猪木武徳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
取り扱う題材の範囲が広い本は、初学者が概要を把握するために詳細を省いたものと、習熟者が効率よく復習するために詳細を省いたものがあるが、本書は後者。
いくら戦後に絞ると行っても、世界の60年を新書一冊で語るのが難しいのは当然。因果関係が見えにくい政治と経済においてはさらに難易度が上がる。
例えばモルゲンソープランが東西対立の一因であったとかマーシャルプランが欧州を救ったみたいな、経済政策がストーリーを作ったと明確に語られるわけではないのだが、そもそも歴史をストーリー抜きで理解するのは難しい。
であれば、間違っている前提として乱暴なストーリーで概要を把握しつつ、その後各要素について詳細を抑えるのが -
Posted by ブクログ
経済学者が自由について書いた本。雑誌「考える人」に連載されたものを纏めたもの。自由について哲学的歴史的な分析、自殺、宗教、教育、言論、経済などいくつかの視点から簡潔にまとめている。理解しやすいところと理解できないところがあるが、雑誌に連載された内容だけに読みやすいものの、浅く広い内容となっており物足りなさもあった。
「現代では、自由以外の価値、たとえば平等が70~80年前よりもさらに重みを増している」p28
「(言論の自由(古代ギリシア))対話こそが真理に到達する主要な方法であるということを発見した。自由に語る権利は、真理への接近と善き社会の形成にとって欠くべからざる手段のひとつだと気付いた