高岡浩三のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
キットカットで有名なネスレでの仕事を通して、働き方について書かれている。
シンクグローバリー、アクトローカリーというだけあって、物事を俯瞰して、問題点を見極める成功例が多く載っている。
【3ポイント】
イノベーションは、課題として認識していなかったけど、後から課題であったことに気づくこと。
リノベーションは課題と認識し、改善すること。
作業はするな。
自分がやっていることが価値を生んでいるかを常に意識する。
もし作業であれば仕組化して減らす。
42歳で死ぬ。
目標は常に3年後を見据えて立てる。もし、自分が42歳で死ぬと仮定すると、逆算して何をすべきか考えるきっかけになる。 -
Posted by ブクログ
世界的な企業であるがゆえに縦割りは避けられないと思われるが、事業モデルを考え直しながら、実行し、結果を出していく実話をベースにしたストーリー。
外資系ゆえに親会社の意向が強く出ると思うのだが、日本のマーケットにうまく擦り合わせていくスタイル(ゲームを変えると言っている)が、外資系企業に勤める人にとって素晴らしいお手本になると思う。
特に、三章の「撤退という決断を下すとき」は、言ってみたら海外ではうまくいっているビジネスで、なんで日本はダメなんだ?に対して、ビジネススコア的に怒られながらも細々やって行く選択肢もあったと思うのだが、やらないという判断は、内部的には別のビジネスで埋め合わせる必要があったのではないか?と考えてしまった。
4章のキットカットのビジネスを飛躍させて行くマーケティング戦略などは、CMなどの直球ではなく、現場をよくみてゲリラ的に外濠を埋めて行くようで、読み応えがあった。
5章以降は、成功談的な書き振りと企業内の組織論的な話が強くなって行くので、ちと興味薄れてしまった。
想定読者は、やはり外資系企業勤めの人だろうか。若い人より、やはり30代中盤以降の人の方かな。
-
Posted by ブクログ
ネスレ日本でプロパーの日本人として初めて社長兼CEOになった著者が、仕事で成果を出すための心構えを自分の経験を基にして説いた本。
また、著者は生活のベースを一度も海外に移さずにここまで来たのだから、
海外駐在したから国際ビジネスパーソンと勘違いしている人よりも、骨太で聞きごたえがあった。
本当に尊敬できる人を見つけてほしい。
持論を持て。と言う2つのメッセージは心に響いた
気に入った言葉
・どんな国や組織で働いても、世界に通用する人材になる事は可能である
・世界に通用する人材になるためのキーワード
Think Globally, Act Locally(グローバルに考え、ローカルに行動する)
勝ち方を知っている事
・実行を繰り返せばビジネスに失敗はなくなる。(何が上手くいくかは誰にもわからない)
・マーケティングを実践する手順
1.自分にとっての顧客を明確にする
2.顧客抱える問題を発見する
3.問題を解決する方法を考える
・仕事で本当に必要とされる事は「顧客が認識していない問題=無意識に抱えている問題」を発見する事
・顧客の問題につて常日頃から自分の頭で考え続ける
1.自分一人で考える
2.常識を疑う
3.新し現実を探す
・ターゲティングはするな、大きな問題設定から入れ
・どんな場所で働いていてもイノベーションは生み出せる
・ホワイトカラーの仕事とは顧客の問題を解決する事
・生産性を上げたいなら働くすべての人たちが「仕事」と「作業」の違いを正しく理解する(顧客の問題解決に繋がらない事=作業)
・「作業」しかできない人がAIやロボットに働く場を奪われる
・優先順位をつける基準は「一番難しい事から先にする」
・個人の意識次第で生産性は劇的に変わってくる
・お客様は神様だと思っているが、本来は売り手も買い手も対等なビジネスパートナーだ
・どんな上司であっても150%の評価を貰うつもりで仕事をしてきた
・いつの時代も志を持つものが成功する(志=自分は何をしたいか)
・会社から与えられた目標とは別に自分で目標を設定する
1.目標設定:自分を高めるために自分で設定する目標
2.行動力:自分で考えたことを実行する。深く考えるという習慣とセットになって成果を出せる行動力と言える
3.優秀さの定義:スポンジを乾かすのがは良い人(吸収が速いだけでなく、一度吸収したらすぐに1から吸収できる) -
Posted by ブクログ
ネスレと言うと
代表的なブランドはネスカフェ。
インスタントコーヒーのイメージが強いですね。
しかし、キットカットやミロなどの有名な商品もあり、
最近では、ネスカフェバリスタというコーヒーマシンや
ネスカフェアンバサダーという職場向けサービスなど、
新しい事業を積極的に展開しています。
本日ご紹介する本は、
新しい事業を生み出すために必要な
稼ぐための仕組み作りについて
書かれた1冊。
ポイントは
「考える時間」
今は顧客の気づかない問題を解決する商品が求められる時代。
顧客が気付いていない問題を解決することを
真剣に考えていかなければいけません。
考える時間を捻出できない人は、
作業をこなすだけの社員で終わります。
日々、言われた仕事をこなすだけではなく、
顧客のほんとうの問題は何で、どう解決できるか、
考える時間をどれだけとっているのかがポイントです。
「問題」
普通に仕事をしていれば問題はあふれています。
なぜその問題は起こっているのか?
どうすれば解決できるのか?
日々、目の前の仕事をこなすことに精一杯だと
そのようなことまで考えることができません。
「試す」
ネスレではアイデアを募集するのではなく、
実際にやってみた、その成果を応募します。
大事なのは、自分が考えて生み出したアイデアや仮設を
実際に試してみること。
考えているだけではダメ。
実際にやってみてどうだったのかが重要です。
「コスト」
商品自体の利益率より、
人件費を含めてコストを考えることが重要。
すべての行動はコストがかかることを理解し、
その行動は、それに見合う価値を生んでいるか
見極めることを意識すべきということです。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問題解決と新たな価値の創造は大事だが、顧客のとらえ方と問題のとらえ方の方が難しい
顧客は消費者や取引先だけではない。社内にも顧客はいる
顧客が気付いていない問題を解決することを真剣に考えていかなければいけない
大事なのは、自分が考えて生み出したアイデアや仮設を実際に試してみること
考える時間を捻出できない人は、作業をこなすだけの社員で終わる
10%の利益率しか上げられない事業は、他の高収益事業の足を引っ張るお荷物
商品自体の利益率より、人件費を含めてコストを考える
異業種と組むと新しい価値が生まれる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次◆
第1章 稼ぐために、「顧客は誰?」「問題はどこ?」と常に考える仕組み
第2章 稼ぐために、本質を見極める仕組み
第3章 稼ぐための、イノベーティブな人を育てる仕組み
第4章 稼ぐための、常識を打ち破る仕組み
第5章 稼ぐために、パートナーと顧客の問題を解決する仕組み
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ -
Posted by ブクログ
本のタイトルが「ゲームのルールを変える」であるため、ノウハウ本のように見えてしまうが、実際は、外資系企業のプロ経営者としての考え・経験を知れるもの。
以下は、自分用の忘備録。
・国籍不問で、海外勤務ができ、その時の実績が評価により認定される「インターナショナルスタッフ」という制度は面白い。
・ブランドごとにP/Lがあり、各責任者はサプライチェーン全体の最適化なども任される。
・ネスカフェアンバサダーのプロジェクト立ち上げ時には、トップクラスのハイパフォーマーはあえて入れないように指示した。現行の人事制度で評価が高い人は、従順でそつなく仕事をこなしチームワークに長けた人が多く、クリエイティビティにあふれた人間、人とは違う考えを持つ者がはじきだされるからだ。
・キットカットの返品制度を廃止する際に、顧客に伝える内容をすべて書面にした。すべての営業担当者にそれを丸暗記させ、1人たりとも違ったことを言わせないように、予行演習を含めて入念な準備をした。大事なことは社員によって異なるメッセージを発信しないことだ。「いや、これは上が決めたことで私は反対でした」などを言わせてはならない。営業現場ではこうした言葉が頻発する。
・On-line to Off-line -
Posted by ブクログ
以前ハーバード・ビジネス・レビューのマーケティング特集(なぜ、ご当地キティちゃんが何でもやらされているかのからくりがわかる 「Harvard Business Review」2014年10月号 ダイヤモンド社)を
読んだときにチェックしておいた本を読みました。
「ゲームのルールを変えろ」とは、自分が仕事を行う上で、
ルールを変えろ、という部分と、
高岡さん自体が、今までのネスレグローバルのルールの
例外的にネスレ日本のトップになる、
つまりネスレにゲームのルールを変えさせるような人だ
という2つの意味を持っているもの。
何をしてきた上で、数字的な成果に現れ、そしてトップへと
選ばれたのか。
山本五十六の「やってみせ」ではないですが、アイデアを出したら
まず動く。自分でやってみる。
下に人がつくとついつい自分がやらずに人に頼んでしまいがちな
ところですが、
「やって見せる」ことがリーダーであると説きます。
やって見せた企画として感動したのが
キットカットを受験生に渡す、という初の試みの企画を受け入れた
新宿京王プラザホテルと新宿ワシントンホテルの2ホテルに
寄せられた受験生からの声。
「ホテルで頂いたチョコは、試験会場で食べました。ホテルのご厚意は、一生忘れることができません」
また、ホテル側からも
「緊張されている受験生のお客さまに、ひとときでも力を抜いて笑顔になっていただけるお手伝いができたと思います。とても感謝しております。」
と感謝の声が寄せられて、これが受験の時にはキットカット、の
大きなうねりを作り出していく。
受験生、ホテルマン、そして企業の三方よしなこの企画。
いい話だなと単純に思ってしまいました。
そして、自分がやってきたマギーブイヨン、キットカットの
受験キャンペーンなどの話をしながらも、
次世代リーダーは前任者がやってきたことにとらわれずに
仕事をすることが重要と繰り返し伝えます。
「企業には、過去に大成功した人を否定し、
自分が信じるものを常に批判の目を持ちながら
ロジカルに考えられる人材が必要である。
また、ただ批評するだけでなく、思ったことを実行できる
人材こそがリーダーとしてふさわしい。」
つまり、高岡さん自身も数々の成功体験がありながらも、
それに縛られずに新たなネスレの未来を創り出さないと
いけないわけです。
今後のネスレの動向が気になると同時に、
自分も
「仮説→実行→検証→リサーチ」
をして、アイデアを実行に移していきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
Think Globally, Act Locally.
インターナショナルスタッフとして日本に来ている外国人はお客様ではない。現地に同化する。それがネスレのカルチャーなのだ 248
どれだけ高額な利益を上げて、どれだけ多額の税金を払うか。これが大手と呼ばれる企業に課せられた使命 263
確かにネスレという会社はグローバルリズムの中において絶対的な成功を収めた上に日本という排他的と妄想される中で生き延び長い間の経営を培ってきたことに異論をはさむ余地はない。だがそれもまた一つのゲームルールの上に成り立ち日本のルールを変えたからというわけであろう、ならば日本がそのルールを変える片鱗をつぶそうとする外国企業のやり方にもっと力を注ぐべきことだろう。日本株式会社と言われ卑下されても日本的経営を良しとする企業が一つでも残っていれば日本は日本という祖国を中心とする根強い魂がそのルールというものを根本的にひっくり返し利益誘導主義的グローバルリズムを跳ね返してくれることに期待したい。
書かれていることは今の日本社会から見れば至極まっとうなことばかりであり日本社会の真逆の経営を行っている、中には尊重したいことも多々ある。がその中に自らのご苦労な経験をさも当たり前のように書かれ、すべての人が氏と同じように行動できるように思われるが特別的要素も多く含まれていよう。
総合的活動
日本マーケティング協会
組織の内外に向けて統合・調整されたリサーチ・製品・価格・プロモーション・流通、および顧客・環境関係などに係わる諸活動を言う。
アメリカマーケティング協会
マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。
高岡構造的
マーケティングとは経営そのものである
ニッポン株式会社モデルの根本的な問題はマーケティングに無知なことだ。
ネスカフェアンバサダー
囲い込みによるパイの奪い合い、そして一時的な思い込みの利用と日本的親切心の利用。
結果さえ出せば誰も文句は言わない。
キットカットの受験ブランド ネスレの案か?
新興国からの材料購入 フェアトレドという言葉 -
匿名
購入済み大したことは書いてない
著者の方の実績とそれをベースに発案した思考プロセスの説明がほとんど。
体系的なノウハウとして昇華されているとは言い難く、内容も顧客の潜在的需要を
深堀しよう、というウォンツやシーズという言葉で言われてきたことの焼き直し
独自の分析として解説しているプロセスもPEST分析で十分。
著者の方の実績やコネクションは素晴らしと思うが、逆に言えばそれありきで
しか活用できない内容。直接コンサルしてもらったら良いのかもしませんが
知識として活用するのは難しいと思います。
日本の経営者の著書にありがちな内容。
知識として活用するのであれば学者かアメリカの経営者の本の方がよいと思います。