吉田徹のレビュー一覧

  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    私の最近の関心領域に合致するテーマだけに、大変に興味深く読み、かつ著者の多角的な視点から、大いに示唆を得た。かなりの力作。
    ただ、テーマがあまりにデカいだけに、一読しただけではまだ消化不良…
  • 日本を変える「知」~「21世紀の教養」を身に付ける~
    献本PRで当選し、頂いたもの。,,これはセミナーの議事録に近い。そのセミナーに参加しているような感覚でスイスイ読み進められる。ただ、専門用語がわからない…。普段なじみのない分野だからだろう。一番おもしろかったのは教育の話。
  • 感情の政治学
    行動経済学がむちゃ注目されているように、政治を語るときもそりゃ感情を考慮する必要はあるよなあと思う次第。
    どの論考も極めて明晰でシャープ。たぶんすごく難しいことを言っているんだろうけど、記述が本当に論理的だから実に読みやすい。
    著者の紹介に「気鋭の政治学者」とあったのは、うんまさにそうなんだろうなあ...続きを読む
  • ポピュリズムを考える 民主主義への再入門
    小泉政権等や各国のポピュリズムについて考えた本。

    ポピュリズムの特徴を捉え、かつ、それがどのような方法論か、それによる功罪を書いている。ポピュリズムに関しては、比較的新しく、全体をしっかりまとめている。
  • 二大政党制批判論~もうひとつのデモクラシーへ~
    理想論と言われる 二大政党制は本当に理想であるのか、いろいろな点から考察している。日本という国では、理念ではなく、結びつきが重要視されれるので、これが本当に良い制度かわからなくなった。
  • 二大政党制批判論~もうひとつのデモクラシーへ~
     前回読み終えた「世論の曲解」に続き、政党や選挙に絡む本として読みました。

     以前、メディアで、二大政党制についての言及があり、時代は二大政党制というような感がありましたが、私は、正直二大政党制については疑問がありました。その疑問について、疑問が晴れるというよりも、やっぱりそうだ。二大政党制がいい...続きを読む
  • 二大政党制批判論~もうひとつのデモクラシーへ~
     この本の前半(第三章まで)は二大政党制がすぐれた制度ではないことを論証しています。政治理論あるいは選挙制度理論を懇切丁寧に解説しており、政治学初心者の私にもなんなく理解できました。
     90年代から日本経済の低迷が続いていますが、それと並行して政治の低迷(混乱)も90年代から今まで続いていることを示...続きを読む
  • 民主主義の危機:比較分析が示す変容
    似たようなタイトルや切り口の本は多い中、本書はデータを豊富に展開しようとする。アメリカ、ドイツ、チリなどの例も交えながら。意欲は伝わってきた。

    著者は暴力によらない紛争・対立の解決手段として民主主義を位置付ける。基盤となる政治社会制度は意見対立を暴力へと向かわせないためにある。そして、意見対立が暴...続きを読む
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~
    「くじ引き」で選ばれた人々が、話し合い、公的な意思決定を行う。近年、世界で広がりつつある「くじ引き民主主義」の動き、考え方を解説する書籍。

    主権者が代表者たる政治家を選挙で選ぶ民主主義のことを「代表制民主主義」という。
    代表制民主主義において政治への信頼は不可欠な要素だが、21世紀に入り、「議会を...続きを読む
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~
    政治のプロに任かせる代理制民主主義では左右とも支持団体の圧力により既存の既得権を打破できないのであれば素人から抽選で選んだ方がまだマシではないかと問います。政治参加がなかなか進まない中身近な地方の議会あたりから検討するのもいいかも。
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~
    社会の分断がトランプを生んだ

    くじ引き民主主義ロトクラシー

    第三極化 デジタル・レーニン主義
    P23 議会を信頼してないとする市民の割合
    P.25 日本のどの機関を信頼しているか
    →代表になってない作動しない代表制民主主義
    政治不信
    ・市民の批判意識の高まり
    ・政治のパフォーマンスの悪さ
    ・社会...続きを読む
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~
    民主主義のOSとして欠陥が見え始めた代表制民主主義に代わる制度としてくじ引き民主主義(ロトクラシー)の可能性を紹介した本。
    自分にとっては新しい話だったので関連する団体・人物や参考文献も色々と紹介してくれたのは有難い。これから学んでいこうと思う。
    終章の「スローな民主主義にしてくれ」は昨今のスローラ...続きを読む
  • くじ引き民主主義~政治にイノヴェーションを起こす~
    歴史上の散見される事例であり、制度疲労の現代政治体制において一定量の意義/成果は見いだせるのかとは思う。
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    リベラル派が勢いをなくして久しいが,現在の保守が正しいとは言えないし,むしろ暴走を許していると思う.ではリベラルとは何か.しっかりと勉強してみたい.
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
     よくよく冷静に分析している、40代の研究者の著書だ。
     「リベラル」の多様性を多くの研究者の知見をもとに、戦後の政治・民衆の動きを丁寧に読み解いている意欲的な新書、いまの世相を俯瞰する良書だ。
     五つのリベラリズムのレイヤー、「経済」「政治」「個人主義」「社会」「寛容」と分類して切り込んでいる 読...続きを読む
  • アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治
    タイトルが気になり読んでみた。気になっていたことが論じられていて参考になったが、テーマが難しい分、難解な内容だった。

    ただ後日、読み直してみるとある程度わかる気がしたので。
  • 「野党」論 ──何のためにあるのか
    90年代の制度改革を通じて、日本の政治に政権交代の可能性が開けたことは、民主党政権の成立が証明した。そう、民主党政権は当時大きな期待を集めた。日本が変わる、そう期待した。子ども手当、高校無償化、悪くなかった。しかし、今となっては裏切られたと口にする人も少なくない。期待の後の消沈が後遺症になっている。...続きを読む
  • ポピュリズムを考える 民主主義への再入門
    一般的にマイナスイメージで言われることの多いポピュリズムを肯定的に捉え直そうという本。しかし、やはり大衆迎合的な政治のマイナスイメージが拭えなかった。
  • ポピュリズムを考える 民主主義への再入門
     サッチャー,小泉純一郎,サルコジ,ベルルスコーニ,都市化の進展とともに細分化された「個人」が増え,規制秩序を変革するカリスマ政治家が支持を伸ばす。結構普遍的な現象なのだね。
    「大衆迎合主義」として嫌われるポピュリズムが,なぜ現代先進国の民主政治に現れるのか。それが不可避の現象であることを論証し,そ...続きを読む
  • 二大政党制批判論~もうひとつのデモクラシーへ~
    [ 内容 ]
    47%の得票で74%の議席獲得。
    民主党圧勝は民意といえるか?
    時代遅れになりつつある二大政党制の欠陥を指摘し、政党政治とデモクラシーを、いま改めて考える。

    [ 目次 ]
    第1章 政党はどのような存在なのか(「部分」としての政党 歴史の中の政党 ほか)
    第2章 政治改革論と「政治工学...続きを読む