吉田徹のレビュー一覧

  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治

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    個人的に胡散臭さを感じる欧米のリベラルに対する疑問をよく調査してまとめた本だと思います。
    歴史認識についての3章は「ホロコーストの問題が世界で広く認識されるおうになったのは1980年代に入ってから」「被害者としてのドイツの記憶が語られ始めたのは冷戦が終わった1990年代だった」という話が非常に興味深かったです。
    リベラリズム再生の提案もしていて、内容が詰まった本多と思います。
    可能ならば日本の共産主義や革命ごっこくずれの自称リベラルについてどういう見解か聞いてみたいなと思いました。

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    2021年01月10日
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治

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    私の最近の関心領域に合致するテーマだけに、大変に興味深く読み、かつ著者の多角的な視点から、大いに示唆を得た。かなりの力作。
    ただ、テーマがあまりにデカいだけに、一読しただけではまだ消化不良…

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    2020年11月17日
  • 日本を変える「知」~「21世紀の教養」を身に付ける~

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    献本PRで当選し、頂いたもの。,,これはセミナーの議事録に近い。そのセミナーに参加しているような感覚でスイスイ読み進められる。ただ、専門用語がわからない…。普段なじみのない分野だからだろう。一番おもしろかったのは教育の話。

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    2018年10月11日
  • 感情の政治学

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    行動経済学がむちゃ注目されているように、政治を語るときもそりゃ感情を考慮する必要はあるよなあと思う次第。
    どの論考も極めて明晰でシャープ。たぶんすごく難しいことを言っているんだろうけど、記述が本当に論理的だから実に読みやすい。
    著者の紹介に「気鋭の政治学者」とあったのは、うんまさにそうなんだろうなあと納得する。

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    2016年06月03日
  • ポピュリズムを考える 民主主義への再入門

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    小泉政権等や各国のポピュリズムについて考えた本。

    ポピュリズムの特徴を捉え、かつ、それがどのような方法論か、それによる功罪を書いている。ポピュリズムに関しては、比較的新しく、全体をしっかりまとめている。

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    2011年07月03日
  • 二大政党制批判論~もうひとつのデモクラシーへ~

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    理想論と言われる 二大政党制は本当に理想であるのか、いろいろな点から考察している。日本という国では、理念ではなく、結びつきが重要視されれるので、これが本当に良い制度かわからなくなった。

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    2011年06月28日
  • 二大政党制批判論~もうひとつのデモクラシーへ~

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     前回読み終えた「世論の曲解」に続き、政党や選挙に絡む本として読みました。

     以前、メディアで、二大政党制についての言及があり、時代は二大政党制というような感がありましたが、私は、正直二大政党制については疑問がありました。その疑問について、疑問が晴れるというよりも、やっぱりそうだ。二大政党制がいいのではないという確信に至った1冊です。

     55年体制が崩れるまでは、自民党の中で、派閥による政権交代がなされてきました。その中において、野党はその自民党政権を批判するための組織として機能するも、政権を担えるような形ではありませんでした。確かに派閥内での政権交代を行ってきたとはいえ、それでは、パラダ

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    2011年01月07日
  • 二大政党制批判論~もうひとつのデモクラシーへ~

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     この本の前半(第三章まで)は二大政党制がすぐれた制度ではないことを論証しています。政治理論あるいは選挙制度理論を懇切丁寧に解説しており、政治学初心者の私にもなんなく理解できました。
     90年代から日本経済の低迷が続いていますが、それと並行して政治の低迷(混乱)も90年代から今まで続いていることを示唆しています。
     第五章では今後のデモクラシーのあり方についていくつかの理論が照会されていますが、抽象的すぎて素人には理解できなかったこと、また結論が「外国の物まねではなく、日本に即した政治制度を健闘する必要がある」という普通の内容だったことが残念。(当たり前のことをあえて主張しないといけないところ

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    2010年01月20日
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~

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    「くじ引き」で選ばれた人々が、話し合い、公的な意思決定を行う。近年、世界で広がりつつある「くじ引き民主主義」の動き、考え方を解説する書籍。

    主権者が代表者たる政治家を選挙で選ぶ民主主義のことを「代表制民主主義」という。
    代表制民主主義において政治への信頼は不可欠な要素だが、21世紀に入り、「議会を信頼しない」とする各国市民の割合は増加傾向にある。

    今日、政治家や政党は信頼されていない。
    しかしこれは、代表制民主主義を問題視するものであり、民主主義の理念そのものを否定するものではない。ほとんどの先進民主主義国において、「民主主義が大事だ」とする意見は多数を占めている。

    「くじ引き民主主義」

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    2023年05月25日
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~

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    政治のプロに任かせる代理制民主主義では左右とも支持団体の圧力により既存の既得権を打破できないのであれば素人から抽選で選んだ方がまだマシではないかと問います。政治参加がなかなか進まない中身近な地方の議会あたりから検討するのもいいかも。

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    2022年07月13日
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~

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    社会の分断がトランプを生んだ

    くじ引き民主主義ロトクラシー

    第三極化 デジタル・レーニン主義
    P23 議会を信頼してないとする市民の割合
    P.25 日本のどの機関を信頼しているか
    →代表になってない作動しない代表制民主主義
    政治不信
    ・市民の批判意識の高まり
    ・政治のパフォーマンスの悪さ
    ・社会関係資本がなくなった社会への変化

    アメリカの分断←多様性と党の戦略
    しかしヨーロッパでも分極化・部族化

    限界
    ①時間的
    頻繁な選挙という短いサイクル→政策の射程が短期的になり、長期的な政策に取り組めない
    ②空間的
    グローバル化という大きな空間での問題と小さな空間でおこる個人の実存的な問題
    ③非対

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    2022年06月07日
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~

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    歴史上の散見される事例であり、制度疲労の現代政治体制において一定量の意義/成果は見いだせるのかとは思う。

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    2021年12月27日
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治

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    リベラル派が勢いをなくして久しいが,現在の保守が正しいとは言えないし,むしろ暴走を許していると思う.ではリベラルとは何か.しっかりと勉強してみたい.

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    2021年04月16日
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治

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    ネタバレ

     よくよく冷静に分析している、40代の研究者の著書だ。
     「リベラル」の多様性を多くの研究者の知見をもとに、戦後の政治・民衆の動きを丁寧に読み解いている意欲的な新書、いまの世相を俯瞰する良書だ。
     五つのリベラリズムのレイヤー、「経済」「政治」「個人主義」「社会」「寛容」と分類して切り込んでいる 読み物としては難解な類になると思うが、読み手もいち読に終わらず、よくよく考えながら読みたい一冊だ。
     若い層には丁寧に読みいてほしいと思う。

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    2020年11月10日
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治

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    タイトルが気になり読んでみた。気になっていたことが論じられていて参考になったが、テーマが難しい分、難解な内容だった。

    ただ後日、読み直してみるとある程度わかる気がしたので。

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    2022年08月24日
  • ポピュリズムを考える 民主主義への再入門

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    一般的にマイナスイメージで言われることの多いポピュリズムを肯定的に捉え直そうという本。しかし、やはり大衆迎合的な政治のマイナスイメージが拭えなかった。

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    2012年06月06日
  • ポピュリズムを考える 民主主義への再入門

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     サッチャー,小泉純一郎,サルコジ,ベルルスコーニ,都市化の進展とともに細分化された「個人」が増え,規制秩序を変革するカリスマ政治家が支持を伸ばす。結構普遍的な現象なのだね。
    「大衆迎合主義」として嫌われるポピュリズムが,なぜ現代先進国の民主政治に現れるのか。それが不可避の現象であることを論証し,それを踏まえて我々はどう行動すればよいのかを探る。
     日本では,小泉元首相がポピュリスト政治家として記憶に新しい。もっと最近でも,東国原元宮崎県知事,橋下大阪府知事など。少しさかのぼると,中曽根元首相など。55年体制では伝統的「恩顧主義」で政治と社会の関係性が安定的に構築されていたが,これが崩れてきた

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    2011年10月26日
  • 二大政党制批判論~もうひとつのデモクラシーへ~

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    [ 内容 ]
    47%の得票で74%の議席獲得。
    民主党圧勝は民意といえるか?
    時代遅れになりつつある二大政党制の欠陥を指摘し、政党政治とデモクラシーを、いま改めて考える。

    [ 目次 ]
    第1章 政党はどのような存在なのか(「部分」としての政党 歴史の中の政党 ほか)
    第2章 政治改革論と「政治工学」の始まり(有識者会議の提言 「小選挙区」か「併用制」か ほか)
    第3章 二大政党制の誤謬(「デュヴェルジェの法則」と二大政党制 「単峰型社会」での政党政治 ほか)
    第4章 歴史の中の政党政治―なぜ社会に根付かないのか(3つの革命と政党 社会ネットワークの中の政党 ほか)
    第5章 もうひとつのデモク

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    2011年04月09日
  • 二大政党制批判論~もうひとつのデモクラシーへ~

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    二大政党制のメリット・デメリットがそれなりに整理できる。日本はイギリス型も二大政党制を目印に改革を行ってきたようだが、どうもそれは的外れであるらしい。
    それには日本の民主化の流れの中で、政党が社会に根付かなかったことが問題のようだ。この辺の議論は面白かった。

    ただし、「じゃあどうすんの?」ってことで提示されている方策は、どれも最後にちょちょいと書いたような逃げの議論に終わり、残念。

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    2013年01月31日