アンドレジッドのレビュー一覧

  • 狭き門
    10代の頃なら、もっと感銘を受けていたと思うけど、同時に読んでなくって良かった。恋人へ偶像崇拝と天上へ愛に葛藤する話。
  • 狭き門
    純愛とはその言葉に反して決して純粋なものではない。それは純粋さという虎の威を借りたエゴイズムの裏返しであり、道徳心の裏でほくそ笑む権威への服従だ。だからこそ純愛は人間らしいのであって、それは決して否定できるものではない。ジェロームからのひたむきな求愛を受けるアリサはそれを決して承諾せず、自己犠牲的な...続きを読む
  • 狭き門
    自分が読んだのはどこの出版か忘れてしまったので申し訳ない。
    私が読んだのは宗教色神様云々というよりも、アリサが愛を崇高なものとしているように取れた。北斗の拳のトキともまた違った愛し方だが、ジェロームも真剣なのに報われなさすぎて胸がいたい。愛の純度が高すぎて、触れる、汚すことができない。アリサはダイア...続きを読む
  • 狭き門
    新境地でした。周りに祝福されてて両思いなのに結ばれない恋愛小説があるなんて・・・。
    アリサの日記を読んでるあたりで泣いてしまいました。
    ジッドは宗教的犠牲を否定したらしいですが、私にとっては宗教心の美しさを教えてくれた大切な作品です。
  • 未完の告白
    あ、、なんだっけこれ、、、ジッドってなんか神々しいなと思って見てました…なにそれ……ジッドって名前と雰囲気が好きだった…。
  • 地の糧(新潮文庫)
    私には少し難解だったが表現の豊かさに魅かれて最後までなんとか読破することができた。
    月日が経ってから再度丁寧に読み直したい。
  • 狭き門
    結局のところ二人はお互いを愛していたのではなく、愛を成就すべく徳を積む行為(神へとお近づきになる道なのか?)に夢中になっていたのに過ぎないのかもしれない。
    また、その過程で、ジェロームもアリサも本来の彼らを見ることなく、互いを神のように偶像崇拝してしまっていたとも思う。

    恋やら愛はもっと世俗的で、...続きを読む
  • 地の糧(新潮文庫)
    感銘を受けるには乏しい私の人生経験。
    難しかったです!
    しかし言葉のシャワーを浴びているようで新鮮でした。
  • 地の糧(新潮文庫)
    なんだこれは。全然分からん。全く分からん。
    ジッド、外国人、訳本、だからなのか?
    あとがきに病気のころ書いたとあったが、それだから?
    しかし、ロングセラーであり、ベストセラー。俺でさえ本の名前を聞いたことがある。歌にもなってる。
    なのに、全然分からん。
    なのに、響く一文が二つあった…。
  • 地の糧(新潮文庫)
    ヨルシカコラボカバーが出たので購入したうちの1冊。
    今読めてよかったと思う。目で見たものを大切に愛でる気持ちは持ったまま、この本をそっと棚にしまって、この本の思想を捨てて外へ放浪してみたいと思った。
  • 地の糧(新潮文庫)
    「君はすっかり読んでしまったら、この本を捨ててくれ給え」
    「もう今は私の本を投げ棄ててくれ。そこから離れて自由になってくれたまえ。」
    最初と最後に繰り返される。
    この本を含めて誰かの思想に囚われることなく、自分の目で世界を見て、自分自身を探求し、生きていきなさいと勧められている気がした。

    中身はあ...続きを読む
  • 地の糧(新潮文庫)
    難解な箇所が多いが、現代の自己啓発書にもつながる思想が見受けられた。読んだ知識ではなく、素足で感じた知識こそがその人の糧になる。でも読むことがそれの始まりでもある。未来に過去を再現しようとしないこと、不幸の在りどころは覚えていたい。
  • 地の糧(新潮文庫)
    瑞々しい文章が外界との浸透圧を下げてくれる。
    本を捨てる捨てない以前に、二項対立的思考から自由になれと言われているよう。
  • 狭き門
    アリサの日記に辿り着くまでに相当な日数と労力を費やしてしまった…。
    地上的な愛ではなく天上の愛を求め苦悩する姿。
    そのような形容で語られれば理性的にはすんなり頭で理解はできる。

    しかし簡単に手に入れてしまっては、手に入れてしまった後の辛さの方も想像してしまうアリサの『徳』と言うものも、人間としてど...続きを読む
  • 狭き門
    凄まじきアリサの生き様。恋の誘惑を断ち切り、と言って犠牲的献身を好んだわけでもない。ジェロームも煮えきらない。複雑な心情を最後まで共感することができなかった。2020.5.8
  • 狭き門
    好きな音楽家の方が、素晴らしい、なるべく若いうちに読むべきと仰るので、読みました。辛い、愛なればこそ、青春の小説です。生きている間に、真の幸せは確かに得られないかもしれない。生きるためには、自分の幸せはこれ、と決めることです。キリスト教の染み付いた感覚があればもっと別の感動があったかも。思春期に読ま...続きを読む
  • 狭き門
    私の事を分かって、ていうか言わなくても分かってほしいの、っていう女と、言わなくちゃ分からんよ、てか言っても分からんわー、という男の、ありがちと言えばありがちな話なんだけども。宗教というか、神様とか出てくると、突然崇高な感じになってしまう訳で。でも男の方は今も昔も大して変わらんわー、と思う訳で。
  • 未完の告白
    「立て、臥所につかまり、しかして歩め」
    「全てはお前次第だ」
    ジュヌヴィエーヴの若さが語らせる、女性の権利や存在意義。
    青いけれど、彼女に代弁させるからこそ語れることもあるのかもしれない。
    問いかけは、現代にも十分通用するものかもしれない。
  • 狭き門
    読み進めていた当初はめんどくさい男女のめんどくさい恋模様かなにかと思っていたけど、だんだんと宗教性の高い崇高なものも、人間的な情念のなかで葛藤する男女の関係という構図に、自分にもあてはめて考え込んでしまう箇所もチラホラ。タイトルの狭き門の通り、2人が相手に寄りかかったままでは通れない門が人生にあるの...続きを読む
  • 狭き門
    つらい、つらい、つらい。

    どうしても異なる宗教への理解が不足しているので、アリサがなぜそのような行動をとるのか、本質では理解が出来ない。
    もちろんそれを間違っていると非難することはないのだけれど、なんの飾り気もない感想としては、いやだ!というしかない。愛する人には、隣にいてほしいじゃないか。隣で微...続きを読む