【感想・ネタバレ】ジャック・イジドアの告白のレビュー

あらすじ

古タイヤの溝掘り職人であるジャックの日常はある日狂い始める……。ディックの自伝的作品にして主流文学の代表作を、新訳で刊行。『戦争が終り、世界の終りが始まった』改題。

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Posted by ブクログ

SF要素のない、ディックが自身を投影した準私小説。現代でいう発達障害らしき青年で世間とそりが合わない兄が、わがままだが裕福で世知に長けた妹の不倫に巻き込まれるかたちで物語は進む。序盤から登場人物の言動が強烈でいきなり眼が離せなくなり、徐々に昼ドラ的な愛憎劇に引き込まれていく。世間的には恵まれた存在であるはずの妹夫婦がやがて狂気と化していく中、カルトの終末論に惑わされながらも、純真かつ鋭い洞察力を見せる兄。本当に病んでいるのは誰なのだろう。「彼はある意味で優れた人間なんだ」後にディックは書簡で振り返っている。文学的ともいえるが、サスペンスとしても面白かった傑作。

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2021年03月09日

Posted by ブクログ

ディックの非SF小説。SF的設定がないので個人的にはものたりない。イジドアの妹・フェイの強烈さが印象深い。フェイの夫の退院後の行動も強烈な印象を残す。

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2019年04月03日

Posted by ブクログ

非SF作品ってことで読んでなかったけど意外に楽しめた。ディックは本当はこういうの書きたかったていうか主流文学を書きたかったのかなと思った。人物造形が丁寧で、描きこみもきっちりしており、アメリカ文学だなって感じする。読んで損はない。

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2018年03月21日

Posted by ブクログ

訳注が過剰で煩わしく感じてしまった。^^;
ディックファンなら解説本に手を出しちゃうと思うし、今は楽にネットで検索出来ると思うのですが、知らないままで間違った解釈をして欲しくないという意向があったのかな?

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2017年12月30日

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