あらすじ
火星に一人取り残されたマーク・ワトニーは、すぐさま生きのびる手立てを考え始めた。居住施設や探査車は無事だが、残された食料では次の探査隊が到着する4年後まで生き延びることは不可能だ。彼は不毛の地で食物を栽培すべく対策を編みだしていく。一方、マークの生存を確認したNASAは国家を挙げてのプロジェクトを発動させた。様々な試行錯誤の末、NASAが編み出した方策とは? 宇宙開発新時代の傑作サバイバルSF。
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Posted by ブクログ
はじめ火星に置いてかれた主人公は、一人で全てを考えて実行して生き抜かなければならなかった。その間アレス3の他のクルーたちは主人公が生きている事さえ知らされず、生存を知った後も何もできずにいた。
それが最後、いざマークが火星から出る時、マークができる事は何も無く全ての調整を他のクルーたちが行ってマークを救った。
この対比性がとても美しいな、と感じた。
あまりにもおもしろかったので数日で一気に読み進めてしまった。そのためあっという間に物語が進んだ感覚だったが、最後のログエントリーはデイ687
(ソル549)で終わっている。
主人公は約2年におよぶ時間一人で火星に取り残されていたのだなと思うと、その途方もない時間に目が眩むようだった。
私だったらきっと早々に諦めてモルヒネを摂取していただろう。
マークの不屈の精神、どんな時もユーモアを忘れない明るい心がこの小説を希望の形にしているのだなと思った。
現実では、人類はいまだに月より向こうに到達していない。
いつか、火星の有人ミッションが当たり前になった時、そこにはどんな物語が紡がれるのかとても楽しみ。
Posted by ブクログ
読み終わってみると、人間の善性が煌めくお話だったとつくづく感じる。かの国もめっちゃいい役回りじゃないか。
下巻も試練の連続だが、NASAを頼れない一人きりの状況になるとワトニーが生き生きし出す気がして(勿論仕方がなくなのだが)、可笑しかった。
てっきり地球に帰還してからのエピソードなどもあるのかと思っていたら、手に汗握るピックアップ作戦の完了とともに、そのまま物語も幕を閉じて驚いた。
同僚との再会に感極まるワトニーをみてこちらも気付いたら号泣していたし、きっと皆んなで地球の土を踏めたと思うので、これ以上の描写は野暮なのかも。
ここまで2作とも半端ない面白さなので、『アルテミス』も絶対面白いじゃないか。読むのが楽しみ。
Posted by ブクログ
あまりにも面白かった!
徹頭徹尾、火星でのサバイバル。
それ以外の政治的要素など、ほぼナシ。あっても、マーク・ワトニーを救うためのやりとり、のみ!
ロマンス、ほとんど、ナシ!添え物くらいだけど、人間味のスパイスで、楽しい!
突き詰め方がすごくて、これが処女作なのかあ…。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読んで、ものすごく面白かったのでこちらも読んだんだけど、ワトニーの前向きさというかユーモアセンス凄まじくて、ずっと笑ってしまってた。同じように科学の力で一つ一つ解決してゆく希望の物語なんだけど、笑い事じゃない極限状態を、あまりにも笑い飛ばしていくので、ちょっと…大丈夫?ってくらい笑
ワトニーものすごく頭のいい、でもおバカな男子高校生って感じで、楽しく読んだ。
映画の方が孤独感とかあったね。映画も楽しかった。
それにしても「パイレーツ・ニンジャ」とか、、もうなんて奴! ラストのほぼ生身打ち上げと言い、あまりにも無茶苦茶で、でも科学に裏打ちされている面白さで、本当に楽しかった!
Posted by ブクログ
ラストは、意外な余韻を味わえた。
絶体絶命の状況でもふざけていたワトニーが、最後にめちゃくちゃいいことを言っていて泣かされた。
あ、ジャガイモは美味しく食べられたみたいだね。
Posted by ブクログ
食糧を乗せたロケットが墜落し、生存が絶望的になるところから下巻はスタート。
<アレス3>のクルーがマークを救うために一切の迷いが無かった部分が特に感動したね。自分たちが死ぬ可能性もあるし、もちろんその時の備えもする。デメリットが分かっていないのではなく、それを理解したうえで救いに行くという選択を行えることの勇気。
色々な問題が起こる今作なんだけど、上巻から共通して”空気圧(気圧差)”が問題のキーとなっている。この点の素晴らしい所は、読者に対して問題を理解させるまでの負担を軽くしてることなんだよな。SFってのはどうしても問題のヤバさを理解してもらうまでのハードルが高いので、その部分を簡略化しているのはアンディー・ウィアーの実力だよなぁ、とかなんとか。
科学がどんな世界(火星)でも通用する世界のルールであるように、人間(知性体)もまたいつでも助け合う存在に違いない……という善性への強い確信。
映画版(『オデッセイ』)も見たけどこっちも良かったなぁ。ただ『プロジェクト・ヘイル・メアリー』でも思ったように、原作から楽しんだ方が個人的にはいいと思うね……!
Posted by ブクログ
下巻もほぼ映画と同じ流れ。砂塵嵐に入ってしまうなど、映画では省かれたハプニングがあった。
映画でさらっと描かれてたあの移動って3200キロもの大移動だったんだという驚きもあった。あと原作だと途中で通信が途切れてしまうハプニングもありハラハラ感がより増していた。
人が人を助けるために叡智を集結させて、ひとつの目的に向かって団結している姿というのは本当にいいなと思った。アンディウィアーの人類愛が好きだ。
Posted by ブクログ
火星や宇宙への憧れが強いため、この手の小説は本当にワクワクしてしまいます。
火星に残された主人公が、知識を駆使して生き残りを図る話ですが、最後までハラハラさせられて、面白かったです。
ユーモアや皮肉が彼らしさを演出していて、共感を持てました。
将来火星に行きたいかと言われたら答えはイエスですし、宇宙旅行が民間人でも気楽に行ける時代が早く到来してほしいと真剣に願っています。
Posted by ブクログ
やはり一筋縄にはいかない。大事に育てたハブは吹っ飛ぶし、苦労して手に入れた地球と交信するためのパスファインダーは壊れるし、救助のための宇宙船は打ち上げ失敗するし…
度重なる絶望。だけど諦めない人間の強さ。その強さは1人じゃないってところからきてる。
人の本来持つ温かさ、地球をでたら、国とか関係なく力を合わせることができる。
予想では、マークの回収失敗して、6人で火星サバイバル延長ってのもあるかなと思ったけど、きっちり成功させる結末。悪くない。最後まで苦難続き、だけどなんとか乗り切る。知識と経験と勇気。決断力。そして、人を信じること、人との繋がり。生きていく上で大切なことが全て詰まっていた。
個人的には地球に帰還したその後も気になる。莫大な予算かけて…みたいな批判に晒されて結構人生大変そうとか思ったり。なんにしてもアンディウィアー最高です。