あらすじ
量子コンピュータを使って、クライアントの依頼を解決する会社に就職した綿貫基一は、量子コンピュータの設計者である天才女子高生・穂瑞沙羅華を訪ねていた。綿貫の勤める“ネオ・ピグマリオン”のオブザーバーであり、やる気のない沙羅華を説得するのが彼の仕事。だが、そんな沙羅華が選び出した仕事は、多額の謝礼金が支払われるという猫捜しだった――。猫と依頼主に隠された驚愕の秘密とは!? 『神様のパズル』の待望の続編第二弾、書き下ろしで登場。(解説・星敬)。
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今回のネタは遺伝子工学
ライバル天才少年登場。量子コンピュータと分子コンピュータの猫探し対決です。
沙羅華の出自の秘密が明かされる重要な回。ゼウレト社の裏事情が描かれる。
順調にデレ度進行中だが、綿さんとくっつくにはまだ時間がかかりそう。
Posted by ブクログ
思い返してみて、印象深かったシーンはそれほどなかったと思う。
沙羅華が丸刈りにしたところと、夜の海でスキンダイビングしたことと、あとはデザイナーズチルドレンくらい。
(どこかのコーディネーター的な?)
猫の下半身に犬のDNAを組み込んで、ずっと下半身(犬)から逃げ続ける猫のイコ。
猫は本能で犬から逃げる、ということは必ずしもないから、少しピンとはこなかった。(ライオンとヤギの首と蛇のしっぽを保つ場合はどうなるんだろう?)
とはいえ、綿さんと沙羅華のやりとりはいつもどおりで面白かった。
「自分の生きる意味というようなものは、自分にあるのではなく、向き合うもう一方の鎖の方にあるのではないか」
少しおもしろい言葉だと思う。
ディオニソス、ライフロスとの決着もついてないし、まだまだ続編はありそうだ。
Posted by ブクログ
「生命とは何か?」をテーマにしたSF小説。
この作者の作品は、表紙や登場人物のキャラなどラノベ風ではあるが、SFの題材は物理学や生物学などガッツリ科学しており、今回も遺伝子操作で完全生命体を作ることができるかというテーマは面白いのだが、「穂瑞沙羅華の課外授業」シリーズになってから、いかんせん登場人物のキャラが全面に出過ぎていて面白くない。
過去作では「宇宙を作れるか」「救世主を作れるか」「宇宙船を作れるか」などもし本当に作れるとしたらというテーマで、現在の科学でどこまで迫れるか結構重厚な内容がメインで面白かったのだが。
正直、穂瑞沙羅華というキャラには飽きた、「神様のパズル」だけで十分だったなぁ。
今まで面白い作品もあっただけに残念。