ロンドンのレビュー一覧

  • 野性の呼び声

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    ジャック・ロンドンの傑作長編小説。
    裕福な家で気ままに暮らしていた犬が、使用人に犬橇用の犬として売り飛ばされる。
    過酷な運命を潜り抜けるなかで、次第に野性に目覚めていく様子が、犬目線で見事に描かれている。
    小学生の時、チャールトン・ヘストン主演の映画を観て衝撃を受けた。
    ハリソン・フォード主演の映画も観てみたい。

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    2025年08月26日
  • 野性の呼び声

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    極寒のアラスカで生きぬこうとする犬の物語。
    圧倒的な自然描写と生きものへの深い愛を感じた。古典新訳がとても読みやすく引きこまれた。

    カリフォルニアのお屋敷の飼い犬だったバックは、拉致されゴールドラッシュに沸く極寒の地に連れてこられた。主人が振り上げる鞭や棍棒を前に、尊厳は限りなく踏みにじられていく。人間の冷徹さが容赦なく描かれてあり、そり犬となったバックの心身の痛みが伝わってくるようだった。

    厳しい環境に順応していくうち、バックの野獣の血が闘争心を掻き立てる。リーダーの地位を望むバックと先導犬スピッツとの死闘の場面は凄まじかった。

    そして第5章、春になり溶け始めた氷の上を積荷を満載したそ

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    2025年08月27日
  • 野性の呼び声

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    力強い文章で惹きつけられる。一気読みしてしまう。

    血生臭い描写が多く、犬好き、動物好きにはちょっとしんどいが、野生の厳しさの美しさ、そして使役する人間の持つ身勝手さとその中にほんの少しある高潔さが伝わると思うので最後まで読んでみるのがおすすめ。

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    2022年09月05日
  • 野性の呼び声

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    やはり、ジャックロンドンの描く凍てつく大地、野生を剥き出しにして生きる動物の物語はいい。
    何不自由なく暮らしていた大型犬が盗まれ、さまざまな飼い主の間をさまよいながら秘めていた野性を開放してゆく。
    息をもつかせぬ展開で一気読み。

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    2022年05月23日
  • 野性の呼び声

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    ネタバレ

    英語学習者向けとして読んだ物語の日本語訳版に触れてみた。この訳者の用いる日本語が最適なのか,原文の力強さがそのまま反映されているのかはよくわからないが,細かなシーンにぴったりの言葉の並びに感銘を受けた。野性味溢れた荒々しさとともに共存する美しさが純粋に表現されているのに加え,主人公の犬が擬人化されすぎていない。人間のような感性を動物に当てはめるのではなく,動物が持つ本能的な「悟り」が描かれており,主人公が動物のわりには,ただの動物好きが書いたり読んだりする小説ではないところが素晴らしいと思う。

    【ここからネタバレ注意】
    それに加えて,この物語は人間に対する危惧の意味も含まれていると感じる。動

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    2019年05月14日
  • 野性の呼び声

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    まわりの声が聞こえなくなるくらい夢中になった。
    犬の野性について描かれているけど、
    これは人間にもあてはまると思った。
    自分の人生を超えた、血の流れ。

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    2013年03月04日
  • 白い牙

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    昔から大好きな小説でしたが、新訳という事で新たに読んでみました。
    確かに、昔の訳より格段にとっつきやすくなっています。
    所々以前と違う訳がありますが、どちらが正しいかは原文を読まないと解らないですね(笑)
    動物描写は確かに凄いのですが、人間描写になると作者の人種差別や階級差別が感じられてしまいます。が、作者の時代だと仕方ないのかも…と割り切って読みました。1番目の飼主と3番目の飼主の設定が逆転していたら、もっと素直に読めた気がします。
    しかし、それを差し引いても、ホワイトファングがかわいくてかわいくてかわいくてかわいくて仕方ないです。モフモフしたい!確実に噛み裂かれますが。

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    2012年07月07日
  • 白い牙

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    昔、読んだはずだがストーリーはすっかり忘れていた。
    健気なホワイト・ファングに心を奪われます。

    こんな犬を飼ってみたいです。

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    2010年02月27日
  • 野性の呼び声

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    穏やかに暮らしていた飼い犬、バックがふとしたことから過酷な運命に引き込まれ、野生に目覚めていく。
    犬ぞりを操る赤いセーターの男に従い雪原を駆け、仲間の犬との闘争の中で徐々に自らの中にある野生を取り戻す課程は最も印象的で読み応えがある。犬ぞりの犬たちはこんなにも賢く、自尊心があり、また使命感やWillがあるのだろうか。真意は別として物語として納得性があると感じた。
    郵便輸送隊に従事にて疲弊した後の無謀な3人組との旅路も人間の愚かしさを感じさせ、その後出会うソーントンとの穏やかな日々に癒される。
    漫画以外に読む機会があまりなかった動物物、楽しく読めました。

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    2024年10月27日
  • 野性の呼び声

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    ネタバレ

    予備知識なく読む。シェパードとセントバーナードの血を持つバックという犬目線の物語。金持ちの飼い犬からカナダ・アラスカの国境地帯の大雪原を走るソリ犬となる。主が変わる度に人間を知り、野生を思い出していくバック。野生覚醒の瞬間であるムースの狩り。ただひたすら追い、恐れさせ、諦めさせ、決定的な時が来るのを息を殺して待つ。どんどん待てなくなっている自分の生活に、執着し追い求めそのときが来るのを待つことの大切さを教えてもらった。まずは野生の呼び声を求め外に出なければね。

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    2024年03月28日
  • 野性の呼び声

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    白い牙を読んでからだと既視感はある。同じような展開だなあ〜とパターン化しているように感じる部分もある。でもすごく惹きつけられて読んでしまう。幅広い年齢層に楽しめる素晴らしいエンターテイメントだ。

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    2023年12月04日
  • 野性の呼び声

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    ネタバレ

    めちゃかっこよかった。判事の家で貴族的な番犬として生きていたバックが不忠な商人に売り飛ばされてアラスカで犬橇を引くことに。環境に見事に適応しながら本来持っていたともいえる野生の力を目覚めさせる。出会いと別れを繰り返して最後に行き着いたところも納得。非常に完成度高く読みやすく、楽しい読書ができた!

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    2023年09月20日
  • 白い牙

    匿名

    購入済み

    難しい。。

    最近観た映画で出てきたので買ってみたのですが、、普段、小説とは無縁の人間には、中々難しいです。
    (映画では、少年が読んでいたのですが、、少年すごかったのね。。)
    おそらく本編?にたどり着く前にギブアップしました。
    また時が来たら読み返します、、たぶん。

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    2023年03月19日
  • 野性の呼び声

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    自伝的な作品『マーティン・イーデン』が非常に素晴らしかったことから、まだ未読の作品も多い(翻訳自体がない作品も多いのだが・・・)ロンドンについて、ぱっと手に入りやすい古典新訳文庫から選んだ1冊。40年の生涯という短さの割にはロンドンは多作な作家だと思うが、翻訳されている作品が少ない分、クオリティが高い作品が選ばれているのかもしれない。そう思わせられたほどに本作も素晴らしい作品。

    主人公はサンフランシスコの名家で暮らしていた1匹の犬がふとしたことからカナダ・アラスカの極北の地へと売られ、極寒の地で重い荷物を運び続ける橇犬として活躍する様子を描いた三人称小説である。主人公はこの犬そのものであり、

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    2022年01月02日
  • 野性の呼び声

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    ネタバレ

    ジャック・ロンドンによる北方ものと言われる作品。初めてロンドンの作品を読んだ。カルフォルニア・サンフランシスコからカナダ・アラスカの地へ売られてしまう、セントバーナードなどの雑種であるバックの視点から北方のゴールドラッシュに沸く、人間、犬、狼の暮らしが描かれる。その生活は現代の我々からすると、極めて過酷で暴力的であり、死が隣り合わせの生活である。犬に対する暴力、犬同士の殺し合い、人間の横暴による犬の死。野生による脅迫など、とても生きていけるとは思えない生活である。仮に厳しい自然を乗り越えたとしてもインディアンの襲撃によって命を落とすことがあるという世界。そんな中でバックは野生からの呼び声に応え

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    2021年10月04日
  • 野性の呼び声

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    かなり面白く夢中で読んだ。
    淡々とした文章で書かれつつも、犬橇や戦いの場面で引き込まれ手に汗握った。
    冬の寒い時期に定期的に読みたくなる。

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    2021年02月25日
  • 野性の呼び声

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    暖かく幸せな場所で育った犬バックが、極北の冷酷で厳しいルールにたくましく適応していき、やがて犬の王へ上り詰める。バックは決して全ての人間に忠実ではない。抜け目なくしたたかで、生きるためなら盗みは躊躇わず、必要なら容赦なく犬を殺しもする。アラスカという過酷な環境で強く生き抜こうとするその姿は、ゴールデンカムイの「生きて輝け」という言葉がとてもしっくりきた。

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    2021年02月21日
  • 野性の呼び声

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     裕福な家庭の飼い犬として過ごしていたバックが誘拐され、アラスカの橇犬として売られるところから始まる。健気な犬が前向きに頑張る話ではない。バックは文明的な生活を忘れ、弱肉強食の掟に順応していく。

     バックは狼ではなく、あくまで犬である。人間に仕え、鞭を振るわれて橇を引く。忠義を尽くすべく愛した人間もいる。だが、父祖から脈々と受け継がれた眠れる記憶が呼び起されていく。バックをとおして、野生の生き物が持つ警戒心、狡猾さ、容赦のなさ、闘争心は当然に人間にも備わっているということに気が付く。実直や寛容に価値を置く世界に暮らしていても、猛獣の気配を気にしながら闇の中で眠った記憶がその身に刻まれている。

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    2020年11月08日
  • 野性の呼び声

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    翻訳物であることが影響しているのか、あるいは原文のテイスト自体がそうなのか、壮大な物語である割には、あまりに淡々と進行していく感じがして、特にジョン・ソーントンと絆を深めていくくだりなんかはもっと紙幅を使って盛り上げに掛かればいいのに…などと思ってしまうが、執筆から120年近く経った今も決して色褪せぬどころか、輝きを増しているかのような創作世界の素晴らしさと凄みは充分過ぎる。
    動物好きであれば、だからこそ読んでいるのがしんどくなる苦境の描写もあるし、リアルな犬の能力を遥かに超えるブッ飛び展開もあったりするが、やはり必読の名著だろう。
    時折、シートンの「狼王ロボ」や高橋よしひろ氏の「銀牙」を思い

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    2020年05月23日
  • 野性の呼び声

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    先日小川洋子さんのラジオ番組で紹介され、とても読みたくなって購入
    児童書に入れるべきなのでしょうか?

    有名な犬の物語だけれど
    まるで犬のバックが語っているようだ。

    へんに擬人化されず、ハラハラドキドキ読み進める。
    カナダ北部の厳しい自然描写
    犬・狼
    そして、様々な人間描写

    ラストはあくまでも美しい

    ≪ 闘いの 中から目覚める 太古の血 ≫

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    2020年05月13日