廣野由美子のレビュー一覧

  • ミドルマーチ1

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    宗教や社会階級や個人の生きがいや結婚問題,生活のすべなどがミドルマーチという架空の田舎町を舞台に繰り広げられていく.誰が主人公でも面白い人物造形と丁寧な心理描写で物語世界にどんどん引き込まれていった.まだ1巻目なのでこの先の展開が楽しみである.

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    2020年04月16日
  • ミドルマーチ2

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    1巻を読み終えてしばらく経過していたので、誰が誰だか辿るのが大変だった(笑)。

    いやはやどうなるのかこの先。
    今回ドロシアのピシッとした自論の展開があったのは、やっとちょっとスッキリした。

    進行は第三者の目線で書かれていて、結構この進行役の発言も多い。遠くのものに目を向ける前に自分の足元を見よ、というようなところの例えは、今も昔も変わらない。

    さて。第3巻はいつ出るのだろう。3巻までで終わりと思ってたけど、全8部の3部と4部がこの2巻だと言うから、もしかして4巻まであるのか?と不安。
    話が長いのは一向に構わないが、出版を待つ時間が増えるのは少しばかりもどかしい。

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    2020年03月29日
  • 深読みジェイン・オースティン 恋愛心理を解剖する

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    ジェイン・オースティン作品の主人公の恋愛心理を解きほぐしてくれる。人間のものの見方の歪みに焦点を当てて、作品を深く分析している。それぞれの作品の女主人公、エマとかエリザベスなど、の物事や世の中のとらえ方を「スキーマ」と呼び、「認知の歪み」を詳しく見ていく。さすが、オースティンは人間をよく見ているのだな。

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    2018年10月20日
  • ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む

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    ネタバレ

    書架で見かけて。

    アンビバランス、という言葉がある。
    ある対象に相反する感情を抱くことだ。
    愛と憎しみとか。

    この本ほど、この言葉にぴったりくる本はない。

    読んだことのなかった、読むつもりもなかった作品を、
    探偵小説の歴史とともに、
    著者の人間観を明らかにし、
    後世への影響も含め、
    面白そうに次々と紹介してくれるのは良いのだが、
    それ以上はもう書かないでくれ、というほど解説してくれる。

    読み進めたいのに、読みたくない。
    とても複雑な気持ちになった。
    実際、何ページが本当に読まずに次の章に行ってしまった。
    長い読書人生、こんなことをしたのは初めてだ。

    後半になって読んだことのある作品を、解説されるようになって、少し落ち着いてきたし、
    紹介されていて嬉しくなってきた。

    特に最後の「フロスト警部」が、ためらいとともに掲載されていたのには、
    ガッツポーズをしたいぐらいだった。
    そう、「フロスト警部」は面白い。

    とにかく、ただのミステリーの紹介の本ではない。
    それなら、ここまであらすじを書かないし、
    こんなに全ての本を読みたくなったりはしない。

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    2017年05月06日
  • ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    読者を謎解きに導く巧みなプロット。
    犯罪にいたる人間心理への緻密な洞察。
    一九世紀前半ごろ誕生した探偵小説は、文学に共通する「人間を描く」というテーマに鋭く迫る試みでもある。
    ディケンズ、コリンズ、ドイル、チェスタトン、クリスティーなどの、代表的な英国ミステリー作品を取り上げ、探偵小説の系譜、作品の魅力などを読み解く。

    [ 目次 ]
    序章 探偵小説の誕生
    第1章 心の闇を探る―チャールズ・ディケンズ
    第2章 被害者はこうしてつくられる―ウィルキー・コリンズ
    第3章 世界一有名な探偵の登場―アーサー・コナン・ドイル
    第4章 トリックと人間性―G.K.チェスタトン
    第5章 暴かれるのは誰か―アガサ・クリスティー
    終章 英国ミステリーのその後―「人間学」の系譜

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2011年04月27日
  • 説得

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    文中の詳しい注釈が物語の理解に役立った。それに、巻末の詳しい解説は読んでいる途中の疑問に丁寧に答えてくれるもので、最後にそれがあったおかげですっきりした。
    物語そのものとしては、男性側の心理の変化が少し唐突というか、どういう経緯でまたそういう気持ちになったの?という部分はあった。解説によると、それは作者の執筆主義の影響みたい。
    登場人物は多彩で、妹のメアリーとか「こういう人いるわー」という感じで読んでて楽しかった。

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    2026年09月19日
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

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    小説を読むことが好きだが、思えば、論理的な勉強はしたことがないなと思い購入した。

    フランケンシュタインの原作は一度も読んだことはない。それでも、読むことができたので前提知識としては必要なかった。

    前半の小説の技法と、後半の批評の方法に分かれており、後半については「そこまでは求めてないかも」といった感情で読み進めていた。

    ただ、批評をするときは様々なことを巻き込んで考えているんだなということが分かり、批評家に対して尊敬を持った。

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    2026年09月15日
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

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    ひさびさ、分かりやすい国語の授業を受けているみたいだった。こういうのに興味がある方は入門門編としてはすごい丁寧で分かりやすい本でした。

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    2026年06月12日
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

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    批評を使い分けることで小説を色々な見方から読むことができる。人文系の大学を出ていない私は背景理解のための知識が乏しすぎて、趣味で読書をする上では批評しながら読むことはできないかもしれないけれど、こういう読み方があるとわかって良かった。予想以上に論拠、引用がしっかりしていたので、人文系の論文が世間で揶揄されるようなただふわふわとした議論をしているわけではないと思った。作者の廣野さんの講義を受けてみたいな。

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    2026年03月15日
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

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    ネタバレ

    【小説技法篇】と【批評理論篇】の2部構成

    小説技法篇は、意識していたものから普段気にしていないものまで様々な技法をもとに『フランケンシュタイン』を分析する

    批評理論篇は、精神分析批評やジェンダー批評、マルクス主義批評など多くの切り口から『フランケンシュタイン』を解釈する

    SFの先駆的作品なだけあって『フランケンシュタイン』はすごい
    あと、メアリ・シェリーの家族すごい

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    2026年02月14日
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

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    小説の読み方を『フランケンシュタイン』を例に小説技法と批評理論という2面から考察した批評入門書。

    例を用いた解説が非常に分かりやすくすらすら読めるし面白かった。ただ技法と理論を合わせるとかなりの種類があるため一読だけでは頭に入らない。「こんな表現方法や考え方があるんだなぁ」といった感覚で読んでいくものなのかと思った。

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    2026年01月24日
  • シンデレラはどこへ行ったのか 少女小説と『ジェイン・エア』

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    ネタバレ

    憧れのヒロインはジェイン・エア?

    英米文学の中で『ジェイン・エア』で示された「試練を乗り越えて自力で幸せを獲得する」女性像を描いた作品に注目する論考。確かにシンデレラ・コンプレックスという言葉は有名ながらも、少女小説には勉強で上のステージを目指す話もある。そのような物語を愛読していれば、自然と人生の設計図も似た形を取るだろう。もしくはそののうな人生に価値を見出すからこそ、同じようなタイプの物語をロールモデルとして愛好するのかもしれない。

    『アイドル』『かわいいだけじゃダメですか?』と流行歌が移り変わる中で、シンデレラとジェイン・エアの次に現れるのはどのような主人公だろうか。

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    2026年01月17日
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

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    ネタバレ

    三宅香帆さんが自分が批評の面白さを知った一冊と紹介しており、興味を持って読み始めた。

    『フランケンシュタイン』を題材にして、批評の手法について具体例を用いて説明してくれる。驚いたのは、フランケンシュタインだけでこれだけ書くことがあり、読み解く事ができるということ。これから読む際、より面白く読むための技法も知ることができたし、小説とはなにかという大きな問題の一端を知ることができた気がする。

    フランケンシュタインは読んだことがなかったが、面白く読めた。ちゃんと読んでからもう1回帰ってこようかな。

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    2025年11月29日
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

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    スケザネ読書本から。ひとつの物語を、これだけ多種多様な視点から眺められる事実にビックリ。つまり、読んだ気になるってことは、ここに書かれた一通りを経た上でにしないとってことだな。ハードル高っ。

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    2025年09月14日
  • ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む

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    廣野先生の文学批評だから、もっとテクニカルなものと思っていたけど、作品に描かれた「人間」を深掘りする。近代英文学史をミステリーに特化して概観してるので、元々造詣が深い人には納得しながら読めるかも。ドイルとクリスティーだけしか読んでない人にはちょっと厳しそう(自分がそうだった)。
    英ミステリーの古典(文学史的には近代なのに、ミステリー史としては古典なのは不思議)を幅広く読みたいと思ってる人には、最適な読書案内かも。

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    2025年04月13日
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

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    「シラバス読んだらめちゃくちゃ面白そうだったのにいざ取ってみるとそうでもない授業」みたいな感じだった。例えになってないけど。

    メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』を題材にして、合計21もの批評理論の立場とその実践例を紹介する本。批評理論を抽象的に羅列されたところで何が何だか分からなかっただろうから、その点では理解の助けになった。
    ただほとんどの批評理論が、小説をより深く理解するためのツールではないように思えた。むしろ自分のイデオロギーの正しさを証明するために小説をダシに使っているようで、率直に言えばこんなことをして何になるのか分からない。

    今までに提示されていない読み方を提示することそれ自体に価値があるんだ、と言われたらそうなんだろうが、先にゴールありきで「この小説は実は◯◯主義的である」とか主張されてもふーんそうなんだ、としか思えない。手段と目的が逆なんじゃないの、と言いたくなる。
    もっと実用的で日々の作品鑑賞が楽しくなるような批評理論を期待していたので少々ガッカリ。次に読むとしたら物語論あたりかな。

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    2024年11月04日
  • 説得

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    miumiuのsummer readsでもらったものの、さすがに英語では読めなかったので翻訳本にトライ。
    予測してたより分厚く、読み始める前から怯む…
    そしてカタカナの名前が覚えづらい…家族嫌なやつ…読んでも読んでも進まない…などと思っていたが、屋敷を出たくらいから面白くなって順調に読み進めることができた。読みやすい翻訳で注釈も助かる。純粋に恋愛小説として楽しめたと思う。

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    2024年07月17日
  • シンデレラはどこへ行ったのか 少女小説と『ジェイン・エア』

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    〈脱 シンデレラストーリー〉の様々な物語の概要をざっと拾うことができて、色々興味持てたのが楽しかった!

    そもそも物語を読む時に、これはシンデレラストーリーか?とかそういう視点で考えることなかったから、新しい視点が1つ手に入ったなと思います!

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    2024年07月04日
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義

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    小説「フランケンシュタイン」を題材に小説の読み方について体系的に学ぶことができます。小説のみならず、様々な作品、コンテンツを批評したり分析するのに本書の知識は役に立つと思いますよ。映画とか小説とか読んで考察するの好きな人は読むことをおすすめします!また創作する側の人にとっても学ぶものは大いにあると思います!鑑賞に耐えうる作品を作るには最低限本書に書かれていることくらいは知っておく必要があると思いますね。

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    2024年06月30日
  • シンデレラはどこへ行ったのか 少女小説と『ジェイン・エア』

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    シンデレラからジェーン・エア
    女の幸せってまだまだこれから変わっていくのかも

    ジェーン・エアを読んだのは中学生の時。
    本を握る手のひらがゾワゾワするほど物語に引き込まれたのは初めての経験だった
    今も大好きな小説

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    2024年01月14日