃいそう。
お母さんが認知症を患いキョウコとの関係が変化したことは寂しさを感じつつも良かったと思う。
コマツさんはやっと安定しつつよかったね。と思った矢先の出来事に、大丈夫?と不安になる。
コマツさんの「まだ起こってもないことを心配しても仕方がない」という言葉は分からなくもないし、心配しすぎちゃう私にはこれくらい楽観的な考え方も必要だなと思ったけれど、、
何だかモヤモヤが残った終わり方でした。