阿部重夫のレビュー一覧
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金融詐欺事件当事者の独白 経済犯罪の初犯ながら懲役15年と殺人犯並みの量刑
①371億円という巨額事件
②金の使途を完全黙秘
裁判官の心証を害し、詐欺の最高刑懲役10年とインサイダー取引の併合罪で1.5倍を適用された 被告は受容し、控訴せずに判決確定。数億の金を守るためだったが、受託者は隠匿の雰囲気。何のための15年だったのか?虚しい・・・
人生の価値を最後まで間違えてしまったように思う。本書のメッセージはそれだけ。
ただバブル経済からの社会史とみると色々勉強になる。
医療Financeに丸紅が最終リスク保持者のスキーム、「No Risk」で「バブル化」
リーマン・ゴールドマンが絡むとあっとい -
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SF要素のない、ディックが自身を投影した準私小説。現代でいう発達障害らしき青年で世間とそりが合わない兄が、わがままだが裕福で世知に長けた妹の不倫に巻き込まれるかたちで物語は進む。序盤から登場人物の言動が強烈でいきなり眼が離せなくなり、徐々に昼ドラ的な愛憎劇に引き込まれていく。世間的には恵まれた存在であるはずの妹夫婦がやがて狂気と化していく中、カルトの終末論に惑わされながらも、純真かつ鋭い洞察力を見せる兄。本当に病んでいるのは誰なのだろう。「彼はある意味で優れた人間なんだ」後にディックは書簡で振り返っている。文学的ともいえるが、サスペンスとしても面白かった傑作。
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Posted by ブクログ
安部重夫「イラク建国」(中公新書)
第一次世界大戦でイギリスはオスマン帝国を解体した。メソポタミアの地にハーシム王家のファイサルを招いてイラク王国を建国するにあたり尽力したのがガートルード・ベルというイギリス人女性である。本書は半ばガートルードの伝記であり、半ばイラクがなぜ統治困難な国なのかの説明である。ガートルードは1837年にイギリスの富裕な家庭に生まれ、オックスフォード大で学ぶが当時のイギリスに高学歴な女性の居場所がなく、テヘランに駐在していた叔父を訪問したことから中東にはまっていく。中東ではローレンス(アラビアのロレンス)やその師の考古学者ホガースとも出会う。その頃、ドイツではウィルヘ -
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ある時テレビを見てると著者が情報番組の特集か何かでインタビューされているのを観てこの本を知った。すぐ読みたくなり買った。もちろんリーマンショックは知っている。しかしまさかそのリーマンブラザーズの破綻の引き金となっていたのが日本人でそれがしかも詐欺だったなんて知らなかった。著者は元々はただのサラリーマン。その山一證券時代のひどい日常は、今となっては信じられないようなことばかりで、なんちゅうー会社や?ってかんじ。。
著者がいつのまにかマネーゲームに巻き込まれていくさまは、読んでいてまさしくあれよあれよという間にという感じ。逃亡生活を描く途中で知っている会社名が出てきてびっくりした。本書の特徴はこん -
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ネタバレ[ 内容 ]
サッダーム・フセインを放逐し、イラクに救済者として降り立ったアメリカは、民主主義という福音がこれほど無力とは思っていなかったろう。
なぜ戦後復興は泥沼に陥ったのか。
宗派や民族の対立、いびつな国土という混乱の種は、イラク誕生時すでに蒔かれていた。
一九二一年、暴発した排外運動を封じ込めようと、苦肉の民政移管でこの人工国家を生み出したガートルード・ベルの苦悩を軸に、イラクが背負う困難を照らし出す。
[ 目次 ]
第1章 東方へ!―アラビアのローレンスと「砂漠の女王」
第2章 反英蜂起―ヴァッスムスの暗号帳
第3章 それぞれの聖戦―炎上する中東の回廊
第4章 「千夜一夜の都」陥落―