あらすじ
「何度でも救ってみせる、君が獣になる前にーー」
真実に気づき、すべてが解決すると思った矢先
希堂琴音は何者かに誘拐されてしまう――。
闇を暴くため、神崎一は今までの時間軸を振り返る。
”血”と”後悔”の記憶から浮かび上がる琴音からのメッセージ。
すべての謎がつながった時、琴音を攫った犯人の正体が明かされる。
今、最も話題のクライムサスペンス!堂々、完結!
感情タグBEST3
え?まじで⁉
「君が獣になる前に」全8巻、ついに完結!
って、まじですか??
この内容でおしまい??
さすがにこの終わりはないでしょう。
やっぱりさの隆は風呂敷を広げるまでは最高だが、たたみ方がダメだと思う。
ラスト自体は悪くない。
ただ、もう少し盛り上げ方があったんじゃないの?
主人公の闇がもう一度爆発し、それも解決させるとか。
最後の余韻ももう一声欲しかった。
浦沢直樹の「MONSTER」のラストシーンのような後に引くラスト、どうにかうまく作れなかったんだろうか?
結局、物語を始めから思い起こすと、序盤はぐいぐい引き込まれる展開で、中盤は謎が謎を呼ぶ展開、終盤に来て「いつまでこの流れは続くの?」となり始め、ラストは唐突に来るという感じ。
カンナの登場から設定に無理が出始めた感もある。
そもそも、主人公の闇はどこへ行ったの?あの程度で良かったの??
うーん、正直、かなりがっかりしたラストでした。
初めからこの展開を知っていたら、読まなかったくらい。
もっとも、これ以上さらに引っ張られるのもキツかったけどね。
(東リべのように、どこまで続くんだ感も出始めていたので)
何か中途半端。
この巻で完結した訳だが、ヒロインが凶悪犯罪を起こす理由が解り辛く、成る程と思えるような説得力がない。
似たようなタイムリープで犯罪を追う、三部けいの「僕だけがいない街」に比べると、作品としては低評価にせざるを得ない。