清野由美のレビュー一覧
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ネタバレオオバコシステムによる近代化 閉じ込めて効率化
ITで閉じ込めなくても効率的に自由に
建設産業の江戸時代におけるサムライ化
一定の評価を得た芸術家はコラボして違う地平に飛ぶ
世界の中心都市 ジャック・アタリ
=クリエイター階級が新しい発見への情熱を燃やす場所
バブル期の東京はなれなかった
過去の利得の維持保護 1億総サラリーマン化
川沿いのライトインダストリーエリア
スターバックス リザーブ ロースタリー東京
巨大焙煎機のため工業地帯に
建築の流動性 コンピュテーショナルデザイン
長持ちしない建築 流動しながら有限の時間を生きる -
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残念ながら先日亡くなられてしまいました
CMプランナーの岡康道氏と、人気エッセ
イストの小田嶋氏は高校の同級生なのです。
その二人の対談集です。
でも同級生同士の対談なので、思い出話か
らスポーツネタまで、あっちこっちと話が
飛びますが、二人とも世界を見る洞察力が
非常に高いです。
しかも高校生の頃から世間をナナメに見て
いて、流行に流されるわけでもなく、一人
の世界に入り込むのでもなく、歩むべき
人生を歩んできたのだなあと感じます。
当時還暦も越えたお二人ですが、特に小田
嶋氏にはもっともっとこれからも世間を
ナナメ切りしてほしいと願います。 -
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基幹産業が重厚長大型から観光のようなサービス型に転換するという大きなパラダイムシフトの中で、国、地方がどう対応していくべきかの指針になるような一冊。個人的に、国内外問わず地方への観光客が増えれば、例え爆買い中国人とかであっても、その地方の経済が潤うと思ってたけど全くそうではないことを知って、今までの考え方がいかに短絡的やったんや、、となった。「2020年に4000万人の訪日外国人旅行者」は難しくなったけど、アフターコロナで観光業が盛んになった時には必ず役に立つようなことが書かれてました。
・人口減少と空き家問題という大問題を抱える中で、成長余地が十分に残された観光産業の育成は日本にとって数少ないそれらの救いの道。ただ観光も万能ではない(バルセロナの例)
・観光立国を果たすには世界の誰をも受け入れた上で、その状況をコントロールするのいう構えが重要
・ティッピングポイント
・観光立国が早急に必要とされていたのは都会ではなく地方部なのに、民泊新法で全国一律での管理になった。日本のマネジメントとコントロールにおける従来のシステムの弱さが如実に表れてしまった。その土地の実情を肌で知る自治体が足元を照らした条例やルールを作る動きになれば、地域の生活文化は救われる
・地方は美しい自然がある一方で、新しい産業機運に乏しく仕事、雇用の問題とともに空き家も多い。エアビなどの新しい仕組みで活性化する余地もあるり
・アルベルゴ・ディフーゾ
・タイのパーイ、徳島県の祖谷の事例
・オーバーキャパシティ→総量規制+誘導対策で対応するも、観光産業が持つ経済的なインパクト低下もある。観光のオーバーキャパシティ問題を緩和する市場原理としての予約制度の導入か入場料の設定。一律に入場料を徴収するのではなく、融通が効く制度を設計する。
・パーク&ライド
・地域全体の魅力に焦点を合わせるのではなくスポットとしての有名寺院や歴史遺産の魅力だけに頼ってしまうのが、地方の観光振興が陥りがちな典型的なミス。
・車優先の考え方は前世紀的な固定観念
・古民家再生の地元経済への影響→地場の工務店は古民家再生を手がけることでプレハブ住宅とは違った床張りや壁の塗り方に関する知識や技術を蓄積できる、空間の中にふさわしい家具も要するため、県内の家具職人や木工職人にも仕事の機会が生まれる、宿泊施設であれば維持管理に携わる人も必要なので雇用も発生。都会から田舎に移住したい場合、農業や林業はハードルが高いが観光業に携わるのであれば少し低くなるため人口定着にもつながりうる
・様々な文化や生活習慣を背景に持つ観光客に対してどのようにマナー喚起するか→マナーゲート設置、飛行機や新幹線内でのマナー講座(飛行機の緊急時対応の説明のように簡潔に要点だけを述べる)、NYのタクシーでドミンゴがアナウンスをするように日本の著名人やアニメキャラによるアナウンス、罰金。看板は必要性を吟味し、必要であればデザインと位置に留意した上で設置。
・文化継承の際のゾンビ化とフランケンシュタイン化、稚拙化
・クォンティティーツーリズム→クオリティーツーリズム -
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ネタバレグローバルからワールドワイド、効率と拡大から自由と小さなものの多様性にこそ魅了がある。小さいからこそ、外を上手く取り込もうと目が向かう。
東京の街の多くが魅了を失ったのは既存のシステムにもたれ掛かり、変わろうとしなかったから、また既得権益を守るために変えさせなかったことが大きい。
ローンによる土地・家屋の私有は足かせになる。ローンを組んだサラリーマンはそんな自分たちを肯定するためにサラリーマンの価値観を正義として世の中全体に押し付けてきた。その気持ち悪さとそれがまだ続いているのを感じる。住宅ローン減税は既存のシステムの延命にすぎない。
住宅、特にマンションの一階のつくられ方がまちの魅了を壊してきた。歩けること、歩きたくなることがまちづくりには大事。
安っぽいはずの素材で、いかに美しく結晶させるか、それが建築家としての力量。
元気のある街には、学校があって、学生が、若者がいっぱいいる。彼らが街で遊んでいることがすごく重要。
住宅を私有の資産としてだけ捉えるのではなく、暮らしのクオリティを上げる装置、一種の都市インフラとしてデザインしていくことが大切。私有は危険であり、賃貸を上手く住みこなしていく方が今のグローバル経済の中では賢い。
一方で自分の場所を持っていることは企業も個人も大事。
楽しいと思える方向に自分でアクションを起こす。 -
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東京の都市論。街をどう見るのか?
隈研吾と清野由美が対談し、歩きながら感じたままを話す。
こうやって都市を見るかと、面白い視点が与えられた気がした。もっと、都市には、物語が埋め込まれていると思った。
汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田。
都会に立つ高層ビルは、オフィイスビルが多い。
汐留のダメダメ感は、なんとなくわかるものがある。
統一性やコンセプトがなさすぎると思う。
それは、ある意味では、機能的で、味気ない空間と言える。
とりわけ、東京駅から丸の内の界隈は、息が詰まりそうな空間である。ビジネスの戦場という殺伐感があるかなのか。
街並みに感じる「風情」を削ぎ落としたというか、喪失した空間。
しかし、三菱地所の本社が、実に目立たないところにあるのも、日本の奥ゆかしさなのだろうか。
六本木ヒルズは、森美術館に行くだけで、あまり感じなかったけど芸術家の経営者が、作ったという言い方は、面白いかもしれない。確かに、そのビルのフォルムは、存在感があり、異様な雰囲気がある。
代官山は、槇文彦というサラブレッドが、代々の地主と噛み合って、時間をかけたまちづくりになったというのを見て、一度行ってみたい。
町田も、一度も行ったことがないので、街を見に行こうと思う。
渋谷、青山、品川、秋葉原などについても、二人で歩いてみて、新たな視点があると面白いな。
肩の力を抜いて、建築に興味を持つきっかけにはなる本である。 -
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インバウンドが2000万人を突破、今年は3000万人を上回る、2020年には4000万人だと、浮かれている間に、国内の観光名所は大変なことになっているようです。
たとえば京都。
既に清水寺や二条城といった超の付く名所だけでなく、京都駅南側のお寺や神社でも、今は人で溢れ返っています。
伏見稲荷大社は、鳥居が「インスタ映えする」として、いつ行っても鳥居の下に人がびっしりいて参拝もままならない。
美しい禅庭のある東福寺も紅葉の季節になると開門からすぐに、庭を一望できる通天橋の上に人が連なり、立ち止まることも出来ないのだとか。
他の有名観光地でも、「観光公害」とでも呼ぶべき事態が起きています。
これでは、「観光立国」どころか「観光亡国」だというのが著者の見立て。
では、インバウンドは不要なのか。
いえ、そうではありません。
「適切なマネージメントとコントロールが必要」と著者は説きます。
具体的なアイデアも提出しており、注目しました。
たとえば、祇園に「花見小路レーン」、観光名所に「マナーゲート」を設けたり、大型バスや公共の乗り物の中で「マナー講座」を義務化したり…。
いずれもやや突飛な発想ですが、「そもそもイノベ―ティブなアイデアというものは、常識の外から出てくるもの」と著者は指摘します。
神社仏閣に数多ある「撮影禁止」の看板の撤去には、私も賛成です。
世界的には、有名な博物館や美術館でも撮影を解禁するのが今の流れだそうです。
「ゆるキャラ」や「顔出し看板」もそろそろいいのではないでしょうか。
本書にはこのほか、「クオンティティ(量)よりクオリティ(質)を」「地域のプライドを取り戻すことが重要」など真の観光立国を成し遂げるための貴重なヒントが盛りだくさん。
私の住む空知はインバウンドが大挙して押し寄せるような観光地ではありませんが、インバウンドが少ないからと言って嘆く必要はなさそうです。
まずは地域の資源を発掘し、それを磨いて、できれば結んで、本当にこの空知が好きだという人に何度も来てもらい、お金を落としてもらう。
そんな観光を目指すべきではないかと、本書を読んで思いました。 -
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観光におけるオーバーツーリズム等に警鐘を鳴らす良書。
大型バスによる量的なものではなく、質が高く地元に金を落とす観光の在り方というのはごもっとも。
政府は2020年に、年間4千万人の訪日旅行客を目指すというが、それだけの数が来日しても対応できるのか。既に都内では外国人観光客でごった返しているのに、これ以上物理的にも“おもてなし”的にも対応できるかは疑問がある。
また、本書に書かれていた、島しょ部での場所に合った港の在り方では小笠原諸島が思い浮かんだ。小笠原では現在、おがさわら丸などの「船」でしか行くことができない。島を離れる際の出航風景(フェリーに併走してダイブしてくれる)は、船だからこその旅ではないかと思う。
一方で島民からは空路建設の要望もあると聞くが、開設されれば利便性は高まるだろうが、滞在期間は極端に短くなるだろうし、競争に負けてフェリーが撤退でもすれば、貨物輸送としての機能が失われかねない危険な事態に陥る。
なんでもかんでも便利に、都会のように開発をという「ファスト風土化」はよろしくないなと。 -
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ネタバレ<目次>
はじめに
第1章 テッィピング・ポイント~「立国」が「亡国」になるとき
第2章 宿泊
第3章 オーバーキャパシティ
第4章 交通・公共工事
第5章 マナー
第6章 文化
第7章 理念
おわりに
<内容>
40年来、日本で日本文化を研究し、徳島県の祖谷の古民家や京都の古い町家を改造して、宿泊施設を作り、運営している著者の本。彼の視点は、日本を客観的に見れるし、実際に高度成長期で固まってしまった(成功体験にしがみ付いている)日本人と渡り合ってきた経験値で語られているので、適確だと思う。また出されている提案も、無難なものが多く「規制緩和」と「古い固定観念」を崩せれば、すぐに実現で来るだろう。ただ日本人のこの「古い固定観念」を崩すのは難関だろう。コンクリート賛美、ハコモノ行政、法の規制などなど。若い者たちが海外から日本を見て、発想の転換をしてほしい。 -
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ネタバレタイトルの通り、現在の都市、都市開発について論じた本。
納得感のある話がたくさんあった。
<メモ>
・都市の巨大化は資金獲得の手法を激変させ、資金調達のテクノロジーが飛躍的に発展した。複数の主体から調達しなければならなくなった。一人のクライアントが建築家のデザインを評価して設計を依頼するという古典的関係性は過去のものとなった。顔の見えない複数の投資家から集金するために必要とされるのは、創造性の芸術家ではなく、すでにブランドとしてエスタブリッシュされた建築家。投資家は芸術品に対しては投資しないが、ブランドに対してならば割高でも安心して投資する。都市のイメージを決定するほどに重要な大プロジェクトであればあるほど、このようなやり方をせざるをえないのが今の時代。
・逆向きの都市計画。ルールや資本という媒介を用いずに直接自らの生活をデザインする。生活の場がおのずから都市という形をとる。生活とデザインが密着している状態。
・フランス人の得意。よその国の才能を買って、加工して、世界へうる というプロデュース力。アメリカ人もプロデュース力が高いが最終到達点がカネ。フランス人は文化として国家戦略にまで高める。
・都心の再開発と一般人を結ぶ接点は飲食を含めて「買い物」につきる。
・日本人は都市から「村」を排除してきた。現代は「村」が持つノスタルジーこそが余裕の証となる。
・伊藤滋による四つのゾーン分け
北は明治維新の負け組の居住地。貧しい農民が住み着いた場所。南は明治維新の勝ち組(薩長)の居住地、近代的価値観を持つエリートの場所。西半分は地形的にも山の手で武家的。東半分は下町的。その組み合わせにより西北を「学者ゾーン」東北を「職人ゾーン」西南を「実業家ゾーン」東南を「商人ゾーン」と整理した。
・最も有効なリスク管理。それは歴史の継続性とクリエイティビティ -
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建築家・隈研吾さんとジャーナリスト・清野由美さんが、TOKYOに残る個性的な街を歩いて、新たにできつつある”ムラ”について論じている。ムラとして登場するのは、下北沢、高円寺、秋葉原、そして小布施。
個性的な街が生まれたのは、歴史的経緯と周辺地域とのバランス、あるいはそこに街を形成するようなキーパーソンが存在していたから。現代の都市再開発はそのような個性や独自性をなるべく見出さない形で、経済効果や効率性を突き詰めてつくられているので面白くないのは当たり前です。
それでもムラというコミュニティが根強く存在しているのは、日本人の精神性にフィットした粘着質な考え方が根強いからであり、宗教観や社会論の見地からも様々な議論が呼び起こされていきます。そういった多面性を包括した街というのは非常に面白いですね。
グローバル化とは不可逆的な流れですが、それによって日本のローカルが崩壊していくというのは、ちょっと短絡的な思考です。むしろ、グローバル化の影響を上手く取り込みつつ、都市のなかでムラが進化していくことで、また違った内側からの視点が出てくるのではないでしょうか。実際に日本の若者は内向きになっていると言われていますが、それは改めて日本の良さを見直そうというムーブメントに他なりません。
地方経済は疲弊していると言われていますが、それもグローバル経済という指標で見ているからであって、そこに生きる人々は実際にはたくましいです。都市における競争社会において技術的・文化的に洗練されたモノの見方やプロジェクトのススメ方を身につけた若者が、それぞれの地域に入っていくことで地方も変わっていく、そんな胎動があちらこちらで始まっています。 -
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<汐留> 誰もリスクを負えないので分譲してコマギレとなった再開発
邪魔な電通本社ビルによって海風が通らないなど悪評高い
<丸の内> 働くだけの街ではなく住んだり遊んだりできるよう三菱が仕切った再開発
復元される三菱一号館
古いビルを壊して古いビルを作る矛盾
<六本木ヒルズ> 400人にも及ぶ地主を説得し用地を確保 貸しビル業の限界を強行突破した森ビルによる再開発
天才が発想した円環構造の街
<代官山> 大地主朝倉家と建築家槇文彦のタッグによる「余裕」の再開発
猿楽塚やHIGASGIYA 裏通りも魅力
<町田> リアリティのJRとファンタジーの交錯する街の再開発
郊外かと思うけどそこから出なくても全 部済む的な街ひなびた方にはラブホとかちょんのまとかあるな
<北京> シナの再開発
空前の建築ラッシュに沸き混沌としているがエネルギーが充満している
建築家と素人による対談集である
上記の"街"に行ったプロと素人 プロが語り、素人がつっこむ形式
鋭いつっこみなので、さまざまな街づくりについてよく理解できる地図がついてないからGoogleストリートビュー見ながら読んだつけたほうがいいな(笑) -
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建築家によくありがちな抽象的な話もあるけれど、都市開発の経済の面も書いてくれているから建築から遠く離れた私には興味深く読めました。
都市デザインの話も面白かったけれど、デベロッパーやゼネコンの思惑渦巻くところとかの話が面白かったです。
汐留、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、代官山、丸の内、そして町田。何故か町田。それぞれの土地の履歴書みたいな感じで。
町田にビビッと反応している隈さんだけれど、中国への接近を正当化するためのブラフかと。
建設業界の仕事をわけわけする体質が旧時代的だといわれているけれど、その体質が世界一の施工管理技術を守っているとも言えるので、
一番売りにできるところをスポッと抜かれてしまいそうで怖い。
建築している皆さん、頑張ってください。 -
Posted by ブクログ
「村」というものを単に地方の小規模経済圏としてではなく、建築を初め、そこでの生活や社会構造といった観点から考察している。
そもそも、なぜ「村」を「ムラ」と表記しているのかだが、これは著者が戦前の都市化する社会以前から存在していた村に対し、戦後、村が都市化を経て、再び村化したものをムラと定義している。
ムラの事例として、
下北沢
高円寺
秋葉原
小布施
を挙げている。
アメリカ型の住宅政策で都市化してしまった日本社会は、未来に対して「再開発」という選択肢しか考えられなくなっているが、このシステムがすでに自壊してきていることに、誰もがうすうす気付いているはずである。
だが、誰もが見て見ぬふりをして、日々更新される様々な事象に目を向けている。
この再開発型の思考回路は、すでに無意識レベルにまで日本人の思考に浸透してしまっているが、その産物は、大量生産・大量消費という枠組みの日常化であり、その結果として、われわれは日常的に「社会のゴミ」を排出しつづけるシステムに陥ってしまったとも言える。その清掃の仕方も考えずに。
そんな観点からすれば、本書のムラ論は、本流にならずとも、社会のバランスを取る上で非常に有効なシステムになると考える。