清野由美のレビュー一覧

  • 人生の諸問題 五十路越え

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    前書きにあるように「得るところはそんなにないかもしれないが、失ったものを思い出すためのフックはそこらじゅうに散らばっている。」
    微妙に自分とは年代が違っていて、時代的にそこの差が大きいのだけど、人の本質は同じ、年取ったらますます同質化していくのだと。ただ、年取ったらってのが70代かもしれない…人生長いし、まだまだ楽しそうだなと思える本だった

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    2022年04月16日
  • 観光亡国論

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    2020年には年間4000万人の訪日外国人
    観光客を目標としている日本。

    その目論見はコロナで外れてしまいまし
    たが、それを別としてもあちこちで
    観光客だらけの状況を見て「このままで
    日本は大丈夫なのか?」と感じた人は
    多いと思います。

    何よりその観光地の受け入れるキャパシ
    ティと訪問者数が釣り合っていない「オ
    ーバーキャパシティー」状態です。

    仮にそのキャパシティーをクリアしたと
    しても、それはそもそも一時的なSNSで
    の加熱であった場合は、熱が冷めれば誰
    も見向きもしなくなる「宴の後」が待っ
    ています。

    他にもマスコミでもよく見かける、不法
    民泊や食べ歩きのマナーの問題など、
    挙げ

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    2020年08月04日
  • 新・都市論TOKYO

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    東京の、それぞれの箇所の独特な雰囲気を言語化してくれる。建築に疎くてもへーってなる。
    隈研吾ってやっぱり面白い人なんだよなー

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    2020年03月28日
  • 人生の諸問題 五十路越え

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    小田嶋・岡のボケに清野が絶妙なタイミングで入れるツッコミに爆笑、失笑が止まらない。
    「入院患者のために書かれた理想的な一冊」とはじめに書かれているが、とんでもない。胃の手術をしたばかりの身なのに腹がよじれる苦行の連続。命の危険を感じたので、二章、三章は早々にスキップして四章に飛ぶ。

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    2020年02月11日
  • 観光亡国論

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    観光分野に実際に取り組んでいる方には、
    書かれている内容は極めて当たり前の指摘だと思う。
    ただ、何度もカー氏が指摘されるように行政の「時代遅れの観光政策」については処方箋がいくつあっても足りないのは現実。
    この本を読むべきは、行政関係だったり政治家の皆様。

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    2019年08月06日
  • 新・都市論TOKYO

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    建築家隈研吾とジャーナリスト清野由美が東京の汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田と北京について議論を交わす。日本の都市、経済、建築における課題を語っている。

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    2013年07月19日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    隈研吾と清野由美のまち歩きシリーズ第2弾。
    今回もこの2人の掛け合いを楽しませていただきました。
    本文中で「ムラ」という単語を「村」と区別して使っていたのは、「ムラが出る」のムラからとったものなのかな、と推測してみたり。過去の時代に村が都市化した後、各々の住民の生活に呼応するように町並みが変化していき、いい具合にムラが出てきたと隈研吾が感じた場所を選んだのだとしたら、この人の言葉の使い方には本当に敬服してしまいます。
    秋葉原編の隈さんは一見の価値あり!

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    2012年01月15日
  • 新・ムラ論TOKYO

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    都市化が進み村は衰退したが、しかしその都市の中に新しい形で「ムラ」が形成されていた、というのは面白い。やはり人間には村的なものが欠かせない、あるいは人間の性として形成せずにはいられないものなのだろう。街並みを見る際の建築家の独特の視点が面白い。 ・社会と建築の関係に変化。建築の「動機」に変化。 ・1つは持ち家願望。アメリカ型解決法single-family house。社会主義的解決法、集合住宅。村的な粘っこいつながりは排除された。 ・「空間の商品化」というフィクションが村を破壊した。がそのまやかしも自壊を始めた。サブプライム。 ・311で我々は破壊され尽くした空間になお残る何かを感じた。そ

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    2013年03月16日
  • 新・都市論TOKYO

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    六本木ヒルズ、ミッドタウン、シオサイト、表参道ヒルズ、町田。

    建築家家の視点で観たTOKYO案内。

    とても面白い。

    10/01/01-01

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    2010年05月02日
  • 新・都市論TOKYO

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    金融手法の発達・外部経済環境の変化と街のデザインとの関係が興味深かった

    面白かったくだり
    ・証券化の発達により、創造性のある芸術家ではなく、リスクの少ないブランドとしてエスタブリッシュされた建築家が求められる
    →世界の大プロジェクトは少数のブランド建築家が独占、プロジェクトが大きくなるほどデザインの陳腐化が進む
    →とりわけ地価が高い東京の再開発プロジェクトで一番大事なのはリスク分散。創造性よりもリスク分散が建築家には求められる

    ・歴史的な建物が残されると、その対価として街が超高層化する(容積率緩和のテクニック)ex.丸の内
    ・代官山(経済的に閉じて空間的に開かれている)と六本木ヒルズ(経済

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    2009年10月04日
  • 新・都市論TOKYO

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    また東京ですけど。
    建築家隈研吾氏とジャーナリスト清野由美氏の街歩き中の対談を掲載した本。

    現在の東京の再開発地区(汐留、丸の内、六本木)を中心に代官山、町田、北京と飛んで話は展開されます。再開発に関する論考は、現在の経済事情、不動産と金融の関係、どうしてもテーマパーク化していく開発を、社会学的な話も含めてわっかりやすく切ってくれていると思います。

    個人的には「ブランド化する建築家」という単語にグッと来た、あー、そう言えば良かったのねと。

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    2009年10月04日
  • 観光亡国論

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    昔、旅行会社にいたものとしては耳が痛い。
    でも同時に団体旅行の限界を感じていたのも事実。
    もっと個性豊かな内容の旅行がしたい!

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    2024年08月14日
  • 観光亡国論

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    日本の景観に詳しく、古民家を改修した宿泊施設経営や地域再生コンサルタントをしているアメリカ人による、日本の観光業に対しての問題点と提言をまとめたもの。著者は、アメリカ人でありながら日本に40年以上も住み、欧米人の視点で日本を評価できる人物である。論評は鋭く、勉強になった。渡辺京二先生の『逝きし世の面影』を読んでいる時と同じような気分になった。

    「私は80年代から観光産業の可能性を予見し、京都の町家や、地方の古民家を一棟貸しの宿泊施設に再生する事業を実践してきました。08年には国土交通省から「VISIT JAPAN大使」の任命を受け、その趣旨の通り、外国人旅行者の受け入れ態勢に関する仕組みの構

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    2023年03月19日
  • 新・都市論TOKYO

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    汐留、丸の内、六本木、代官山、町田について、それぞれの街の成り立ちや特徴が紹介されています。

    ・汐留は、不況期に切り売りされて統一感の無い街。
    ・丸の内は、働くだけでは街としての価値が上がらないので、仲通りの仕掛けで商業的に成功した街。三菱グループの力を感じる街。
    ・六本木は、森稔のアーバンニューディール政策でできた街。オフィス、ホテル、商業、シネコン、テレビ局、広場、庭園を複合。
    ・代官山は、地主の朝倉家と建築家槇文彦の余裕が感じられる街。
    ・町田は、JRのリアルと私鉄小田急のバーチャルが入り交じった街。

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    2022年04月13日
  • 人生の諸問題 五十路越え

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    岡康道さんが鬼籍に入られたことが残念だが、「ショーケンの全盛期の短さが天才的だった」ことに通じる思いを抱く。

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    2022年01月08日
  • 観光亡国論

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    空き家問題が進む日本で、古民家再生を軸にある種「ドラスティックにないやり方」で観光需要を満たす戦略を選んだ著者。
    海外の主要旅行地が、その社会のあり方や住民たちに対しての意図せぬ範囲までの影響に反発し指針を変えていった中で
    今後の日本社会を恒久的に下支えすべき観光事業の視座は、コロナを契機に改めて考え直すべきなのだろう。

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    2021年10月11日
  • 変われ! 東京 自由で、ゆるくて、閉じない都市

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    ネタバレ

    オオバコシステムによる近代化 閉じ込めて効率化
    ITで閉じ込めなくても効率的に自由に
    建設産業の江戸時代におけるサムライ化 

    一定の評価を得た芸術家はコラボして違う地平に飛ぶ

    世界の中心都市 ジャック・アタリ
    =クリエイター階級が新しい発見への情熱を燃やす場所
     バブル期の東京はなれなかった
      過去の利得の維持保護 1億総サラリーマン化

    川沿いのライトインダストリーエリア
     スターバックス リザーブ ロースタリー東京
     巨大焙煎機のため工業地帯に

    建築の流動性 コンピュテーショナルデザイン
     長持ちしない建築 流動しながら有限の時間を生きる

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    2021年01月11日
  • 人生の諸問題 五十路越え

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    残念ながら先日亡くなられてしまいました
    CMプランナーの岡康道氏と、人気エッセ
    イストの小田嶋氏は高校の同級生なのです。

    その二人の対談集です。

    でも同級生同士の対談なので、思い出話か
    らスポーツネタまで、あっちこっちと話が
    飛びますが、二人とも世界を見る洞察力が
    非常に高いです。

    しかも高校生の頃から世間をナナメに見て
    いて、流行に流されるわけでもなく、一人
    の世界に入り込むのでもなく、歩むべき
    人生を歩んできたのだなあと感じます。

    当時還暦も越えたお二人ですが、特に小田
    嶋氏にはもっともっとこれからも世間を
    ナナメ切りしてほしいと願います。

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    2020年12月25日
  • 変われ! 東京 自由で、ゆるくて、閉じない都市

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    今や飛ぶ鳥を落とす勢いの隈研吾さん。東京には彼の建築が次々に建てられている。
    この本ではそういった大きなプロジェクトではなく、小さなものローカルなものへの関り、そして若き日の挫折が語られる。隈さんへの印象が変わった本。

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    2020年12月15日
  • 観光亡国論

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    基幹産業が重厚長大型から観光のようなサービス型に転換するという大きなパラダイムシフトの中で、国、地方がどう対応していくべきかの指針になるような一冊。個人的に、国内外問わず地方への観光客が増えれば、例え爆買い中国人とかであっても、その地方の経済が潤うと思ってたけど全くそうではないことを知って、今までの考え方がいかに短絡的やったんや、、となった。「2020年に4000万人の訪日外国人旅行者」は難しくなったけど、アフターコロナで観光業が盛んになった時には必ず役に立つようなことが書かれてました。


    ・人口減少と空き家問題という大問題を抱える中で、成長余地が十分に残された観光産業の育成は日本にとって数

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    2020年09月19日