ロンドンのレビュー一覧

  • 白い牙

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    「野性の呼び声」と対をなす長編。バックが飼い犬から野性に帰る物語だったのに対して、こちらは北米の原野で生まれた1/4犬であとは狼であるホワイト・ファング(白い牙)が主人公。厳しい自然を生き抜くも、人間たちの残虐な扱いから、相当偏屈になってしまったホワイト・ファング。孤高でぶっきらぼうなホワイト・ファングを変えたのは優しいスコット。一途にスコットを慕うさまは、恋してるの?と思うほど。でも犬を飼ったことのある人ならこれが大袈裟ではないとわかる。誰にでも尻尾をふるわけではないのにご主人様の命を救うためなら命をかける。
    動物が擬人化されているわけではないのがよかった。子ども向けに訳されたものが昔あった

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    2020年05月01日
  • 野性の呼び声

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    ネタバレ

    昔、読んだことがあったなぁ、と主人公の名前を見て気づいた。大型犬のバックが主人公。うろ覚えだったため、いつ野生に戻って大暴れするのかハラハラしながら読み進めた。少し勘違いしていた。大暴れは大好きなソーントンのためだった。犬と人間の絆が、変に擬人化せずに描かれていて、我が家に犬がいた頃の感情などを思い出した。
    北の国の厳しく美しい自然がすてき。また、ゴールドラッシュや犬橇、ネイティブ・アメリカンなどが普通に出てくると、こういう時代があったんだなぁ、と興味深く読んだ。

    20250826再読
    犬の運命は人次第だったが、バックは最後には人から離れて野生に帰る。
    ソーントンとのエピソードは悲しかったが

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    2020年03月07日
  • 野性の呼び声

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    過酷なアラスカの自然、そこで覚醒していくバックの「野生」。大変にマッチョで、なんだかヤクザものの漫画みたいな趣もあるといえばあるのだが、それが面白いんだなあ、と発見。

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    2020年02月01日
  • 野性の呼び声

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    100年以上前の作品ながら、ストーリー展開や戦いの描写に引き込まれて、登場人物(犬物)も魅力的で面白かった
    最強的わんこの物語
    ジャック・ロンドンのほかの書物も読みたいと思った

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    2019年04月08日
  • 野性の呼び声

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    ネタバレ

    【本の内容】
    ゴールドラッシュに沸くカナダ・アラスカ国境地帯。

    ここでは犬橇が開拓者の唯一の通信手段だった。

    大型犬バックは、数奇な運命のもと、この地で橇犬となる。

    大雪原を駆け抜け、力が支配する世界で闘い、生きのびていくうちに、やがてその血に眠っていたものが目覚めはじめるのだった。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    ゴールドラッシュ時代のアメリカで活躍するそり犬バックに焦点をあてた物語です。

    『もののけ姫』に出てきたあの白くて大きい犬を思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。

    原書は1903年に出版されました。

    主犬公(?)バックの目から見た人間の愚かさや優しさ、当時

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    2015年01月18日
  • 野性の呼び声

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    児童文学のときには読む機会はなかったですが、
    大人になってから読むことができました。

    犬という生き物が使役として有用、という時代に
    「誘拐」されて使役されることとなったバックという犬。
    彼は、賢い頭脳と、勇敢な心を持っていました。

    持ち主が変わり、数々の苦難を味わうバック。
    時に、もう動けなくなるところまで
    いくときもあります。

    だけれども、彼はその精神で苦難を
    乗り越えます。
    そして、眠れる野性は、
    最後の主人の死によって解放されます。

    野性ってなんだろう。

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    2014年10月14日
  • 白い牙

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    ネタバレ

    自然と言うのは、なんというか厳しい。犬が獲物を狩るような弱肉強食もあれば、人が犬を殴って言うことを聞かせるのもきっと弱肉強食って事なんだろう。このあたり、昔の本はごまかしがなくてすごい。しかしインディアンと白人の差別っぷりもなかなか。これまた今の本じゃこうはいかないだろうなー。

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    2014年02月08日
  • 野性の呼び声

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    「卵をめぐる祖父の戦争」のラストで「祖父」が読んでいる。
    犬の話ということで、作中で登場人物が構想する「中庭の猟犬」と関連があるのだろうか。

    2014/4/30
    読んだ。
    とても活き活きと描かれている。ゴールドラッシュ当時の風俗が映像をみるように浮かんでくる。
    人間が登場しないシーンで、台詞が全くなく、描写的な記述が続くシーンが特に良い。ヘラジカを斃すシーンや、最後に狼の群れを率いるシーン。魔の山の雪山のシーンが浮かんできた。

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    2018年12月18日
  • 野性の呼び声

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    この小説を読んでいる最中、まず思い出してしまったのが「水曜どうでしょう」の企画のひとつ、ユーコン川160キロでした。ちょうどその近隣が主な舞台ですし、ユーコン川も何度か出てきますし。おかげで情景がより良くイメージできたような気がします。ですがこの作品は「どうでしょう」のようなユルさが魅力の番組とは対極の荒々しくて逞しい犬の物語でした。苛烈な環境の中で野生に目覚めていくバックの姿は、さまざまなものにすっかり飼い慣らされてしまった私の目には誇り高く、また、気高く映り魅了されました。

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    2013年02月22日
  • 野性の呼び声

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    野生のオオカミが、人間に飼われ、慣れていく話。
    ブルドッグと闘うシーンなど、昔読んだことを覚えている場面もあった。

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    2012年11月15日
  • 野性の呼び声

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    ずいぶん昔に読んだことがある。
    再読して、「こんな話だったっけ?」というのが第一印象。昔はきっと筋を追うので精一杯だったんだろう。

    新訳の効果か、ゴールドラッシュに沸く北方の雰囲気、そこで一山当てようとしている男達、犬の群れの中のリーダー争いなど、決して「犬と人との交友」なんて甘っちょろい言葉には決して当てはまらない空気を感じる。

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    2016年04月26日
  • 野性の呼び声

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    ジャックロンドンはすでに「白い牙」「火を熾す」(短編集)と読んできた。

    自然界の様子をリアルに、力強く簡潔に描かれているところは流石で、特に極北の冷たい雰囲気がよく伝わった。

    ジャックロンドンは、あえてなのかもしれないが、淡々と物語を進めるのでスラスラ読めるがここがイチオシといった名場面を探すのは難しいかもしれない。

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    2019年10月14日
  • 野性の呼び声

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    伝説の狼王バックの数奇な運命を辿る小説の旅。
    余計なエピソードや描写が多く、またバックがあまりにもスーパー犬なのにはちょっと鼻白むところもあったが、ここまで犬視点で物語を構築した手腕はさすがです。

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    2017年12月03日
  • 野性の呼び声

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    ゴールドラッシュ時代の犬の話。
    あらすじはお金持ちに飼われてぬくぬく暮らしていたけど、ひょんなことから犬ぞりに使われることになって、次第に野生に目覚めていく…!みたいな感じ。

    ジャックロンドンは、柴田元幸さん訳の『火を熾す』が良かったから今回これを読んでみたけど、だいぶ趣の違う話しでびっくり。
    解説によると、ジャックロンドンはいろんなジャンルの小説を書いてはるらしい。知らなかった。
    でもまさか犬が主人公とは。
    まあ楽しんで読めた。
    ハウス名作劇場とかにでもなってそうな話の流れだったと思う。
    多分ほんとにアニメになってるんじゃないだろうか。

    最後の野生に帰る直前の雰囲気が好きだった。
    なんと

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    2010年12月01日
  • 野性の呼び声

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    純粋に、物語として楽しみました。荒々しく、男性倫理で貫かれた小説で、1903年に出版されたのに全然古くさく感じない。とりあえずゴールドラッシュのことをもっとちゃんと知りたいかも。ただ、訳はもうちょっと荘厳な感じで読みたかったなあ…タイトルも「荒野の呼び声」の方が好き。柴田さんの訳で出てる「火を熾す」が本当に読みたい!!
    作者について言うと、女性差別・人種差別は時代が時代だから仕方ない…んだろうと思う。1日19時間も勉強してようやく大学に入って、それなのにお金がなくて退学せざるを得ない、なんて、社会主義に転倒するのも当たり前だ。

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    2009年10月07日