廣野由美子のレビュー一覧

  • スタディサプリ三賢人の学問探究ノート(2)社会を究める
    若新さんと小川さんのはよかった。
    なるほどなー、と思うところ沢山。
    水無田さんは、全然何言ってるか分からなかった。
    女性と男性に分けて、「社会」がどうそれぞれに向き合っているか。その向き合い方の偏りに違和感を持って、言葉で立ち向かう、って言ってるんだけど…
    この本でいう「社会」って彼女が感じて、彼女...続きを読む
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義
    本書がどういう本なのかということについては、筆者が書いた紹介があるので、それを引用しておきたい。
    【引用】
    批評理論についての書物は数多くあるが、読み方の実例をとおして、小説とは何かという問題に迫ったものは少ない。本書ではまず、「小説技法篇」で、小説はいかなるテクニックを使って書かれるのかを明示する...続きを読む
  • ミドルマーチ1
    サイラス・マーナーの感触が良かったので、安心して手に取ってみたのだが。。。
    結構読みにくい。情報量が多いわけではないんだが、感情移入できないというか。この人の作品は姫野カオルコさんの作品にも通づる、ジェンダー縛りな世の中の生きづらさと戦うことへのアホらしさと大事さを通して「死ぬまでにどんだけ自分に対...続きを読む
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義
    「批評の教室」で紹介されていた本。「批評の教室」よりも本格的で、教科書的。よりステップアップする人は必読だ。

    小説技巧篇と批評理論篇の二つで構成されている。どちらも、19世紀の英国の小説「フランケンシュタイン」を読解することを通して紹介していく。

    前半では、ストーリーとプロット、語り手、結末など...続きを読む
  • 小説読解入門 『ミドルマーチ』教養講義
     前著『批評理論入門』は主に批評家視点での読み方であったが、本書では批判的な読み方ではあるが一般の読者寄りの視点での読み方の解説になっている。今回は『ミドルマーチ』が題材。具体的な例を挙げながら解説するのは前著と変わらないが、より社会や経済など広い概念からの批評技法となっている。ただ、やはり批評のた...続きを読む
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義
     『フランケンシュタイン』を題材に小説技法と批評の技法を解説。小説技法も批評家視点の技法であって、いやゆる「書き方」ではない。それぞれの技法は具体的な例を挙げながらかなり細かいところにまで踏み込んでいて、批評家の批評技法のネタ晴らしにもなっている。同時に批評のための批評、あるいは小説を批評者の主張を...続きを読む
  • ミドルマーチ1
     主要人物が登場し、いかなる性格で、どのようなことを考えているのか、どんな社会的地位にあるのか、家族関係や財産の多寡はどうなのかといったことが少しずつ明らかになってくる。
     うら若き女性が、かなり年上の学問に打ち込む牧師と短期間で結婚に至るというまとまりが一つ。医学の道に進み、成功を目指して新しい地...続きを読む
  • ミドルマーチ1
    映画を見るような小説である。会話も多く、登場人物も多い。単なる恋愛小説ではない。登場人物の金持ちの老人が死亡するところで終る。最初のページの主な登場人物の欄で大体のあらすじは、わかる。
  • スタディサプリ三賢人の学問探究ノート(1)人間を究める
    内容はおもしろかったし、高校生が興味を持つにはとっつきやすい気がするけれど、いかんせん分量が少なく物足りない感じがあったので星3つ。
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義
    小説の技法や各批評の特徴を解説した一冊。 普段読まないタイプの本なので、読み終わるのに時間がかかりましたが、各技法や批評分野の特徴を、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』を題材にして解説しているので、分かりやすかったです。 そして全ての事柄に対して、『フランケンシュタイン』で解説できてしまう...続きを読む
  • ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む
    英国を代表する推理作家の作品に焦点を当て、
    初期のミステリーの成り立ちがわかる。
    ただ、ちょっと言い回しが難解。
    あ、ねたバレ注意!
  • ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む
    チャールズ・ディケンズ、ウィルキー・コリンズ、コナン・ドイル、G・K・チェスタトン、アガサ・クリスティを中心に取り上げ、イギリスのミステリの古典における人間に対するまなざしのありようを論じた本です。

    「探偵小説とは人間を描くものであり、とりわけ人間性の暗部を描き出すうえで、特殊な方法論を有するジャ...続きを読む
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義
    初読。技法と理論とそれぞれ整理されていて、読む前に予想していたよりも分かりやすかった。フランケンシュタインの分析としても結構おもしろく読めた。いつも何となくで読んでしまうけど、もっといろいろ考えて読みたいと改めて思った。個人的には技法の部分が特に興味深かった。今後の読書に生かせるだろうか。
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義
    新書という体裁ながらこれは完全に「教科書」ですね。『フランケンシュタイン』という具体的な著作を材料にしているため、解説は具体的でわかりやすいです。また、各課ごとの分量もよくまとまっていて、消化不良に陥ることなく小説技法・批評理論を勉強できます。その分、娯楽性はゼロで読んで面白いという類の本ではないよ...続きを読む
  • ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む
    フランケンシュタインのほうを面白く読んだのでこちらにも手を伸ばしましたが、こちらはそれほどでもなく。
    結論が人間性への興味ということに尽きている感じで、おそらく多くのミステリー好きにとっては分析と感じられない。あらすじ満載なので、個人的には今から読むのはつらいかも?な古いミステリーを少し詳しく知って...続きを読む
  • ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む
    ミステリーって響きだけにつられて読み始めたけど、全然ピンとこず、結構最初の方でリタイア。ってか、このタイトルを見て何を求めたんだろう?って、自分でもよく分からんくなった。積読けど、読み返すことはなさそう。
  • ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む
     ミステリの人間学、と題しているが、読んだ限りでは「英国ミステリ分析」という感じか。題名に期待していたものは得られなかったが、しかし、有益な分析を読んだ。因みに、あらすじ満載なので、未読の本があるときは危険だ。

     「人間に焦点を当てる」ことで、作者と探偵の「橋渡し」をしている。また、探偵比較もして...続きを読む
  • 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義
    批評とはどんなものかに最近関心があって、実際具体例を通してやっている本はないかなと思ったらぶちあたった本。

    『フランケンシュタイン』自体は読んだことがなく、ストーリーラインをちょこっと知っている程度だった。
    それでも終わった頃には『フランケンシュタイン』の魅力がじわじわと伝わってきて、これが文化的...続きを読む
  • ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む
    ミステリー好きなら読まなきゃ!と、タイトルだけで買ってみた1冊。

    有名な作家の歴史を知ることができたり、
    誰の影響を誰が受けてこの作品ができたということがわかったり、
    なかなか面白いです。