吉田徹のレビュー一覧

  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治

    吉田 徹
    東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒。日本貿易振興機構(JETRO)調査部、パリセンター調査ディレクターを経て、東京大学総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。日本学術振興会特別研究員等を経て、北海道大学法学研究科/公共政策大学院教授、現在同志社大学政策学部教授。その間、パリ政治学院ジャパ...続きを読む
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    各章のつながりがよく、読み進めていく中でリベラリズムが直面する難題が少しずつ理解できます。
    日本人がイメージするリベラルではなく、左派だのパヨクだのすぐカテゴライズしたがる人に、ぜひ読んで頂きたいですね。
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~
    民主主義=議会制民主主義という思考に陥りがちな中、民主主義の多様性について考えさせられた一冊だった。「政治家がダメだから投票率が低い!」というのは簡単だけれど、この本を読むとそうした非生産的な意見ではなく「このシステムはもっとこうした方がいい」と生産的な意見を持てるのも魅力の一つだと感じた。国家、地...続きを読む
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    これまでのリベラルデモクラシーのあり方について、最後にこれからのあり方を提言してくれているのはとても参考になりました。
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    田中拓道「リベラルとは何か」からの吉田徹「アフター・リベラル」!このワンツーパンチは効きました。きついです。遡ってミチコ・カクタニ「真実の終わり」まで繋がりました。同時進行でBREXIT、トランプ、コロナ、香港、という出来事も、アフター・リベラルという眼鏡をかけると連環した流れとして見えてきます。2...続きを読む
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    やっとトランプ現象がわかってきたような。。。

    というか、冷戦後の世界政治が理解できなくなっていたのが、ようやくわかってきたような。。。

    いやいや、80年代の新自由主義のあたりからわからなくなっていたのが、ようやくわかってきたような。。。

    ともすれば、日本とか、アメリカとか、ある国で今なにが起き...続きを読む
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    見通しの立たない未来。原因の分からない様々な社会事象や事件に彩られた今。

    そんな時代に、データに裏付けられた「見取り図」を提示した力作である。
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    なかなかためになる本。今まで不可解だった世界の政治・社会などの情勢に対し、納得のいく解説がえられ、新しい世界像を手にしたような気分である。まあ、至高の価値とされる自由でも、社会の側としては、バランスをとるため、コントロールせざるを得ないことは起こりうるか? もちろん、その際には、何のための自由かリベ...続きを読む
  • 二大政党制批判論~もうひとつのデモクラシーへ~
    本書は、日本の90年代における政治改革が目指した「二大政党制」を批判し、新たなデモクラシー観を提示した政治批評です。
    2009年政権交代の直後に書かれたものではありますが、総選挙を終えた現在の政治状況を考察する上でも、何かしら新たな視点を提供してくれる内容になっています。

    本書は、大まかに分けて2...続きを読む
  • 日本を変える「知」~「21世紀の教養」を身に付ける~
    社会を理解する上での道具箱といえるような内容だと思う。 経済、政治、教育、社会、思想、という異なる視点での論述を通じて、 社会の姿が立体的に浮かび上がるような効果がある。 社会科学系の素人がとっかかりとして読むには最適。 あと、いくつもの本を読むだけの時間が取れない忙しい社会人にもお奨め。
  • ポピュリズムを考える 民主主義への再入門
    ポピュリズムをネガティブにポジティブに捉えるのでもなく、冷静的に現代の民主主義政治において不可避的に発生するポピュリズムの条件と特性を考察した本。非常に分かりやすく納得させられた。著者も言うようにいかに参加民主主義へと転化出来るかが日本の政治における肝だと思う。
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    吉田徹(1975年~)氏は、慶大法学部政治学科卒、東大大学院総合文化研究科修士課程修了、ドイツ研究振興協会DIGESⅡ修了、東大大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、JETRO勤務、日本学術振興会特別研究員、北大法学研究科准教授・教授等を経て、同志社大学政策学部教授、フランス社会科学高等研究院日...続きを読む
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~
    機能不全を起こした代表制民主主義の補完を期待して、くじ引き民主主義の導入について検討している。代表制民主主義の行き詰まりにくじ引きがどう役立つのか、各国の具体例を示しながら利点と弱点を解説し、理解しやすく議論が展開されて読みやすい。
    特に、興味深いと感じた点は、くじ引きで選ばれて議論を進める中で意見...続きを読む
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~
    機能不全に陥っている代表制民主主義を補正・修正し、民主主義にイノベーションを起こす方策として「くじ引き民主主義」を提唱。
    タイトルを見た時は一見突飛なアイデアのようにも思ったが、「くじ引き民主主義」の歴史的、また理論的背景が理解でき、代表制民主主義を補うものとして、その可能性を感じた。
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    権威主義体制と対峙する今だからこそ考えたいリベラリズム。やや総覧すぎて焦点が絞りにくいけど、考えるネタを提供してくれている。
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    世界情勢はすっかり変わり、リベラリズムは衰退した。怒りや敵意に充ちた世界で、アフターリベラルはどのような世の中となっていくのであろうか。
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~
    くじ引き民主主義は結論を出すことではなく、国民同士の対話や熟議の機会を提供することにこそ、その真価がある。
    本来、選挙とロトクラシーでは選挙に分がある部分も多いが、投票率が低下し、容姿やイメージ先行で投票される今日では、ロトクラシーの方が有効なことがある。
    問題は、ロトクラシーの責任を誰が負うかだ。
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    21世紀初頭の先進資本主義国における右派ポピュリズムの躍進や関連するオルタナ右翼の人種差別主義、歴史認識の政治化、過激なイスラーム主義によるテロリズム、me too運動などは、すべて1968年革命でリベラリズムが「個人」を解放した結果として生じている(本書の言葉で言えば「ウーバー化」)ということを論...続きを読む
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    「リベラル」って言葉が広がり過ぎて、経済的な自由を追求する資本主義と、その行き過ぎに歯止めをかけたい社民主義が両方リベラルを、自称して争ってたりする状況をすっきり整理してくれた一冊。
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    個人的に胡散臭さを感じる欧米のリベラルに対する疑問をよく調査してまとめた本だと思います。
    歴史認識についての3章は「ホロコーストの問題が世界で広く認識されるおうになったのは1980年代に入ってから」「被害者としてのドイツの記憶が語られ始めたのは冷戦が終わった1990年代だった」という話が非常に興味深...続きを読む