酒井健のレビュー一覧

  • シュルレアリスム 終わりなき革命

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    名前しかしらなかったシュルレアリスムについて、歴史的背景とか詳しく知ることができて新鮮だった!
    初心者だから読むのに集中力必要だったけど、おもしろかった。

    ただ世界史あんまり知らないから、政治絡みの第?章は理解するの大変だった。

    シュルレアリスム展楽しみ。

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    2011年03月17日
  • シュルレアリスム 終わりなき革命

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    ブルトン、バタイユを中心にシュルレアリスムの思想的意義を明らかにする著作。シュルレアリスムと革命の関係に関する考察は、ベンヤミン「シュルレアリスム」と比較しつつ読むとさらに面白いかもしれない。新書という形態のせいもあるが、末尾はやや迫力に欠けるか。

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    2011年02月24日
  • エロティシズム

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    読みやすいです。眼球譚を読んだあとの方がいいかもしれません。私は河出文庫の生田耕作訳を読みましたがそちらも面白かったです。

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    2010年10月04日
  • バタイユ入門

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    [ 内容 ]
    聖なるものへの覚醒とはなにか。
    エロチシズムとはなにか。
    熱き情念に突き動かされながら、人間の思考のあり方を問い、その限界の彼方を指し示した人バタイユ。
    ヘーゲルを頂点とする西欧文明における理性の体系に対し、彼は「非―知」「好運」を看板に掲げて果敢に戦いを挑みつづけた。
    現代のヨーロッパはいまだ彼が投げかけた問いのなかにあるといえるだろう。
    そこにバタイユの思想を問う意味があるのだ。
    「死とエロチシズム」の思想家といわれて久しい彼の活動の全貌を新たな視点から明快に解き明かす、若い読者のための入門書。

    [ 目次 ]
    第1章 信仰と棄教(生涯と作品 ベル・エポックと父親 ほか)

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    2014年10月27日
  • エロティシズム

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    私が眼球譚でもやもやと感じた事が、
    言葉にされているので、読んでる最中は
    おもしろかったんだけど、
    時間を置いてこの本を思い返すと
    眼球譚のような鮮やかさはない。

    「錯乱」を説明するには、
    論文より詩や小説のほうが適するんだろう。

    ただ非常に興味深かったです。

    芸術活動は労働であるべきではない。


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    2009年10月04日
  • バタイユ入門

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    ネタバレ

    難解と言われるバタイユについての解説本である。平易でわかりやすい。
    バタイユの著書が難解なのは彼の視点で者をした見れない。見るのを拒んでいる我々側の問題である。
    少なくても中期までの彼は評価どころか誤解されていた。文章が難解、書いていることが過激。これらは生い立ちや彼が見えていたものから考えれば素直なアウトプットであると言える。
    バタイユとて唯我独尊でいたかった訳ではなく社会とつながるため、自分から見えていたものを素直に著しただけなのだと思う。むしろ中期、後期になると彼がそもそも信じていない、頭や理性に訴えるような著作を残している。
    アニメのキャラにホシノ・ルリがいる。口癖のひとつが馬鹿ばっか

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    2022年10月26日
  • 呪われた部分 ──全般経済学試論・蕩尽

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    本当は「宗教の理論」の方を読みたかったのだけど本屋になくて、たまたま新刊で出てたこちらを勢いで買ってしまった。言い回しが回りくどかったりで内容はよく分からなかったけど、刺激的ではあった。この本が今になって文庫化するのはよく分かる。現代の生産性至上主義に辟易している人が読めば、いくらかスカッとした気分になれると思う。私はスカッとした。

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    2018年02月25日
  • バタイユ入門

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    眼球譚でバタイユの小説を読み、今度はバタイユその人の人物と思想についての本を繙く。入門…のわりに難しい、と言うのが正直な感想である。哲学や思想なんかは好きだけど、あまりにも知識がつまみ喰い過ぎて、わからない言葉が多かった…。哲学入門とかあったら読んだ方が良いかもしれない。バタイユの浮遊感が好きだ。元々、私自身が浮遊している性質だから、なんとも言えない浮遊感に親近感が。今まで、バタイユ=エロティシズムの印象しかなくて、何か変態なフランス人のおっさん(←失礼/笑)というくらいの認識だったが、それを改めるには十分だった。そして、どうでも良いけどバタイユ氏結構イケメンである。
    次は、バタイユの書いたも

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    2014年05月27日
  • エロティシズム

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    バタイユの珠玉の一冊。エロティシズムの起源を生物学的に定義付け、その後にエロスと禁止、禁止と侵犯、そして宗教との関連について考察する。
    日本では高群逸枝が似たような考察を先んじて行っているが、生物学から演繹して人間の情念を論じるということは近代において避けられてきた部分もある。今日では恋愛感情は自律神経の働きによって分析されているものが最も「科学的」と思われているのだろう。心理学によって実際の行動のパターンは分析されうるものの、それの社会的機能、基盤についての考察においてはこの『エロティシズム』を超える論述は未だお目にかからない。私の勉強不足であるかもしれないが……
    情念論はデカルトあたりを発

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    2012年08月24日
  • エロティシズム

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    エロティシズムの発生メカニズムを、人間社会における動物性や自然的直截性への嫌悪、あるいは惧れという心的な抵抗、すなはち<禁止>という現象と、それをさらに否定すること、すなはち<侵犯>という両者のダイナミズムで以って俯瞰的な説明を施した書。

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    2012年07月15日
  • エロティシズム

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    _専門家_はけっしてエロティシズムのレヴェルにはいない。すべての問題のなかでエロティシズムは、最も神秘的で、最も一般的で、最もかけ離れた問題である。/最高の哲学的な問いはエロティシズムの頂点と一致する。/労働と比較すると侵犯は一つの遊びである。遊びの世界では哲学は解消する。/言葉だけが、限界で、もはや言葉が通用しなくなる至高の瞬間を明示するのである。だが、語る者は、最終的には自分の非力さを告白する。

    エロティシズムとは、人間の意識のなかにあって、人間内部の存在を揺るがすもののことなのである。/タブー〔禁忌〕は冷静さと理性の世界を可能にするが、その大元では恐怖の震えなのだ。/女は男の欲望に対し

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    2012年06月07日
  • バタイユ入門

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    入門らしくバタイユ初心者の自身にとっては非常に読解しやすかった。
    昔ほどバタイユに興味が持てなくなったのでレビューはまた再熱した頃に。

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    2012年05月07日
  • シュルレアリスム 終わりなき革命

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    1920年代のフランスで生まれた文化運動についての本。

    欺瞞的世界を否定し、そこから発展させていく思考などが哲学的で、ニーチェの思想が大きく影響しているのが、大きく感じられた。

    ブルトンの詩からはうかがえなかった。泥臭く進んでいく感じをうけた。

    ナジャとブルトンの関係は非常に興味深いものだった。著書の『ナジャを愛してたのでなく、痙攣する美をナジャに感じて追いかけていた』なるほどとおもってまった。

    アラゴン、バタイユに興味をもった。

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    2011年03月16日
  • エロティシズム

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    飽く迄も常識の概念から逸れる事無く繰り広げられている、エロティシズムの哲学。澁澤氏の方が好ましいと思われる。
    サド侯爵の引用文から、死・殺人とエロスティックを繋げて居るところは評価したい。しかし眼球譚と書いた筈のバタイユの哲学としては、少々期待外れな気もする。
    まだ途中ではあるが。

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    2011年08月06日
  • バタイユ入門

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    現代フランスの特異な思想家バタイユを、とくにニーチェ、ヘーゲルと対比させつつ解説している。

    バタイユは、理性的なものを引き裂いて非理性的なものが現出する瞬間を重視する。彼の思想は、そうした瞬間に生じる至高的な体験に基づいている。ただしそうした至高的な瞬間は散発的であり、現出すると同時に解消される運命にある。

    この点で、バタイユは、ニーチェの「力への意志」を批判する。「力への意志」は、つねにみずからを高めることをめざす「力」(puissance)だ。バタイユが主張する「力」(force)は、それが現出するや否やただちに異議申し立てを受けなければならないような、「弱い」力である。そうした力の現

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    2011年08月19日
  • エロティシズム

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    伊坂幸太郎の『重力ピエロ』で春が必至に読んでいる作品。
    これも授業のために読んだ。
    ジョルジュ・バタイユですらエロオヤジで有名だがそんな彼でもサドのことを冷静に分析していてこっちのほうがサドを知るにはいいと思った。

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    2009年10月07日
  • エロティシズム

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    大学3年のゼミ夏合宿のテーマ本です。人がエロスを感じる原理や、そのルーツなどを考察しています。
    性行為自体が生と死と密接な関係にあり、その生の肯定にあたる。そのため、死を連想するものや、そういった禁忌を超えたところに興奮がある。
    そうやって考えていくと中々怖いものがありますが、これが多くの文化人や学生に影響を与えたのもよくわかります。
    読むのは多分前半だけでも十分だと思います。

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    2009年10月04日
  • バタイユ入門

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    「大人は、「行動」を第一に重視するから、自分のなかの子供を悪とみなし極力抑圧しておこうとする。子供らしさを発露させたならば、とても「行動」など実現できはしないのだ。そして大切なのは、大人のなかの子供は、発露されると、抑圧されてきた分、子供の無垢な遊びからは想像もつかない恐ろしさを呈するということである(220)」…バタイユ難しい。倫理嫌いの自分にはハイデガーとか出てきた時点で頭が硬直する。この倫理恐怖症もなんとか治らないものか。

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    2009年10月04日