廣野由美子のレビュー一覧
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1巻を読み終えてしばらく経過していたので、誰が誰だか辿るのが大変だった(笑)。
いやはやどうなるのかこの先。
今回ドロシアのピシッとした自論の展開があったのは、やっとちょっとスッキリした。
進行は第三者の目線で書かれていて、結構この進行役の発言も多い。遠くのものに目を向ける前に自分の足元を見よ、というようなところの例えは、今も昔も変わらない。
さて。第3巻はいつ出るのだろう。3巻までで終わりと思ってたけど、全8部の3部と4部がこの2巻だと言うから、もしかして4巻まであるのか?と不安。
話が長いのは一向に構わないが、出版を待つ時間が増えるのは少しばかりもどかしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ書架で見かけて。
アンビバランス、という言葉がある。
ある対象に相反する感情を抱くことだ。
愛と憎しみとか。
この本ほど、この言葉にぴったりくる本はない。
読んだことのなかった、読むつもりもなかった作品を、
探偵小説の歴史とともに、
著者の人間観を明らかにし、
後世への影響も含め、
面白そうに次々と紹介してくれるのは良いのだが、
それ以上はもう書かないでくれ、というほど解説してくれる。
読み進めたいのに、読みたくない。
とても複雑な気持ちになった。
実際、何ページが本当に読まずに次の章に行ってしまった。
長い読書人生、こんなことをしたのは初めてだ。
後半になって読んだことのある作品を、解説されるようになって、少し落ち着いてきたし、
紹介されていて嬉しくなってきた。
特に最後の「フロスト警部」が、ためらいとともに掲載されていたのには、
ガッツポーズをしたいぐらいだった。
そう、「フロスト警部」は面白い。
とにかく、ただのミステリーの紹介の本ではない。
それなら、ここまであらすじを書かないし、
こんなに全ての本を読みたくなったりはしない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
読者を謎解きに導く巧みなプロット。
犯罪にいたる人間心理への緻密な洞察。
一九世紀前半ごろ誕生した探偵小説は、文学に共通する「人間を描く」というテーマに鋭く迫る試みでもある。
ディケンズ、コリンズ、ドイル、チェスタトン、クリスティーなどの、代表的な英国ミステリー作品を取り上げ、探偵小説の系譜、作品の魅力などを読み解く。
[ 目次 ]
序章 探偵小説の誕生
第1章 心の闇を探る―チャールズ・ディケンズ
第2章 被害者はこうしてつくられる―ウィルキー・コリンズ
第3章 世界一有名な探偵の登場―アーサー・コナン・ドイル
第4章 トリックと人間性―G.K.チェスタトン
第5章 暴かれるのは誰か―アガサ・クリスティー
終章 英国ミステリーのその後―「人間学」の系譜
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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ネタバレ憧れのヒロインはジェイン・エア?
英米文学の中で『ジェイン・エア』で示された「試練を乗り越えて自力で幸せを獲得する」女性像を描いた作品に注目する論考。確かにシンデレラ・コンプレックスという言葉は有名ながらも、少女小説には勉強で上のステージを目指す話もある。そのような物語を愛読していれば、自然と人生の設計図も似た形を取るだろう。もしくはそののうな人生に価値を見出すからこそ、同じようなタイプの物語をロールモデルとして愛好するのかもしれない。
『アイドル』『かわいいだけじゃダメですか?』と流行歌が移り変わる中で、シンデレラとジェイン・エアの次に現れるのはどのような主人公だろうか。 -
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「シラバス読んだらめちゃくちゃ面白そうだったのにいざ取ってみるとそうでもない授業」みたいな感じだった。例えになってないけど。
メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』を題材にして、合計21もの批評理論の立場とその実践例を紹介する本。批評理論を抽象的に羅列されたところで何が何だか分からなかっただろうから、その点では理解の助けになった。
ただほとんどの批評理論が、小説をより深く理解するためのツールではないように思えた。むしろ自分のイデオロギーの正しさを証明するために小説をダシに使っているようで、率直に言えばこんなことをして何になるのか分からない。
今までに提示されていない読み方を提示することそれ自体に価値があるんだ、と言われたらそうなんだろうが、先にゴールありきで「この小説は実は◯◯主義的である」とか主張されてもふーんそうなんだ、としか思えない。手段と目的が逆なんじゃないの、と言いたくなる。
もっと実用的で日々の作品鑑賞が楽しくなるような批評理論を期待していたので少々ガッカリ。次に読むとしたら物語論あたりかな。