アンドレジッドのレビュー一覧

  • 狭き門

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    好きな音楽家の方が、素晴らしい、なるべく若いうちに読むべきと仰るので、読みました。辛い、愛なればこそ、青春の小説です。生きている間に、真の幸せは確かに得られないかもしれない。生きるためには、自分の幸せはこれ、と決めることです。キリスト教の染み付いた感覚があればもっと別の感動があったかも。思春期に読まなくて私は良かった。
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    しばらく前から、少し体ぐあいが悪いのです。でも、たいしたことはありません。少しあなたをお待ちしすぎたという、ただそれだけ。
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    ところがだめなのです。主よ、あなたが示したもうその路は狭いのですー二人ならんでは通れないほど狭いのです。

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    2016年03月30日
  • 狭き門

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    私の事を分かって、ていうか言わなくても分かってほしいの、っていう女と、言わなくちゃ分からんよ、てか言っても分からんわー、という男の、ありがちと言えばありがちな話なんだけども。宗教というか、神様とか出てくると、突然崇高な感じになってしまう訳で。でも男の方は今も昔も大して変わらんわー、と思う訳で。

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    2015年02月09日
  • 未完の告白

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    「立て、臥所につかまり、しかして歩め」
    「全てはお前次第だ」
    ジュヌヴィエーヴの若さが語らせる、女性の権利や存在意義。
    青いけれど、彼女に代弁させるからこそ語れることもあるのかもしれない。
    問いかけは、現代にも十分通用するものかもしれない。

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    2014年09月17日
  • 狭き門

    Posted by ブクログ

    つらい、つらい、つらい。

    どうしても異なる宗教への理解が不足しているので、アリサがなぜそのような行動をとるのか、本質では理解が出来ない。
    もちろんそれを間違っていると非難することはないのだけれど、なんの飾り気もない感想としては、いやだ!というしかない。愛する人には、隣にいてほしいじゃないか。隣で微笑んでくれるだけでも幸せになるじゃないか。

    愚直なまでにひとりの男を愛し抜いた、これもひとつの愛のかたちなんよねぇ。

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    2013年11月13日
  • 狭き門

    Posted by ブクログ

    別に珍しくはないが、翻訳の言葉にいちいち引っかかって読みづらいことこの上ない。
    自分の日本語が狂っているのかと疑ってしまうくらいのおかしな表現満載。
    面白いことは面白いからフランス語勉強する決意ができた。

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    2012年09月24日
  • 未完の告白

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    「どこを通るかはほとんど問題ではない。ただどこへ向かって行くかが問題である。」
    女性は男性の従属物なのか。女性は自分自身の持つ力を発揮するべきであり、男性に劣るということはない。女性にしかできないことはあるはずである。そして女性はまずそうでありたいと欲することをしなければならない。少女ジュヌヴィエーブは概念的世界より現実的世界に強く惹かれ、より具体的に女性の独立を考えた。因襲的なものに対する反抗。少女は理論的に考え、積極的に行動するが、なぜそう考えたのかの源が危うい。マルシャン先生への告白も、父や慣習への反抗であった。ラストでの母との対話で自分の利己的な決意の甘さに気づく。その後のジュヌヴィエ

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    2011年04月20日
  • 未完の告白

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    タイトルがよいですねー。イメージふくらむじゃないですか。
    フェミニズムの発露ってところですね。でも出てくる女の子がどうも少女っていうよりは少年ていうイメージなんですが。
    ジュヌヴィエーヴとジゼールとがどう大人になっていくのか読みたかったなあ。

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    2010年04月25日